【温州みかんの品種】おすすめや特徴、新品種もご紹介

最終更新日:2024/04/19

【温州みかんの品種】おすすめや特徴、新品種もご紹介

生産量が多く、りんごと並んで日本国内でもっとも愛されている果物のひとつである温州みかん。
そんな温州みかんは、実は100を超える品種があります。
そこで今回は、温州みかんの分類やおすすめ品種についてご紹介します。

それぞれ特徴や、主な品種一覧、温州みかんの新品種「春しずか」についてもお伝えしますので、ぜひ参考にしてみてください。
おいしいみかんとの出会いを楽しんでみてはいかがでしょう。

温州みかんの品種は収穫時期によって4つに分類される

柑橘類の中でもっとも収穫量が多い「温州(うんしゅう)みかん」。
私たちにとって、もっともなじみ深いみかんではないでしょうか。

そんな温州みかんは、日本で誕生しました。
歴史は古く、中国から鹿児島県に持ち帰った柑橘の種から偶然発生したと言われています。

ひと口に温州みかんといっても、数多くの品種が存在します。
その数はなんと100種類以上。
収穫時期により、早いものから

  • 極早生(ごくわせ)
  • 早生(わせ)
  • 中生(なかて)
  • 晩生(おくて)

の4つに分類されています。
それぞれの特徴や主な品種については、以下で詳しくご紹介していきます。

温州みかん「極早生」の特徴と主な品種一覧

9月~10月のもっとも早い時期に収穫されてる極早生(ごくわせ)。
果皮の全体的に青みが残っていおり、酸味がやや強いのが特徴です。
甘味もさわやかで、甘酸っぱいみかんが好みという方におすすめです。

主な品種は

  • 日南1号
  • 上野早生
  • はつひめ
  • 日南1号
  • 日南の姫(ひなのひめ)
  • 豊福早生
  • 崎久保早生
  • 高林早生
  • 岩崎早生
  • 山川早生
  • 大浦早生
  • 宮本早生

など。

みかんシーズンのスタートを知らせてくれるみかんです。
日南の姫は、糖度が10〜11度と比較的高い品種ですが、他の極早生みかんの品種では、糖度が8〜9度程度のものが一般的です。

温州みかん「早生」の特徴と主な品種一覧

鮮やかな黄色からオレンジ色をした、丸みのある形状の早生(わせ)みかん。
10月下旬から12月下旬頃に出荷され、本格的なみかんシーズンの到来を感じさせてくれる品種です。

温州みかんの中でもこの早生の生産量ランキングは1位。
「みかん」といえばこの早生温州を指すほどの定番品で、ほどよい酸味と甘みが魅力です。
また、みかんの内皮であるじょうのう膜が薄く、誰にでも食べやすいことも特徴です。

  • 宮川早生
  • 興津早生
  • 山下紅早生
  • 小原紅早生

以上の品種が人気で、特に宮川早生と興津早生は、糖度が高く甘いと評判です。

温州みかん「中生」の特徴と主な品種一覧

見た目は早生温州にも似たきれいなオレンジ色をした中生(なかて)みかん。
11月下旬~12月下旬頃にスーパーなどの店頭に並ぶみかんで、酸味が少ない品種が多いのが特徴です。

皮はむきやすいので食べやすいですが、じょうのう膜は早生種よりも厚い傾向があります。
日持ちは良いものの、成長しすぎると果皮が果肉から浮き、味が落ちていきます。

代表的な品種は次の通りです。

  • 南柑20号
  • 向山温州
  • 大津4号
  • 藤中温州
  • 南柑4号
  • 石地温州
  • 愛媛中生

季節柄、お歳暮などの贈り物としても人気のみかんです。

温州みかん「晩生」の特徴と主な品種一覧

晩生(おくて)は、12月下旬から2月頃に収穫されるみかんで、みかんシーズンのラストスパートを飾るみかんです。
収穫後約1カ月ほど貯蔵することで、強い甘みを引き出してから出荷します。

皮とじょうのう膜の両方ともが厚くやや硬めで、甘味の濃さが特徴です。
酸味も程よくあり、とてもおいしいです。

  • 青島温州
  • 寿太郎温州
  • 十万温州
  • 大津4号

などの品種があります。
皮が硬く傷みにくいので、長期保存にも向いています。

温州みかんの新品種「春しずか」

温州みかんには、和歌山県に次いで国内生産量が多い静岡県で誕生した新品種があります。
それは、静岡県農林技術研究所果樹研究センターが品種改良を繰り返し開発したもので、「春しずか」と命名されました。

特徴は、収穫時期が通常の温州みかんよりも約1カ月遅く、長期貯蔵も可能です。
みかんが終盤を迎える春先にも出荷が期待できます。

品種登録は、2023年に申請されており、2024年以降の登録が予定されています。
一般販売は、2027年度より開始される予定です。

私たちの口に入るのは、まだ少し先になりますが、3〜4月に出荷されるこの春しずかが出回れば、今までよりも長くおいしいみかんを味わうことができます。

まとめ

日本でもっとも生産量が多く、一般的に食べられている温州みかんの品種についてご紹介してきました。
温州みかんは、収穫時期により早いものから極早生、早生、中生、晩生の4つに分類されています。
分類ごとに味わいや特徴が異なり、おすすめもさまざまあります。

みかんは、極早生が出始める9月から3月ごろまで、日本国内のどこの地域でも手軽な値段で買えるのが嬉しいですよね。
それぞれのおすすめの品種をご参考に、お好みのみかんを見つけるヒントにしていただけたら幸いです。

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