実をつける前からさわやかな香りを楽しむことができるレモン。
比較的育てやすく、おすすめの果樹です。
しかし、レモンの枝には一般的にトゲがあり、そのため育てるのを躊躇しているという方もいらっしゃるかもしれません。
そこでこの記事では、トゲを気にせず安心して育てることができるトゲなしのレモンの品種についてご紹介します。
ぜひ、参考にして手作りのレモンを味わってみてはいかがでしょう。
レモンにはトゲなしの品種もある
常緑樹であるレモンは、一年を通して、さわやかな葉の香りを楽しめる樹木です。
さまざまな品種があるレモン。
ご家庭で育てやすい種類もあり、初めての家庭果樹としても人気です。
しかし、レモンと言えば、気になるのが木の枝の鋭いトゲです。
レモンのトゲは細長く、4cmから5cmもあります。
そのため、軍手をしていても、軍手やシャツのすそに引っかかってしまうことも多いです。
また、小さなお子さんがいる家庭では、お子さんが誤って触れてケガをしてしまわないかとても心配です。
しかし、レモンには「トゲなし」と言われる品種もあるのです。
![レモンには「トゲなし」と言われる品種もあるのです。](https://i0.wp.com/yasai-to-kajitsu.com/wp-content/uploads/2022/12/lemon-no-thorns-varieties_01.jpg?resize=750%2C422&ssl=1)
これなら果樹の扱いに慣れていない初心者さんや、小さなお子さんがいるご家庭でも安心して育てることができます。
そもそもトゲなしレモンは数種類のレモンの品種を掛け合わせ、改良を重ねて誕生した新品種です。
ただし、「トゲなし」と表記されているものでも、小さいうちは1cmから2cm程度のトゲがあります。
しかし、成長するほどに気にならないようになっていくので、トゲがある期間はお子さんが近づかいなように工夫が必要です。
では、以下でおすすめのトゲなしのレモンの品種と特徴について詳しくご紹介していきます。
レモンのトゲなし品種といえば「リスボンレモン」
![トゲなしレモンの代表的な品種といえば「トゲなしリスボンレモン」](https://i0.wp.com/yasai-to-kajitsu.com/wp-content/uploads/2022/12/lemon-no-thorns-varieties_02.jpg?resize=750%2C422&ssl=1)
トゲなしレモンの代表的な品種といえば「トゲなしリスボンレモン」です。
一般的なリスボンレモンには、長く鋭いトゲがあります。
しかし、トゲなしリスボンレモンのトゲの長さは約1.5cmほど。
しかも、成長するにつれてそのトゲは、しっかりとなくなっていきます。
このリスボンレモンは、レモンの中ではもっとも耐寒性に優れている品種でもあります。
収穫時期は9月下旬から。
国内のスーパーなどに並ぶ定番品種で、強い酸味と豊富な果汁が特徴です。
育てやすく、暖地や太平洋側の風が当たらない日当たりの良い場所であれば、露地栽培もOK。
「シシリアン」もレモンのトゲなし品種
![リスボンより、ひと回り大きな実を付ける大果品種の「シシリアンレモン」。](https://i0.wp.com/yasai-to-kajitsu.com/wp-content/uploads/2022/12/lemon-no-thorns-varieties_03.jpg?resize=750%2C422&ssl=1)
リスボンより、ひと回り大きな実を付ける大果品種の「シシリアンレモン」。
こちらも、木が若いうちは、多少のトゲが発生する場合があります。
しかし、成長とともにトゲはなくなっていきます。
日長や温度などの影響を受けず、周年着果すると言われる四季なり性で、果重は80gから150g。
果汁が多く、香りと酸味が豊かでバランス◎。
扱いやすいトゲなしレモンとして知られています。
「マイヤーンレモン」にもトゲなし品種が登場
![一般的にはトゲがある「マイヤーンレモン」にもトゲなし品種が登場しています。](https://i0.wp.com/yasai-to-kajitsu.com/wp-content/uploads/2022/12/lemon-no-thorns-varieties_04.jpg?resize=750%2C422&ssl=1)
一般的にはトゲがある「マイヤーンレモン」にもトゲなし品種が登場しています。
苗木は、育てやすい鉢植え向き。
ベランダでも手軽にトゲなしレモンを育てることができます。
トゲなしマイヤーレモンは、よくスーパーなどで見かけるレモンより小ぶり。
ライムと同じくらいの小さな実が特徴的です。
見た目はレモンと変わりませんが、熟すとオレンジ色になります。
皮は薄く、リスボンレモンよりも酸味がやさしく、マイルドな風味で果汁はジューシー。
香りはスパイシーで、料理だけでなく香水やアロマとしても人気です。
実付きが良く、耐病性にも優れているため、初心者にもおすすめの品種です。
そのほかのトゲがないレモンの品種
上記のほかにもトゲなしレモンの品種はあります。
ここでは2種類ご紹介します。
アレンユーレカレモン
四季なり性のレモンで、トゲなし選抜大実「アレンユーレカレモン」。
寒さにはあまり強くはありませんが、寒さ対策をすればしっかり育ってくれる品種です。
コンパクトに育ちやすく、庭木としてだけでなく、観葉植物としても人気。
葉には厚みがあり、木からもさわやかなシトラスの香りがします。
ビアフランカレモン
果汁がたっぷりで、香りがとってもさわやかな「ビアフランカレモン」。
木や葉をはじめ、紫色の蕾がついた可憐な白い花の甘い香りも楽しめます。
実つきがよいレモンで果汁もたっぷり。
丸かじりして味わってほしい品種です。
まとめ
この記事では、ご家庭でも育てやすいトゲなしのレモンの品種についてご紹介してきました。
通常のトゲがあるレモンの場合は、うっかりケガをしてしまうこともあります。
また、トゲのせいで果実自体に傷がついてしまうこともあります。
そのため、見た目が悪くなってしまったり、病気にもなりやくなってしまいます。
しかし、トゲなしレモンであれば安心して育てることができるのが嬉しいですね。
とはいえ、ここで紹介したものも、小さいうちは多少のトゲはあります。
成長とともにトゲはなくなっていきますので、初心者さんにもおすすめです。
トゲなしレモンの苗木は通販でも購入可能。
育て方もネット検索すれば調べることができるので、ぜひレモンづくりに挑戦してみてはいかがでしょう。