熊本県で栽培されている主な梨の品種や生産量、熊本の梨の歴史

最終更新日:2024/04/07

熊本県で栽培されている主な梨の品種や生産量、熊本の梨の歴史

熊本の果物といえば、スイカや温州みかん、デコポンなどの柑橘類が有名ですが、実は熊本県産の梨も人気が高く、旬の時期になると直売所などでは様々な品種の梨がたくさん並びます。

そこで今回は、熊本県で栽培されている主な梨の品種や熊本県荒尾市で栽培されている大きい「ジャンボ梨」、「秋麗(しゅうれい)」、熊本県の梨の生産量や歴史についてご紹介したいと思います。

ぜひ最後までご覧ください。

熊本県で栽培されている主な梨の品種

熊本で栽培されている梨の主な品種と旬の時期は以下のとおりです。

  • 幸水/7月下旬~8月中旬
  • 豊水/8月中旬~8月下旬
  • 秋麗(しゅうれい)/8月中旬~8月下旬
  • 秀玉/8月下旬〜
  • あきづき/9月上旬~9月中旬
  • かおり/9月上旬~9月中旬
  • 新高(にいたか)/9月中旬~9月下旬
  • 新興(しんこう)/10月上旬~11月上旬

熊本県では、梨の中でもよく知られている「幸水」や「豊水」をはじめ、熊本県を代表する「秋麗」、見た目と味共に優れている「あかづき」、サイズが大きい「かおり」など、7月〜11月まで、様々な品種の梨が栽培されています。

特に熊本県北西部に位置する荒尾市は、豊かな水源と穏やかな気候が梨栽培に適していることから梨の産地として全国的にも有名で、「ジャンボ梨」と呼ばれる大きな梨があり、贈答用として人気があります。

熊本県荒尾市で栽培されている大きい「ジャンボ梨」

熊本県荒尾市で栽培されている「ジャンボ梨」は通称で、正式な品種は「新高」。
1玉大きいもので1.5kgになるほど超ビッグですが、これほど大きい梨ながらも味は抜群で、甘くみずみずしくてジューシー、上品な香り、芳醇な味わいと、どれをとっても一級品。
何より、一般的な梨よりも大きいため、サプライズ感が強いことから、子供からお年寄りまで喜ばれます。

ジャンボ梨は、一玉一玉丁寧に袋掛けで育てる「有袋栽培」。
病気や虫、鳥などから守ることができるため、減農薬栽培で栽培した安心・安全の美味しい梨が作られます。

熊本で栽培されている梨「秋麗(しゅうれい)」

「幸水」と「筑水」を交配し選抜・育成した希少品種「秋麗」。

果皮は黄緑色の青梨、大きさは350g程度で扁平な形が特徴で、見た目はあまり美しくはないですが、味は成果関係者が認めるほどの美味しさ。
味は濃厚で果汁が多く、幸水から受け継いだシャキシャキ感も魅力です。

無袋栽培の場合は全体的にサビが出やすいですが、その分糖度が13前後と高くなり、酸味が少ない濃厚な甘さを感じることができます。

熊本県産の秋麗梨の収穫は8月中旬〜下旬で、9月上旬まで市場に出回ります。

熊本県の梨の生産量

熊本県で一番栽培されている果物は生産量日本一を誇るスイカで、次いでメロン、びわ、晩白柚など様々な種類の果物が作られていますが、ジャンボ梨や秋麗梨、幸水や豊水など様々な品種の梨も栽培されており、梨の時期には梨狩りも人気スポットとして賑わいます。

ただ、熊本県の梨の生産量は年々減少しているようです。

熊本の梨の歴史

熊本県各地で栽培されている梨ですが、100年以上の梨栽培の歴史があり、梨栽培の発祥の地と言われている町が「荒尾市」。
明治41年(1908年)に松尾茂三郎氏と関島増男氏が植え付けたことが荒尾市の梨栽培の始まりだそうで、今では150戸の梨栽培農家があるようです。

荒尾市では、梨で水分補給するほど身近な存在の果物の梨。
地域ブランドとして梨を作り続けている荒尾市では、8月上旬から10月の3ヶ月間、荒尾市の直売所で新高や幸水、豊水、あきづきなどの品種が並び、梨を買い求める観光客で活気づきます。

まとめ

今回は、熊本県で栽培されている主な梨の品種についてご紹介しました。
今回ご紹介した梨は、熊本県の直売所や道の駅で直接購入することができますが、直接訪れることが難しい方でもネットショッピングなどでお得に購入できますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。

こちらも合わせてご覧ください。