【いちご品種一覧】人気品種、各地で栽培されている品種について

最終更新日:2024/03/29

いちごの人気品種や各地で栽培されているいちごの品種一覧

果物の中でも人気の高い「いちご」。

日本で栽培されているいちごの品種は多いですが、どの品種が人気なのか、また、県ごとのオリジナル品種を知りたいという方も多いのではないでしょうか。

そこで今回は、いちごの品種を一覧でご紹介します。
いちごの人気品種、栃木県や奈良県など、全国各地で栽培されているいちごの品種をご紹介していきます。

いちごの人気品種一覧【トップ3】

いちごの品種は300種以上と多く、今も全国各地で新しい品種が作られています。
また日本のいちごは海外でも評価が高く、日本よりも高価格で取引されることもあるそうです。

そこで、日本で栽培されているいちごの中で、特に人気の高い品種3つをご紹介します。

あまおう

福岡県でしか作られていないオリジナル品種です。
5年という長い年月をかけて誕生した希少価値の高いいちごです。

真っ赤な実は大粒で甘く、一口食べると、いちごの香りと果汁が口いっぱいに広がります。
特に贈答用のあまおうは宝石のように美しく、見た目の綺麗さと甘さは一級品です。

紅ほっぺ

静岡生まれの紅ほっぺは、「章姫」と「さちのか」をかけ合わせて作られた品種です。
果肉が綺麗な紅色で、中心まで赤く、ほっぺが落ちるくらい美味しいことから「紅ほっぺ」と名付けられました。
果実はやや大きめの長円錐形で、甘味や酸味も強いのが特徴です。
いちごらしい甘酸っぱさが楽しめます。

とちおとめ

栃木県生まれのオリジナル品種で、「久留米49号」と「栃の峰」をかけ合わせて作られました。
いちごの中でも人気の高い品種で、甘さと酸味がほどよく、果実がしっかりしているので日持ちしやすのが特徴です。
栃木県ではシェア約80%と収穫量も多く、長きに渡り、多くの方に親しまれています。

栃木県で栽培されているいちごの品種一覧

いちごの生産量日本一を誇る栃木県。
栃木県で栽培されているいちごの品種はたくさんあります。

  • とちおとめ
  • スカイベリー
  • とちひめ
  • なつおとめ
  • ミルキーベリー
  • とちあいか

中でも希少なのが「とちひめ」。
大粒で光沢があり、多汁で食味が良いですが、果肉が柔らかいため市場には出回ることはありません。
そのため、いちご狩りや直売所など、産地でしか食べられない希少ないちごです。

他にも、大粒で上質な味わいのスカイベリー、ミルクのように白い果肉と甘さが特徴のミルキーベリーなど、栃木県では人気の品種が数多く栽培されています。

熊本県生まれのいちごの品種一覧

次に、熊本県生まれのいちごの品種は、以下の通りです。

  • ひのしずく
  • ゆうべに

ひのしずくは、肥後の「ひ」と、美しく豊かな水の「しずく」から命名されました。
熊本県オリジナル品種のいちごです。
大粒で、短円錐〜円錐形のきれいな形をしています。
酸味が少なめで甘く、ジューシーないちごです。

ゆうべには、熊本県の「熊(ゆう)」といちごの「紅(べに)」から命名されました。
こちらも熊本県オリジナル品種のいちごです。
大粒で甘さと酸味のバランスが良く、フレッシュな果汁と芳醇な香りが特徴のいちごです。

奈良県生まれのいちごの品種一覧

奈良県生まれのいちごの品種は、以下の通りです。

  • アスカルビー
  • 古都華(ことか)
  • 珠姫(たまひめ)
  • 奈乃華(なのか)

アスカルビーは、「アスカウェイブ」と「女峰」を掛け合わせて作られた品種です。
少しかためでツヤのある果肉と、果汁の多さ、甘さを引き立てるほどよい酸味が特徴のいちごです。

古都華は、「7-3-1」と「紅ほっぺ」を掛け合わせて育成した品種です。
糖度や酸度も高く、濃厚な味わい、果実がかたいことから日持ちしやすいのも特徴です。

珠姫は卵円形で粒が大きく、酸味が少なくさっぱりとした甘味が特徴的ないちごです。
生産量が少ないことから、県内の直売所や市場の店頭で購入が可能です。

奈乃華も、奈良県でしか栽培されていないオリジナル品種です。
大きな果実と甘味・酸味がバランスが良い人気のいちごです。

北海道生まれのいちごの品種

北海道生まれのいちごの品種は、以下の通りです。

  • 夏瑞(なつみずき)
  • ゆきララ
  • けんたろう

夏瑞は、2016年から道内の数カ所で生産が開始された、比較的新しい品種です。
平均糖度16、最大糖度18と、人気の品種「あまおう」に匹敵するほど甘いのが特徴です。
大粒のものは贈答用としても大変人気があります。

けんたろうは、北海道限定栽培の品種です。
育てるのが難しく流通量が少ないことから、地元でも希少価値の高い品種です。
大粒で香りが強く、甘さと酸味のバランスが良い、上品な味わいが特徴のいちごです。

ゆきララは、人気の品種「あまおう」に「けんたろう」の花粉を交配して育成された新品種のいちごです。
糖度は11〜13度で、甘味と酸味のバランスが絶妙なバランスの、日持ちが良いいちごです。

愛媛県オリジナル品種のいちご

愛媛県オリジナル品種のいちごは、以下の通りです。

  • あまおとめ
  • 紅い雫

あまおとめは、「とちおとめ」に「さがほのか」を交配して生まれた愛媛県のオリジナル品種です。
光沢のある鮮やかな紅色と、果肉がかためで収穫量が多いのが特徴です。
離れた場所でもいちごの香りが漂うほど、香りが強いのも特徴です。

紅い雫は、「あまおとめ」と「紅ほっぺ」を交配して育成された愛媛県オリジナル品種です。
高い糖度と酸味、濃厚な味わいが特徴のいちごです。
果肉はかためでしっかりとした食感があるため、傷みにくいことからケーキなどのトッピングなどにもよく使われています。

佐賀県オリジナル品種のいちご

佐賀県オリジナル品種のいちごは、以下の通りです。

  • いちごさん
  • さがほのか

いちごさんは、佐賀県、JAグループ佐賀、生産者が7年もの年月をかけて開発された品種です。
さがほのか以来20年ぶりの品種として注目されています。
香りがよく、優しい甘さと食味の良さを兼ね揃えたいちごです。

さがほのかは、「大錦」と「とよのか」を交配して育成された佐賀県オリジナルの品種です。
強い甘味とおだやかな酸味が特徴です。
果肉がしっかりしているので日持ちもよく、香りも強いので、ケーキなどのトッピングとしても人気があります。

和歌山県オリジナル品種のいちご

和歌山県オリジナル品種のいちごは、「まりひめ」です。

まりひめは、「さちのか」と「あきひめ」を交配して育成された品種です。
和歌山県の郷土工芸品「紀州てまり」のように親しまれるようにと名付けられました。

大粒で果汁が多く、コクのある甘みとほどよく上品な酸味がある、「さちのか」と「あきひめ」の良さを兼ね揃えたいちごです。
そのまま食べるのはもちろん、果肉もしっかりしているので、スコーンやパイなどの食材ともよく合います。
12月上旬〜5月上旬頃にかけて出荷されます。

島根県オリジナル品種のいちご

最後にご紹介するのが、島根県オリジナル品種のいちご「おくに」です。

おくには、島根県のオリジナル品種ながら、栽培が難しいことから、島根でもあまり見かけない珍しい品種です。
糖度は12度と甘味が強く、香りもよくジューシーな味わいです。
完熟するとオレンジ色になる、とてもレアないちごと言えるでしょう。

まとめ

今回は、いちごの人気品種トップ3や全国各地のいちごの品種を一覧でご紹介しました。
中には現地でしか購入できない珍しい品種もあります。
旅行やドライブがてら、道の駅や直売所に立ち寄って購入してみてはいかがでしょうか。

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