栃木県は、いちごの生産量日本一を誇る「いちご王国」です。
そこで今回は、栃木県のいちごの品種の特徴について詳しくご紹介します。
また、栃木県産のいちごの品種一覧や、栃木県のいちごがおいしい理由についてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。
栃木県産の有名ないちごの品種「とちおとめ」
50年以上に渡り、いちごの生産量日本一を誇る栃木県は、言わずと知れたいちごの産地です。
日本で唯一のいちご研究所も県内にあり、甘くて美味しいいちごの開発にも力を入れています。
そんな栃木県のいちごといえば、「とちおとめ」が有名ですよね。
1996年に品種登録された、栃木県産のいちごのトップブランドで、濃厚な甘みと酸味のバランスが良く、果汁もたっぷりです。
しっかりとした果肉で日持ちしやすく、円錐形でツヤツヤとした真っ赤な果皮と果肉が特徴です。
出荷時期は10月~6月頃で、そのまま食べたり、果肉が赤くてきれいなのでケーキの飾り付けにもぴったりです。
名前の由来は、栃木県の「とち」と、いちごの可愛らしいイメージからつけられました。
栃木県産のいちごの品種「なつおとめ」
2011年に品種登録された「なつおとめ」。
カットした果肉の断面が赤いハート型になるいちごとしても話題です。
いちごは一般的に冬から春に旬を迎えます。
しかし、このなつおとめは、いちごの中では珍しく、暑さに強い品種で、夏に収穫できるいちごです。
強い酸味をいかしたスムージーや、ジェラートなどのスイーツも人気を集めています。
ハートのかわいらしさから、プレゼントとしてもおすすめです。
流通量が多くないため、スーパーなどで見かけることはあまりありません。
そのため、栃木県内や近郊の直売所でもし見かけることがあれば一度味わってみてはいかがでしょうか。
栃木県産の白いいちごの品種「ミルキーベリー」
2019年に品種登録された「ミルキーベリー」は、栃木県で初めての白いいちごです。
名前の通りミルクのような見た目で、果肉も真っ白です。
赤くないことから、甘みがあるのかと疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、白くてもしっかりとした甘みがあります。
酸味が少なく、まろやかな食感とやさしい甘さが楽しめると評判のいちごです。
現在、このミルキーベリーは県内の一部の観光いちご園や農産物直売所などでのみ販売されており、広く流通していない希少ないちごのひとつです。
12月~5月の旬の時期には、通信販売でも購入することもできます。
お値段はやや高めですが、大粒で食べ応えがあるので、大切な方へのギフトにもおすすめです。
新しい栃木県産のいちごの品種「とちあいか」
栃木県のいちご研究所で、日々熱心に品種改良などいちごの研究が行われています。
新しいいちごが、どんどん誕生しています。
現在、もっとも新しい品種は、いちご研究所が開発した「とちあいか」です。
とちあいかは、2020年から出荷が開始された新新品種です。
ヘタの部分が凹んでいるため、果形がハート型をしています。
色味は濃い赤色で、しっかりとした果実には果汁も豊富に含まれています。
香りも強く、糖度が高いという特徴があり、酸味も少なく甘みが際立ちます。
そのため、ひとつ食べると止まらなくなるおいしさです。
栃木県産のいちごの品種一覧
栃木県で現在、栽培されているいちごの品種は以下の6種類になります。
- とちおとめ
- スカイベリー
- とちひめ
- なつおとめ
- ミルキーベリー
- とちあいか
ここまでで紹介していない2品種の特徴をまとめました。
スカイベリー
スカイベリーは、2014年に品種登録されました。
大粒で美しい円錐形をしており、果皮はツヤツヤとした濃い赤色です。
見栄えも良く、練乳いらずの甘さと評判です。
大きさ、美しさ、おいしさの三拍子がそろう贈答品としても人気の品種です。
とちひめ
とちひめは、栃木県内の観光いちご園でしか味わうことができない幻のいちごです。
皮も果肉も柔らかく、とてもデリケートです。
粒は大きく、とてもジューシーで、甘みが強いのが特徴です。
栃木県のいちごが美味しい理由
50年以上も生産量日本一を誇る栃木県のいちご。
甘くて美味しいいちごが育つ理由は、その気候にあると言われています。
冬の日照時間が長く、昼と夜の寒暖差が大きい栃木県。
肥沃な大地には、日光や那須を源とするきれいな水が流れます。
太陽の光がたっぷりと降り注ぐハウスの中で、しっかりと温度管理をして成熟させることで、美味しいいちごができるのです。
まとめ
この記事では、いちご王国栃木県のいちごの品種についてご紹介してきました。
栃木県を代表する6種類のいちごの中には、希少種や幻の品種もあります。
県内の観光いちご園でしか味わえないものもあるので、栃木を訪れた際にはぜひ、特別な味わいを楽しんでみてはいかがでしょうか。