【冬の味覚】みかんの種類や特徴、旬の時期などをご紹介

最終更新日:2024/06/20

【冬の味覚】みかんの種類や特徴、旬の時期などをご紹介

冬と言えば、こたつにみかんを思い浮かべる方が多いのではないでしょうか。
みかんは酸味と甘みのバランスがよく、手で簡単に皮を剥いて食べられるのでついつい食べすぎてしまいますよね。

そんなみかんには、たくさんの種類があることをご存じでしょうか。
そこで今回は、冬の味覚みかんの種類や、おすすめの種類、登録されたばかりのみかんなどをご紹介します。

また、なぜ冬と言えばこたつとみかんが連想されるのかについてもご紹介します。
ぜひ最後までご覧になり、豆知識として活用してください。

冬の味覚「みかん」の種類について

寒い季節になると、みかんが食べたくなる方も多いのではないでしょうか。
みかんは冬の定番の果物ですが、みかんにはたくさんの種類があります。

そもそも「みかん」とは、皮が柔らかく簡単にむける柑橘類の総称です。
たくさんの種類のなかでも、一般的にみかんと言うと「温州みかん」のことをさす場合が多いです。
諸説ありますが、温州みかんは約400年前に中国から鹿児島県に伝わった柑橘類の種から偶然生まれたと言われています。

また、温州みかんは収穫時期によって「極早生」「早生」「中生」「晩生」の4種類に分けられています。
「極早生」は9月〜10月の秋、「早生」10月下旬〜12月の秋から冬にかけて、「中生」11月下旬〜12月下旬の冬、「晩生」12月下旬〜3月頃の冬から春にかけて収穫されます。
極早生は酸味が強く、あっさりとした甘さのみかんです。
早生は控えめな甘みと酸味のバランスが良く、食べやすいみかんです。
中生は甘みが濃く、早生に比べるとじょうのう膜が厚くなります。
遅生はさらにじょうのう膜が厚くなりますが、その分甘みが強くなります。

その他、愛媛みかんなど、産地がもとになりブランドネームがつけられていたりもします。

愛媛オリジナルの冬が旬のみかんの種類

愛媛県は瀬戸内の温暖な気候に恵まれていて、みかん栽培に適しています。
みかんの生産量が多く、人気のオリジナル品種もあります。
それが「甘平」と「紅まどんな」です。

甘平

甘平は、「西ノ香」と「ポンカン」を交配して育成した品種で、2007年に品種登録された比較的新しいみかんです。
果実は扁平形で、果皮は濃い橙色をしていて薄いです。
酸味が少なく糖度が高いので強い甘さを感じます。
種はほとんど入っておらず、じょうのう膜も薄いのでそのまま食べることができます。
旬の時期は1月下旬から2月頃です。

紅まどんな

紅まどんなは、正式には「愛媛果試第28号」と言います。
「南香」と「天草」を交配し育成した品種で、2005年に品種登録されたみかんです。
果実は扁平形で大きく、果皮は濃い橙色をしていて、薄くむきやすいです。
中のじょうのう膜も薄く、種もほとんど入っていません。
果肉はとても柔らかくジューシーでとろけるような食感です。
果汁たっぷりで糖度が高くとても美味しいです。
旬の時期は11月下旬から1月上旬頃です。
愛媛県が誇る美味しいみかんをぜひ味わってみましょう。

柑橘の王様と呼ばれる冬が旬のみかんの種類

せとか」という品種をご存知でしょうか。
とろけるような味わいが特徴で、「柑橘類の大トロ」とも呼ばれるほどです。
せとかは「清見」と「アンコール」を交配して育成した品種で、2001年に品種登録された比較的新しい種類です。

果実が大きめで、果皮は濃いめの橙色をしていてとても薄いです。
果肉は柔らかく、じょうのう膜もとても薄いので、そのまま食べられます。
優しい酸味がありとても甘く、味はオレンジに似ています。
旬の時期は1月から3月頃です。

プチプチ食感が楽しめる冬が旬のみかんの種類

食感が特徴的な「はるみ」。
はるみは、「清美」と「ポンカン」を交配して育成した品種で、1999年に品種登録されました。
果皮はやや厚みがありむきやすく、じょうのう膜は柔らかいのでそのまま食べられます。
果汁を包む砂じょうがしっかりしているので、プチプチとした食感が楽しめます。

糖度が高く、適度に酸味もあり濃厚な味わいです。
旬の時期は2月から3月頃です。

登録されたばかりの比較的新しい冬のみかん

流通量が少ない「あすみ」。
あすみは「カンキツ興津46号」と「はるみ」を交配して育成した品種で、2014年に品種登録されたみかんです。

果実は温州みかんのような見た目で、果皮は橙色で薄いです。
果肉はやや硬めですが、じょうのう膜は柔らかいのでそのまま食べられます。
糖度が高く酸味もあり、香りもよく、ジューシーでとても美味しいです。
旬の時期は1月下旬から2月上旬頃です。
生産量が少なく、なかなか出回らないため、見かけた際は購入することをおすすめします。

冬と言えばこたつにみかんが連想されるのはなぜ

「冬と言えばこたつとみかん」と思い浮かべる方も多いことでしょう。
なぜ、このようなことを連想させるのでしょうか。

こたつにみかんが定番になったのは、まずみかんは冬が旬の果物だからという理由があげられます。
しかし、他にも冬が旬の果物はあります。
ただし、そうした果物はカットしたり洗ったりすることが必要なため、こたつから出る必要性があります。

そこで、みかんは皮をむくだけで食べられる手軽さがあることも、定番になった理由の一つです。
こたつに入りながら簡単に食べられるみかんは、寒い冬の定番になったと考えられます。

まとめ

この記事では、冬の味覚、みかんについてご紹介しました。
みかんにはいろいろな種類がありますが、一般的に言うみかんは温州みかんのことです。
収穫時期や収穫される場所によって名前が違うことがありますが、温州みかんの種類です。

また、愛媛県オリジナルの人気品種についてや柑橘の王様と呼ばれる品種、プチプチ食感が楽しめる品種、新しい品種についてもご紹介しました。
ぜひ参考にして、冬が旬のみかんを楽しみましょう。

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