青森県で生産量日本一の果物の種類と栄養や効果とアレンジレシピ

最終更新日:2022/11/14

青森 果物 生産量

りんごの栽培のイメージが強い青森県。
もちろん、りんごの生産量は国内第一位ですが、その他の果物の生産量はどのなのでしょうか。

実は、青森県はりんご以外の果物も国内の生産量が1位の種類があります。
そこで今回は青森県で栽培される果物に注目し、国内での生産量ランキング1位のものや、上位を占める果物の種類をご紹介します。

また、青森県が生産量の日本一を誇る果物の栄養や効果、そしてアレンジレシピについてもお伝えします。

青森県で生産量の多い果物

りんごの産地で有名な地域と言えば、青森県。
このようなイメージは誰しもがあると思います。

しかし、青森県はりんご以外にもたくさんの果物を生産しています。
その果物とは、梨やさくらんぼ、すももやぶどう、メロン、あんず、フサスグリ。
さらに、桃やすいか、いちごなども生産しています。

また、全国的に見ても、さくらんぼやぶどう、梨などの栽培面積が広いことでも知られています。

そこで各都道府県別の果物の産出額ランキングを知らべてみました。
その結果は、なんと2018年の調査では青森県が果物産出額ランキングで1位でした。
このような統計を見ると青森県が果物王国だということがとてもわかります。

中でもぶどうの産地として有名な山梨県や長野県。
実は品種別に見ると、青森県はぶどうの品種「スチューベン」の生産量が全国の8割を占めます。
青森県内の市町村別に見ると、鶴田町や田舎館村などの津軽地方で生産されています。
また、冬のこたつで大活躍のみかん生産量は、残念ながら青森県は全国の20位以内にはありませんでした。

さらに、青森県で生産される果物を調べる。
もしくは生産量の推移などを知るなら、農林水産省などのホームページに詳しく掲載されています。

青森県が生産量ランキング1位の果物

国内の果物生産量ランキングで青森が1位に輝いているのは2021年現在で

  • りんご
  • あんず
  • フサスグリ(カシスなど)

この3種類です。
この他に、野菜ではごぼうやニンニクなどが収穫量ランキング1位です。
また、イカやワカサギなどの漁獲量も北海道を抑え第1位です。

なぜ青森でりんご栽培が盛んになったのか

それではなぜ、青森の代名詞とも言われるりんご栽培は現在とても盛んなのでしょうか。

その理由は、りんごが青森に伝えられた過去の歴史にあります。

青森のりんごは、明治時代の初期に青森県の内務省勧業寮(現在は総務省など)から3本の苗木が配布されたこときっかけに始まります。
その後、その苗木は県庁の敷地内に植えられたことをきっかけに栽培が始まります。

青森県は国内でも屈指の豪雪地帯です。
そのため、昔の農家の方は、さまざまな工夫や努力、研究を重ね、りんごの栽培方法も模索しました。
その結果、青森県は現在のような品質の高いりんご栽培で有名な地域になったルーツがあります。

ちなみに、世界の中でのりんごの生産量を見ると、世界一の生産量を誇るのは中国です。

青森県が生産量日本一のりんごの品種

青森県内で生産されるりんごは約50種類ほどで、色や形、大きさはさまざまです。
その中でも青森県で生産の多い品種は

  • ふじ
  • つがる
  • 王林
  • ジョナゴールド

この4品種です。
中でも「ふじ」は青森県のりんごの生産量の半分を占め、世界的にも有名です。

この他にも紅玉や世界一などさまざな人気の品種があります。
そのため。青森県内で生産されるりんごを品種別に比較しながら食べるのはいかがでしょうか。

また、平均的に秋が旬と言われているりんごですが、「ふじ」は春先の4月ごろから販売されています。

青森県で生産量が1位の果物の栄養と効果

上記の通り、青森県が生産量1位の果物は、りんご、あんず、フサスグリの3種類です。

そこで、この3種類の果物の栄養や効果を種類別にご紹介します。

りんごの栄養や効果

イギリスには「1日1個のりんごは医者を遠ざける」ということわざがあります。
そのことわざの通り、りんごにはたくさんの栄養が含まれています。

りんごが他の果物に比べ、特に多い栄養は食物繊維とカリウムです。
また、りんごを食べると得られる効果は、動脈硬化などの生活習慣病の予防。
さらに、血糖値や高血圧が気になる方にも向いています。

あんずの栄養や効果

青森県内でも県南地域の南部町での生産が盛んなあんず。
中でも人気の品種は「八助」で、サイズがとても大きく食感の良さが人気です。

あんずはベータカロテンやクエン酸が多く含まれ、その効果はさまざまです。

ベータカロテンは、アンチエイジングや目や皮膚の健康を保つ。
そして脳卒中や心筋梗塞、高血圧の予防に効果があると言われています。

フサスグリの栄養や効果

カシスやカラントとも呼ばれるフサスグリは、赤い実の品種ははレッドカラント。
そして濃い紫色の品種はブラックカラント、もしくはクロフサスグリやクロスグリと呼ばれます。

中でも「あおもりカシス」は、1965年に移植されてから一度も品種改良を行わずに栽培されています。
そのため、自然に近い本物のカシスと言われているそうです。

そのカシスの栄養はポーランドやドイツなどのヨーロッパ圏で昔から健康や美容効果があるとして親しまれてきました。
特にその健康や美容に良いとされている成分はポリフェノールの一種「アントシアニン」です。
このアントシアニンは、眼精疲労の緩和など、目に関する効果が期待されています。

青森県の生産量1位の果物を食べるなら

りんごやあんず、カシスなどの青森が生産量1位の果物は、さまざまなレシピに応用できます。

まずりんごをアレンジするなら、焼きりんごはいかがでしょうか。
作り方はとても簡単、りんごを半分位カットし、種をくり抜きます。
りんごの上にバターと砂糖を乗せ、電子レンジで5分加熱するだけで完成です。

次はあんずです。
あんずは生食向けならそのまま食べてもOKです。
また、アレンジをするなら、あんずのしそ漬けがおすすめです。
作り方は、あんずを塩や砂糖、しそ、酢、そしてアルコールなどで漬け込むだけです。

最後にカシスです。
カシスは香りが高く、酸味があります。
そのため、ジャムやムース、シロップなどに向いています。
また、カシス果汁を作っておけば、ソーダ割やミルク割りで楽しめます。

まとめ

青森県で生産量ランキング1位を誇る果物。
それは、りんごだけではなく、あんずやカシスもあります。

また、品種別に見ると、ぶどうの品種のひとつスチューベンは青森県が生産量1位です。

さらに、にんにくやごぼうの生産量、そしてイカやわかさぎ漁獲量も1位の青森県。
果物だけではなく、野菜や魚介類などにもこれから注目ですね。

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