大玉で高級なイメージの強いメロン。
実は、お手頃で、小さいメロンがあることはご存じでしょうか?
この記事では、小さいメロンの正体と、品種について詳しく解説します。
また、小さいメロンのおすすめレシピや育て方、購入方法などについてもご紹介しますので、ぜひ一度ご覧ください。
小さいメロンの正体は摘果メロン
加工品などでみかける小さいメロンの正体、それは摘果メロンです。
この摘果メロンは「てっかめろん」と読み、すぐりメロンや子メロンとも呼ばれます。
摘果メロンは、どのようなメロンの品種なのでしょうか。
実は、摘果メロンは小さなメロンの品種ではなく、間引きされたメロンのことです。
メロンは、栄養を1つの玉に集中させるため、余分な玉を間引きします。
そして、大きくならない状態の玉が、摘果メロンです。
摘果メロンは、メロン独特の甘さはありませんが、ほのかにフルーティーな香りがします。
また、きゅうりに近い食感で歯応えがあります。
このようなことから、小さい摘果メロンはさまざまなメロンの品種があります。
そのため、中には希少品種の摘果メロンが含まれる場合もあります。
小さい摘果メロンのレシピ
メロン農家さんの楽しみのひとつとも言われている摘果メロンの食べ方があります。
それは、漬物やピクルスです。
その他には、天ぷらや炒め物など野菜として使われることもあります。
今回は、摘果メロンを使ったおいしいレシピを2つご紹介します。
朝ご飯に最適な摘果メロンの浅漬け
浅漬けは1日でできるのでとてもおすすめです。
【材料】
- 摘果メロン:500g
- 塩:小さじ2
- 砂糖:大さじ3〜4
- 料理酒:20cc
【作り方】
- 料理酒を火にかけアルコールを飛ばしておく(電子レンジでもOK)
- 摘果メロンをよく洗い、お好きな大きさにカットする
- 密閉袋にメロンと塩、砂糖、粗熱の取れた料理酒を入れて軽く揉み、密封する
- 冷蔵庫の中で一晩おいたら出来上がり
メロンの食感を残すなら、切り方は大きめにすると良いでしょう。
また、めんつゆやわさび、シソなどを入れると味の変化が楽しめます。
さらに、唐辛子などを入れておくと、ピリ辛な浅漬けを味わえます。
おつまみにおすすめな摘果メロンのピクルス
ピクルスは、お弁当の彩りにも使えるので便利です。
【材料】
- 摘果メロン:3個
- 砂糖:大さじ3
- 塩:小さじの半分
- 酢:150ml
- 水:180ml
- ニンニク:1片
- 鷹の爪:半分
【作り方】
- 摘果メロンを洗い、一口大にカットする
- ニンニクはスライス、鷹の爪は種を取っておく
- 鍋に摘果メロン以外の材料をいれて煮立たせ、ピクルス液を作る
- 瓶などの耐熱容器にメロンを入れて、熱いうちにピクルス液を加える
ピクルスは、半日程度で完成します。
また、彩りをよくするなら、パプリカやトマト、にんじんなどがおすすめです。
使用する酢もいろいろなメーカーで試すと、味わいの異なるピクルスが楽しめます。
アイデア次第で摘果メロンはごちそうになる
上記のレシピ以外にも、摘果メロンはサラダや炒め物などもおすすめです。
例えば、カットした摘果メロンにシーザーサラダドレッシングやマヨネーズをかけてサラダに。
または、細切りにしてきんぴらや、かき揚げの材料に。
さらに、ニンニクで炒めてペペロンチーノのように仕上げるのも良いでしょう。
このように、小さいメロンはさまざまな料理で活躍します。
ミニメロンが小さいメロンの品種の正体の可能性も
小さなメロンとして、摘果メロンの詳しい特徴や食べ方をお伝えしました。
しかし、メロンの中でも、ミニメロンと呼ばれる小さい品種があります。
そこで、ミニメロンの品種を4つご紹介します。
キンショーメロン
表面に網目がない、なめらかな黄色いメロンの品種です。
大きさは400〜800gと小さいサイズで、さっぱりとした甘みがあります。
そしてサクサクとした食感が魅力です。
ころたん
家庭菜園に人気がある、小さいメロンの品種ころたん。
大きさは300〜600gで、小さなマスクメロンのような見た目です。
味はさわやかな甘さですが、糖度の高く成長することもあります。
また、成長過程で棒で果皮に文字や絵などを描いて楽しむ方法も人気です。
かわい〜ナ
テニスボールよりも少し大きな、250〜350gのメロンの品種です。
果皮はクリーム色で、白いストライプが入るところが特徴です。
また、果肉は柔らかく、甘みがあります。
プリンスメロン
初夏に旬を迎えるメロンとして有名なプリンスメロン。
今回ご紹介したメロンの中では1玉500〜700g程の大きさですが、メロンの品種の中では小さい部類です。
甘みが強く、ジューシーなところが魅力で、お値段が手頃なところが人気です。
小さいメロンの品種は開発される可能性がある
小さいメロンの品種があるように、スイカなども小玉のものが多くあります。
このような品種は、有名なサカタのタネやタキイ種苗など、多くの会社で開発されたものが多いです。
そのため、これからも小さいメロンに限らず、さまざまな大きさのメロンの品種が誕生する可能性も期待できます。
小さいメロンの品種の育て方
先ほどご紹介した小さいメロンの品種「ころたん」は、プランターなどでも育てやすい品種として人気です。
そのため、家庭菜園初心者の方には、ころたんのような小さいメロンの品種がおすすめです。
まず、メロンの植え付け時期は5月頃です。
そして、収穫は7月中旬頃が目安となります。
大きめのプランターに苗を植え、防虫ネットや寒さ対策のビニールを準備しましょう。
さらに、親づる、子づる、孫づるを適度に整えたり摘心をして、孫づるに果実をつけるように育てます。
小さいメロンの購入方法
最初にご紹介した摘果メロンは、メロン農家の直売所や道の駅などで主に販売されています。
また、小さいメロンの品種キンショーメロンやプリンスメロンはスーパーの他、直売所などで購入することができます。
さらに、ふるさと納税やネット通販での購入も便利です。
ちなみに、ころたんやかわい〜ナは、家庭菜園用の品種で、苗で購入することができます。
まとめ
小さいメロンは、摘果メロンとミニメロンと呼ばれる品種の2種類です。
摘果メロンは、通常のメロンと同じように、1本の苗に1個の果実を残して育てます。
そのため、大きさは通常のメロンと比べると小さくなりますが、味は通常のメロンと変わらず、甘くてジューシーです。
小さいメロンは、食べきりサイズで手軽に楽しめるのが魅力です。
また、家庭菜園でも育てやすい品種も多く、初心者の方でもチャレンジしやすいです。
ぜひ、小さいメロンを味わってみてください。