山梨県と聞いて思い浮かぶものといえば、世界文化遺産の富士山ですよね。
その中でも山梨県は、フルーツ王国とも呼ばれ、さまざまな果物の栽培が盛んです。
今回は、フルーツ王国山梨の「桃」について、品種や特徴などを詳しくご紹介します。
また、山梨産の桃の収穫時期や、おすすめの購入方法、そしておいしい桃の選び方や食べ方についても併せてご覧ください。
山梨県で栽培されている桃の品種と特徴
桃の生産量が多い山梨県では、さまざまな桃の品種が栽培されています。
そこで、山梨産の桃の主な品種を特徴とともに、一覧でご紹介します。
山梨県産桃のオリジナル品種一覧と特徴
- 夢しずく
山梨県のオリジナル品種で、2004年に登録された桃です。
早生種の中でも比較的大きめで、甘さがあります。 - 夢みずき
2015年頃に登場した、山梨産桃の新品種です。
大玉で柔らかく、渋みの少ない桃で、熟したものは手で皮がむけます。 - 一宮白桃(いちのみやはくとう)
山梨県一宮町生まれの、オリジナル品種です。
果汁が豊富で口当たりが良く、甘みの強い桃です。
その他山梨産地の桃の品種
- 白鳳(はくほう)
山梨県で生産量が多い品種です。
酸味が少なく果汁の多い、上品な味で人気です。 - 日川白鳳(ひかわはくほう)
赤い果皮が美しい、糖度が高めの品種です。
また、繊維質が少ないので、なめらかな食感です。 - ちよひめ
小さなサイズですが、果汁はとても多い品種です。
そして、すっきりとした甘さで日持ちのする桃です。 - 加納岩白桃(かのういわはくとう)
大玉で、柔らかい食感が人気の品種です。
また、糖度が17度になるものもあり、とても甘いと評判です。 - 浅間白桃(あさまはくとう)
香りが高く、豊富な果汁が特徴の品種です。
また、糖度も高く、大玉で色や形が美しい桃です。 - 川中島白桃(川中島白桃)
桃の中では比較的硬い品種で、果皮が濃い紅色をしています。
また、甘みが強く、300gを超える大玉も収穫されます。 - さくら
大玉に分類される品種で、可否は薄い紅色をしています。
比較的食感が硬く、糖度の高い桃です。
山梨県で栽培されている硬い桃の品種
一般的に、桃は柔らかくてジューシーというイメージですよね。
しかし、山梨県では、完熟後も硬く、そして甘くておいしい桃の品種が栽培されています。
完熟後も硬い桃の品種は、「おどろき」や「大光」などです。
柔らかい食感よりも、しっかりとした食感がお好みでしたら、一度試してみてはいかがでしょうか。
山梨産の桃の収穫時期
山梨県は、上記のようにさまざまな品種の桃が収穫されます。
そこで気になるのは、山梨ではいつからいつまで桃を楽しめるのかについてです。
例年、山梨県の桃は温室栽培の品種で5月から収穫が始まり、9月ごろに終わりを迎えます。
そのため、約5カ月もの間、味わいの違う桃を楽しむことができます。
山梨県産桃の品種別収穫時期一覧
- 5月〜(温室栽培)
日川白鳳、白鳳、夢みずき - 6月〜(露地栽培)
日川白鳳、加納岩白桃、白鳳 - 7月〜
夢しずく、夢みずき、浅間白桃、なつっこ、川中島白桃 - 8月〜
さくら、一宮白桃
なぜ山梨は桃の産地になったのか
日本の桃生産地の中でも、トップクラスの品質を誇る山梨県。
それではなぜ、山梨県では桃が有名な特産品となったのでしょうか。
その理由は、山梨の桃の歴史と風土によるものです。
もともと古くから、山梨県では桃が栽培されていました。
山梨県の中心は、昼夜の寒暖差の大きい甲府盆地があります。
この甲府盆地は、光合成がしやすい十分な日照時間を満たしているのです。
さらに、年間の降水量が少ないことも起因しています。
また、水はけの良い土地が多いことも理由の一つです。
もちろん、山梨県の桃に携わる方の品質へのこだわりもその理由に含まれます。
山梨県の桃を購入するなら
山梨県産の桃は、直売所の他、道の駅やスーパーなどで購入することができます。
そして、ふるさと納税やネット通販でも購入が可能です。
さらに、山梨県内の桃狩りスポットもおすすめです。
山梨県内で桃の栽培が盛んな地域は、山梨市や甲州市、そして笛吹市などです。
その中でも、笛吹市で栽培されている桃は「春日居の桃」と呼ばれ、高級ブランドとして人気があります。
桃の値段の相場は、桃の出来具合にもより異なります。
そのため、お手軽価格で桃を購入したい場合は、収穫時期に直売所を訪れるのがおすすめです。
山梨産の桃の選び方と食べ方
桃の食べ方は人それぞれですが、生のまま食べる方が多いと思います。
そこで、おいしい桃の選び方と、おすすめの食べ方をご紹介します。
桃の選び方
桃を選ぶときは、色付きの良いものを選びます。
表面が全体的にうぶ毛に覆われているもの、そして香りの強いものがおすすめです。
桃の食べ方
桃は、食べる1〜2時間前に冷蔵庫で冷やします。
そして、食べる前に流水で優しく洗いましょう。
そして桃の切り方ですが、桃を切るときは、まず桃の溝にそって包丁を入れて、種の周りをなぞるように一周させます。
両手で桃を持ち、2つに切り離したら、種を取り除きます。
さらにお好きな大きさにカットしたら、包丁をつかて皮をむきましょう。
もしも無農薬の桃が手に入った場合は、皮ごと食べる方法もおすすめです。
まとめ
山梨県は、その風土と土地柄で桃の生産量が多い地域です。
また、長年の研究により、オリジナル品種の他、新品種も多数あります。
そして、山梨で桃の収穫時期が始まるのは早い品種で5月です。
そこから約4カ月間、さまざまな品種の山梨産桃が楽しめます。