アントシアニンが薄いため、日光に当てても赤くならない白いいちご。
白いちごは赤くならないまま熟するいちごで、さまざまな品種が生産されています。
この記事では、スーパーなどではあまり見かけない白いちごの品種や特徴についてまとめました。
また、白いちごを味覚狩りできる農園についてもご紹介します。
白いちごの品種一覧
見た目が白い、白いちご。
その見た目から、あまり甘くないのでは、とイメージされる方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、白いちごはしっかり完熟しているため、ほんのりと甘く美味しいです。
薄いピンク色をした白いちごも多いため、華やかで上品なケーキの飾り付けなどにも使われています。
もちろん、白ろう果（はくろうか）という、果実が白色になる着色異常のいちごの病気ではありません。
希少な白いちごの品種をご紹介します。
白い章姫
章姫（あきひめ）は、通常赤く色づくいちごですが、稀に淡い色のまま育つものがあります。
それが、白い章姫です。
果皮が白い章姫は淡い色合いをしていますが、未熟というわけではなく、完熟しています。
形は赤い章姫と同じで、縦長で円錐形をしています。
白い章姫は、赤い章姫よりも酸味や甘さが控えめな傾向があるようです。
淡雪
淡雪（あわゆき）は、2013年に品種登録された鹿児島生まれの白いちごです。
「さがほのか」というイチゴの突然変異で誕生しました。
果皮がしっかりしているため輸送しやすく、比較的リーズナブルな値段です。
ほんのりした酸味と、ほどよい甘みがあります。
コットンベリー
コットンベリーは、奈良県で育てられている、新品種の白いいちごです。
2019年に登録出願されています。
特徴は、香りです。
柑橘のキャンディーのような爽やかな香りがします。
また、甘みがはっきりしていることも魅力です。
果皮がほんのりとピンク色で、ハート型のかわいい形をしています。
真珠姫
真珠姫は、奈良県生まれの白いいちごで、2017年に品種登録をしています。
果皮も果肉も、真珠のように白いいちごです。
親が桃の香りがするいちご「桃薫」なので、真珠姫も桃のような甘い香りがします。
風味も、桃のようだと言われています。
真珠姫は、北海道では「ゆきぼたん」という商品名で生産されています。
天使のいちご
天使のいちごは、2018年に品種登録された白いちごです。
大きな特徴は、果皮と果肉が白く、種が赤いことでしょう。
家庭菜園向けに開発された品種なので、栽培が簡単なのも人気です。
プランターなどの小さいスペースでも栽培できますよ。
エンジェルエイトという名前でも流通していますが、正式な品種名は「ももいろほっぺ8号 」と言います。
天使の実
誕生まで5年の歳月がかかった、幻のいちご、天使の実。
佐賀県生まれの天使の実は、非常に大粒の白いちごです。
重さが平均でも60gほどあり、中には100gを超えるものもあります。
味や香りはパイナップルやメロンのようとも言われ、トロピカルな風味が人気です。
初恋の香り
山梨県生まれの初恋の香りは、2009年に品種登録された白いちごです。
「和田初こい」が登録品種名ですが、初恋の香りがブランド商標となって流通しています。
白いちごの先駆けともなった品種で、高級いちごとして百貨店などで扱われていました。
果皮は白色から桃白色で、酸味が少ない白いちごです。
パールホワイト
パールホワイトは、2015年に品種登録された、奈良県生まれの白いちごです。
特徴は、果皮と果肉の群を抜く白さと、際立つ赤い種でしょう。
甘みが控えめな白いちごの中でも、味がしっかりしています。
ミルキーベリー
栃木県初の、オリジナルの白いちごとなるミルキーベリー。
果皮と果肉の白さとまろやかな甘さは、まるでミルクのように感じるでしょう。
完全に熟すと、ほんのりとピンク色になることもあります。
栃木県内でも販売箇所が限られる、貴重な白いちごです。
雪うさぎ
雪うさぎは、佐賀県生まれの白いちごです。
白い果皮に赤い種があることから、雪うさぎと名付けられました。
香りは桃のようで、味は酸味が控えめでほんのりした甘さを味わえます。
果肉はかためですが、果汁が多くジューシーです。
白いちごなど11品種のいちごを味覚狩りできる農園
吉村農園
栃木県にある吉村農園では、白いちごのミルキーベリーや、とちおとめやスカイベリーなど、11品種のいちごを味覚狩りできます。
時間無制限で、食べ放題もありますよ。
住所：栃木県益子町塙520
まとめ
白いちごを10品種ご紹介しました。
一口に白いちごと言っても、果皮や果肉は真っ白のものから桃白色のものまで、品種によっていろいろです。
見た目が淡い色でもしっかり熟していますので、ぜひ一度珍しい白いちごを味わってみてはいかがでしょうか。
