高級贈答用の果物としても人気の柿。
柿には、食感や甘さなど、品種によっていろいろなものがあります。
この記事では、贈答用にもぴったりの高級な柿の品種や特徴についてまとめました。
また、おいしい柿の見分け方などもご紹介します。
高級な柿の品種【みしらず柿-吉美人】
毎年皇室に献上される柿としてよく知られている高級な柿が、福島県会津地方で栽培されている渋柿、「みしらず柿」です。
みしらず柿の中でも、最高級品の「吉美人」は、会津の芸術果と呼ばれるブランド柿となっています。
吉美人は5L以上の大玉柿になると、1本の柿の木に1個しか実がなりません。
1本の若い木に1個しか実らないので、女王柿とも呼ばれる希少品種です。
みしらず柿の特徴
上から見ると丸い形をしており、富有柿のような外見です。
横から見ると平べったいハート型で、やや高さがあります。
みしらず柿は、焼酎や炭酸ガスで渋を抜いて青果として出荷される渋柿です。
干し柿用には、皮をむいてそのまま乾燥させます。
どちらかというと柔らかい柿で、シャリシャリという歯ごたえを感じるよりは、なめらかな食感です。
熟成の度合いによって甘さは異なりますが、程よい甘さがあります。
みしらず柿の名前の由来
「みしらず柿」は、漢字では「身不知柿」と書きます。
この名前の由来には、3つの説があるそうです。
- 身の程知らずなほど、枝が折れそうなくらいに多くの大型の実をつけること
- 献上された将軍がこれほど美味しい柿は初めてだと褒めたこと
- 非常に美味しいので体のことを考えずに食べ過ぎてしまうので
高級な柿の品種【紀ノ川柿】
紀ノ川柿(きのかわがき)は和歌山県の特産高級フルーツで、黒糖をまぶしたような黒い果肉が特徴です。
外皮の色は鮮やかな柿色ですが、中の果肉はタンニンによる黒さが目立ちます。
この黒い果肉の色は、特殊な渋抜き方法により生まれるそうです。
その方法とは、樹上の柿の1つ1つにアルコールを入れた袋をかけて渋を抜きます。
そして、渋を抜いた後もギリギリまで樹上で成熟させるそうですよ。
このように、紀ノ川柿の生産には手間も時間もかかるため、幻の柿とも言われています。
サクサクとした歯ごたえを楽しめる柿で、平均糖度は16度から18度。
出回り時期は、10月下旬から11月下旬にかけてです。
高級な柿の品種【九度山の富有柿】
甘柿の代表品種、富有柿。
中でも和歌山県生まれの、「九度山の富有柿」は濃厚な甘みとジューシーな味わいが特徴です。
味が良い上に姿形も美しく、日持ちもする九度山の富有柿は、日本一の富有柿とも呼ばれます。
九度山の富有柿の中でも最高級ブランドと言われるのが、「甘熟(あまじゅく)富有柿」です。
1つずつ袋をかけ、木の上で完熟させた甘い九度山富有柿は、贈り物や高級デザートにも最適でしょう。
口に含むと、甘柿のサクサクした食感と、たっぷりの果汁を感じることができますよ。
高級な柿の品種【大秋柿-シンデレラ大秋】
大秋柿は富有柿、次郎柿、盤古庄、花古庄をかけ合わせて1995年に生まれた甘柿です。
富有柿の約1.5倍ほどのサイズで、果重は350gから400gにもなります。
大秋柿の中でも糖度の高い柿で高級品種と評判なのが、シンデレラ大秋です。
シンデレラ大秋の糖度は20度前後。
一般的な柿は15度前後ですので、糖度が高い品種と言えるでしょう。
10月中旬から11月にかけてが旬です。
梨やりんごのような、シャキシャキとした食感を楽しめます。
高級な柿の品種【ねおスイート-天下富舞】
ねおスイートは、岐阜県生まれの糖度の高い柿の品種です。
公募により選ばれた「天下富舞(てんかふぶ)」というブランド名で広く知られているかもしれません。
10月に収穫できることと、平均20度、果頂部では23度以上という、大変高い糖度が特徴です。
見た目と食感は大秋に似ていますが、サイズは大秋よりやや大きめです。
おいしい柿の見分け方
おいしい柿の見分け方をご紹介します。
柔らかめの果肉が好きな方は赤みがかったもの、硬い食感が好きな方は色が濃すぎないものを選びましょう。
- 皮に張りと艶があるもの
- 色が均一に付いているもの
- ヘタが実にしっかり付いているもの
- 重みがあるもの
まとめ
みしらず柿の吉美人、紀の川柿、九度山の富有柿、シンデレラ大秋、天下富舞と、高級な柿についてご紹介しました。
一口に高級フルーツと言っても、柿は品種により糖度や食感がさまざまです。
柿は通販サイトで取り寄せすることも可能ですので、ぜひ一度味わってみてはいかがでしょうか。