柿が好きな方なら、とりあえず柿をたくさん食べたい。
もしくは、いろいろな種類の柿を試してみたいと思うものです。
とにかく柿を心ゆくまで堪能するなら、大きい柿を試してみるのはいかがですか?
この記事では、日本で栽培されている大きい柿の品種を4つに厳選してお伝えします。
それぞれの大きい柿の特徴や収穫時期など詳しくご紹介しますので、ぜひ最後までご覧ください。
大きい柿の品種一覧
ずっしりと重く、大きい柿は、食べ応えがあり、人気があります。
今回は、日本で栽培されている柿の品種の中でも特に大きいサイズの柿をピックアップしてみました。
その一覧は以下の通りです。
- 富士柿(ふじがき)
- 太天(たいてん)
- 輝太郎(きたろう)
- 秋王(あきおう)
この4種類の柿は品種別に約300g〜500g前後の大きさが一般的です。
日本一大きな柿と称される「富士柿」
愛媛県の八幡浜の農園で発見された富士柿。
この富士柿は柿の品種の中でも大玉といわれる蜂屋柿の中から発見されました。
富士柿の大きさの平均は500g前後で、渋柿です。
そのため、収穫時は渋いので、アルコールによる加工をしたものが出荷されます。
また、形は名前の由来でもある富士山のような形で、ハート型にも似ています。
さらに、富士柿は固いうちは控えめの甘さで、追熟すると柔らかく甘みが増します。
贈答用としても人気がある富士柿はの主な産地は愛媛県八幡浜地区。
そして古くから愛媛県八幡浜産の高級ブランド柿として、厳しい基準をクリアしたものが出荷されます。
また、収穫時期は、10月中旬〜12月上旬です。
天から授かった大きい渋柿「太天」
天から授かった大きな柿という意味がその名の由来の太天。
現在は愛媛県のみで商業生産されている品種で、渋柿です。
太天の大きさは平均で500gで、まれに1kgほどの大きさになるものもあります。
そのため、太天も日本一大きな柿と言われることもあります。
また、形は扁平ですが、角には丸みがあります。
先ほどの富士柿と同じで脱渋後に出荷されるので、食べ頃が楽しめます。
さらに、味は甘みが強いわりにはさっぱりとした後味で、サクサクした食感と果汁が多いところが特徴です。
そして収穫時期は11月上旬から始まり、脱渋加工後に出荷されるのは11月中旬です。
鳥取県の大きい柿の新品種「輝太郎」
鳥取県のオリジナル品種の輝太郎。
大きさは平均300g前後で、丸い形が特徴的です。
また、糖度が17度になる甘柿で、果汁も多く、程よい歯応えのある品種です。
収穫時期は、9月下旬〜10月中旬頃で、これから栽培面積が広がる期待が持てる柿です。
福岡の大きなブランド柿「秋王」
秋王は福岡県のブランド柿で、福岡県の久留米市やうきは市、そして飯塚市、朝倉市、八女市などで栽培されています。
また、秋王は福岡県で許可を受けた農家のみが栽培できる品種です。
さらに、秋王は商標登録をしていますので、秋王の名を使用した加工品は福岡県の許可が必要です。
秋王は平均で350g前後の大きさがあり、大きいものだと400gを超えるものもあります。
また、サクサクとした食感で、糖度が高く甘みのある甘柿です。
収穫時期は10月下旬〜11月上旬の短期間です。
さらに、新しい品種の柿ということもあり、流通量の少ない秋王ですが、一部の百貨店、もしくは果物の専門店、そしてネット通販やふるさと納税などで購入ができます。
おいしい柿を見分けるポイント
柿を購入する時は、できるだけ甘くておいしいものを選びたいものです。
そこで重要なポイントは「おいしい柿を見分ける」ことです。
1つ目のポイントは、果皮の色にムラがないことです。
着色がとても良い柿は、日当たりの良いところで育った証拠です。
そのため、糖度が高く、甘さが増します。
ただし、着色具合は品種によって異なります。
2つ目のポイントは、ヘタがキレイに残っていることです。
ヘタと果実の間に空間があるものは、虫が入り柔らかくなることがあります。
そのため、ヘタと果実の間に隙間がなく、色がはっきりとした緑色をしているものがベストです。
まとめ
日本で栽培されている大きい柿の品種は以下の4種類です。
- 富士柿
- 太天
- 輝太郎
- 秋王
これらの柿は、300g〜500g前後の大きさで、中には1kgほどのものもあります。
また、大きい柿の品種には甘柿と渋柿があり、いろいろな味わい方が楽しめます。
大きい柿は古くから栽培されているもの、そして新品種など多種多様です。
そのため、これからの品種改良でさらに大きい柿が開発される可能性があります。
最後に、柿を見分けるコツは、着色の良いもの、そして、ヘタが果実に密着しているものです。
このような柿を選ぶと甘みの多い柿が味わえます。