【長崎県のいちごの品種5選】特徴や名前の由来

最終更新日:2024/09/13

【長崎県のいちごの品種5選】特徴や名前の由来

長崎県は全国でも上位に入るほどいちごが多く生産されています。
いちごにはいろいろな品種がありますが、長崎県ではどんな品種が多く育てられているのでしょうか。

この記事では、長崎県で一番多く育てられているいちごの品種や、人気の品種、新品種、生産量が減少傾向にある品種、主な産地が長崎県のいちごの品種についてご紹介します。

同じいちごと言われる果物ですが、品種によって特徴が異なるので、ぜひいろいろな品種を味わってみましょう。

長崎県で一番多く育てられているいちごの品種

長崎県では、いちごがたくさん育てられています。
いちごにはいろいろなブランドがありますが、どんな品種が育てられているのでしょうか。

長崎県の中で一番多く育てられているいちごの品種が「ゆめのか」です。

ゆめのかは愛知県で生まれ、2007年に品種登録されたいちごです。
しかし、長崎県の気候の方がゆめのかが育ちやすく、よりよいいちごを実らせることから、長崎県で多く育てられるようになりました。

ゆめのかは「みんなの夢が叶うおいしいイチゴ」という意味が込められ名前がつけられました。

果実は大きめで円錐形をしていて、果皮は鮮やかな赤色をしています。
果肉はほどよく硬く、酸味があり濃厚な甘さが特徴です。

旬の時期は1月から3月頃です。
そのまま食べても美味しいですが、酸味があり果肉もしっかりしているので、ケーキやパフェなどで使うのもおすすめです。

長崎県で人気のいちごの品種

長崎県で多く育てられている人気のいちごの品種が「さちのか」です。

さちのかは農林水産省野菜茶業試験場久留米支場で生まれ、2000年に品種登録されたいちごです。

下で紹介する「とよのか」と大粒が特徴の「アイベリー」を交配して育成された品種です。

さちのかの名前の由来は「生産者にも食べる人にも幸あれ」です。
漢字だと「幸の香」と書きます。

果実はやや大きめで円錐形をしていて、果皮は濃い赤色です。
果肉は硬めで、酸味は少なく甘みとのバランスが良いです。
香りが華やかで、果実がしっかりしているので日持ち性に優れています。

旬の時期は2月から3月頃です。

そのまま食べるのもおすすめですが、果皮が濃い赤色で果肉も淡紅色をしているので、ジャムやピューレにするのもおすすめです。

長崎県で育てられているいちごの新品種

長崎県で育てられているいちごの中で新しい品種が「恋みのり」です。

恋みのりは農研機構九州沖縄農業研究センターが育成し、近年品種登録されたばかりの新しいいちごです。

こいみのりは「収穫が多いこと、いちごを通して託された想いが叶うように」と願いを込めて名前がつけられました。

果実は大きめで短円錐形をしていて、ふっくらと丸みがあります。
果皮は鮮やかな淡赤色、赤色をしていて、果肉は硬めです。
糖度はそこまで高くないですが、ほどよい酸味とのバランスがよく香りが豊かなのが特徴です。

旬の時期は1月から3月頃です。

しっかりとした硬さがあり、見ためも可愛らしいいちごなので、そのまま食べるだけでなくケーキなどのトッピングとして使うのもおすすめです。

生産量が減少傾向にある長崎県のいちごの品種

長崎県で生産量が減少しているいちごが「とよのか」です。

とよのかは、農研機構九州沖縄農業研究センターで生まれたいちごです。

とよのかは九州の藩名「豊前」「豊州」から豊を取り、交配種である「はるのか」からのかを取り名前がつけられました。

1990年代後半頃まではとても多く栽培されていた人気の品種でした。
その後新しい品種が作られるとともに生産量が少なくなり、今ではほとんど流通していません。

果実は大きめで円錐形をしていて、凹凸があるものもあります。
果皮は鮮やかな赤色で、果肉は柔らかめです。
酸味と甘味のバランスがよく、香りが豊かです。

旬の時期は12月から3月頃です。

とよのかは果実が柔らかめで、酸味と甘みのバランスが良いのでそのまま食べるのがおすすめです。

主な産地が長崎県のいちごの品種

主な産地が長崎県のいちごの品種が「こいのか」です。

こいのかは農研機構九州沖縄農業研究センターで開発されたいちごです。

「さちのか」と関東の主流品種の「とちおとめ」を交配して育成された品種です。

こいのかの名前の由来は「いつ食べても甘く、恋の甘さを連想させる」です。

果実は中程度の大きさで、円錐形から長円錐形で、果皮は淡い燈色から淡赤色です。
果肉は硬く、糖度が高いので甘みも強いです。
酸味もありバランスがよいいちごです。

旬の時期は11月から4月頃です。

しかし、こいのかは長崎県、大分県で栽培され関東地方では栽培されていません。
幅広い地域には流通されていないので、希少価値が高いいちごでもあります。

そのまま食べるのも美味しいですが、果肉が硬く、甘みの中に酸味もあるので、ケーキやパフェなどに使うのもおすすめです。

まとめ

この記事では、長崎県のいちごの品種についてご紹介しました。

長崎県で最も多く育てられているのが「ゆめのか」です。
食べたことがない方はぜひ購入し食べてみましょう。

また、人気の「さちのか」や新品種の「恋みのり」もぜひ味わってみてください。

生産量が減っている「とよのか」は現在ほとんど流通していないので、食べたい場合は直売所やいちご狩りなどで探してみるのがおすすめです。

「こいのか」は地域によっては手に入ります。
見かけた際はぜひ購入しましょう。

一口にいちごと言ってもいろいろな品種があり特徴が異なります。
いろいろな品種の味を比べてみてはいかがでしょうか。

こちらも合わせてご覧ください。