【レモンは野菜か果物か】レモンの分類とその理由について

最終更新日:2024/06/21

【レモンは野菜か果物か】レモンの分類とその理由について

レモンは果汁にして料理にかけたり、デザートなどに入れて食べたり、いろいろな楽しみ方ができます。

また、野菜のように使ったりもするので、実際野菜なのか果物なのかわからないという方もいらっしゃるのではないでしょうか。

そこで、この記事ではレモンは野菜か果物かの区別の仕方、レモンの栄養についてご紹介します。

レモンは野菜か果物か

レモンは酸味が強くさっぱりといただけ、料理に使ったり、デザートに使ったり、いろいろな楽しみ方ができる食材です。

スーパーなどの店舗では一年中見かけますが、国産のレモンの旬は冬です。
10月頃から収穫が始まりますが、この頃のレモンはまだ青く、グリーンレモンと呼ばれています。
黄色いレモンは12月~3月頃に収穫されます。

そんなレモンですが、野菜なのか果物なのかご存じでしょうか?

農林水産省の定義では、レモンは「果物」に分類されます。

レモンは野菜か果物か:区別の仕方

農林水産省の定義によると、レモンは果物に分類されます。
なぜ果物に分類されるのか、見分け方をここで解説します。

農林水産省で、果物は「概ね2年以上栽培する草本植物及び木本植物であって、果実を食用とするもの」とされています。

また、野菜は「食用に供し得る草本性の植物で、加工の程度の低いまま副食物として利用されるもの。」とされています。

果物と野菜の見分け方の違いは、実がなる場所が木なのか地面なのか一年草か多年草かということです。

レモンは木に実がなります。
この定義によると、レモンは果物に分類されることになります。

野菜ではなく果物のレモンの栄養

果物に分類されるレモンには、体に嬉しい栄養がたくさん含まれています。
レモンと聞き、思い浮かべるのは「ビタミンC」だと思います。
ビタミンCは免疫力を高めたり、メラニン色素の生成を抑えシミの予防などが期待できます。

その他に、クエン酸やカリウム、リモネン、ポリフェノールなどの栄養素も含まれています。

レモンの酸味の成分でもあるクエン酸は、疲労回復や殺菌効果などが期待できます。

カリウムは体内の余分な塩分を外へ出す働きをし、むくみの解消効果などが期待できます。

レモンの爽やかな香りの成分でもあるリモネンは、リラックス効果や血行促進や免疫力を高める効果などが期待できます。

苦味や色素の成分のポリフェノールは、優れた抗酸化作用があります。
生活習慣病の予防やアンチエイジング効果などが期待できます。

レモンには体に嬉しい栄養成分がたくさん含まれていますが、食べ過ぎるのは良くありません。

食べ過ぎると、下痢や腹痛、胸焼け、吐き気などの症状を起こすことがあります。
ビタミンCの過剰摂取やクエン酸によって、胃の粘膜が刺激されるなどし起こる症状ですが、アレルギーの可能性もあります。
食べすぎないよう注意し、何かしらの症状が出た場合は食べるのをやめましょう。

美味しいレモンの選び方

果汁がたっぷりの美味しいレモンを選ぶときは、どんなことに気をつければよいのでしょうか。

レモンを選ぶときは、まず色を見ます。
レモン全体を見て色にむらがなく、鮮やかな黄色で果皮にハリとツヤがあるものを選びましょう。

また、レモンは国産のものと輸入されたものがあります。
輸入されたものは、カビなどが生えないよう防カビ剤やワックスが塗布されています。

レモンを皮ごと使う場合は、国内産のレモンを選ぶのが安全です。
ただし、国内産のレモンでも無農薬と書かれていないものは農薬が使われています。
さっと水洗いするくらいでは落ちないので、しっかり洗うことが大切です。

レモンを購入したら、乾燥しないようビニール袋などに入れて野菜室で保存しましょう。

まとめて大量に購入したときなどは、冷凍保存することも可能です。
果汁にしたりスライスして冷凍保存しましょう。

さまざまな料理に使えるレモン

レモンは、そのさわやかな酸味が特徴の果物です。
料理やお菓子など、さまざまなシーンで活用することができます。

料理でのレモンの使い方

レモンは、料理の酸味付けや香り付けによく使われます。

  • 酢の代わりにレモン果汁を使うと、さっぱりとした味わいになります。
  • 肉や魚の臭みを消すために、マリネ液や下味にレモンを使うこともできます。
  • 野菜のアク抜きや、クリーム煮などの乳製品の酸味付けにも使えます。

具体的な活用例

以下に、レモンを使った料理の具体的な活用例をいくつかご紹介します。

  • 肉料理
    • 鶏肉のソテーにレモン汁をかけて、さっぱりと仕上げる。
    • 豚肉のハンバーグにレモンの皮をすりおろして、コクと風味をプラスする。
  • 魚料理
    • 鮭のムニエルにレモンを添えて、爽やかな風味をプラスする。
    • イワシの煮魚にレモン汁をかけて、臭みを消してさっぱりと仕上げる。
  • 野菜料理
    • トマトのサラダにレモン汁をかけて、さっぱりとした味わいにする。
    • ほうれん草の和え物にレモンの皮をすりおろして、風味をプラスする。
  • スープやソース
    • ポトフにレモン汁を加えて、さっぱりとした味わいにする。
    • クリームソースにレモンの皮をすりおろして、コクと風味をプラスする。
  • お菓子
    • レモンケーキにレモンの皮をすりおろして、風味をプラスする。
    • レモンクッキーにレモン汁を加えて、さっぱりとした味わいにする。

ぜひ、レモンを使った料理やお菓子を作って、その魅力を味わってみてください。

まとめ

以上、レモンの分類とその理由について解説してきました。

レモンは、酸味や香り、ビタミンCなどの栄養価など、さまざまな魅力を持った果物です。
ぜひ、さまざまなレシピで、レモンの美味しさを楽しんでください。

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