【トマトは野菜なのか果物なのか】トマトの分類と栄養について

最終更新日:2024/05/17

【トマトは野菜なのか果物なのか】トマトの分類と栄養について

トマトは、赤や黄色、オレンジなどの鮮やかな色と、甘酸っぱく爽やかな味わいで、世界中で愛されている野菜です。
しかし、トマトは野菜なのか果物なのか、という疑問を抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、トマトの分類と栄養について、詳しく解説します。

トマトは野菜なのか果物なのか

トマトは野菜なのか、それとも果物なのか。

結論、トマトは「野菜」です。

農林水産省による区分では、トマトは野菜、そして野菜の中でも「果菜類」として分類しています。
この果菜類とは、果実と種実が食用とできるものを意味します。

このような根拠は、農林水産省が分類する以下の区分でわかります。

  • 田畑(土)で栽培されるものは野菜
  • 木になるものは果物

この認識で見ると、トマトは主に田畑で栽培されるので野菜です。
しかし、トマトは木になる植物なので、野菜の中でも果菜類に分類されます。

他にも果菜類に分類される野菜は、以下のものなどが挙げられます。

  • きゃうり
  • かぼちゃ
  • なす
  • スイートコーン
  • さやいんげん
  • さやえんどう
  • えだまめ

トマトの分類基準

トマトは大きさや色、色よって分類されます。
下記で表すグラム数は、すべて1個の重さです。

  • 大玉トマト:100g
  • 中玉(ミディ)トマト:30〜60g程度
  • ミニトマト:10〜30g

この他には、赤色系や桃色系、黄色などのその他の色にも分類されます。
主に赤色系は酸味と甘みが強く、加工用やジュース、ケチャップ、缶詰に使用されます。
また、桃色系はサラダなど生食用として利用されることが多いです。

フルーツトマトは野菜なのか果物なのか

野菜なのか果物なのかを悩ませる名前の「フルーツトマト」。
このフルーツトマトは、品種名ではなく、糖度を高めるための栽培で作られたトマトを指します。

そのため、名前にフルーツが付いていても、フルーツトマトは野菜です。

トマトが果物として扱われる国もある

日本では野菜と分類されるトマト。
世界でトマトは野菜と果物、どちらに分類されているのでしょうか。

  • トマトを野菜と認識する国:日本・アメリカなど
  • トマトを果物と認識する国:イギリス・フランス・台湾など

このように、国によって、トマトが野菜か果物かの分け方に違いがあります。

トマトの栄養価

トマトは、栄養価の高い野菜です。
主な栄養素は、ビタミンC、リコピン、カロテンなどです。

ビタミンC

ビタミンCは、抗酸化作用を持つ栄養素です。
抗酸化作用は、細胞の老化や病気の予防に役立ちます。
トマトのビタミンC含有量は、100gあたり20mg程度です。
これは、レモンやキウイフルーツと同程度の含有量です。

リコピン

リコピンは、トマトに含まれる赤色の色素です。
抗酸化作用や、生活習慣病の予防などの効果が期待されています。
トマトのリコピン含有量は、100gあたり200mg程度です。
これは、スイカや赤ピーマンの約10倍の含有量です。

カロテン

カロテンは、ビタミンAのもととなる栄養素です。
視力や免疫力の維持に役立ちます。
トマトのカロテン含有量は、100gあたり300μg程度です。
これは、ほうれん草やニンジンと同程度の含有量です。

トマトの選び方

トマトの選び方のポイントは、以下のとおりです。

トマトは、赤や黄色、オレンジなどの鮮やかな色のものを選びましょう。
色が鮮やかなものほど、熟度が高く、おいしく食べることができます。

トマトは形が整っていて、つやのあるものを選びましょう。
形が整っているものは、傷が少なく、おいしく食べることができます。

触り心地

トマトは触ってみて、少し柔らかいものを選びましょう。
硬すぎるものは、まだ熟していない可能性があります。

保存方法

トマトは、常温で保存することができます。
ただし、気温が高いと傷みやすいので、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。

まとめ

トマトは野菜(果菜類)に分類されることを、この記事でお伝えしました。
ビタミンC、リコピン、カロテンなどの栄養素が豊富で、さまざまな調理法で食べることができます。

トマトは、健康に良い野菜です。
ぜひ、さまざまな調理法でトマトを楽しんでください。

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