バラ科は、美しいバラの花のイメージが強いですが、実は私たちの食卓に欠かせない多くの野菜や果物も含まれています。
今回は、バラ科の野菜や果物の種類と、バラ科アレルギーについて詳しくご紹介します。
バラ科に属する野菜・果物
まずはじめに、バラ科に属する、主な野菜や果物をご紹介します。
種類が多彩ですが、それぞれ咲く花も多様です。
バラ科の花の特徴には、5弁の花びらを持ちそれが1枚ずつ分かれており、雄しべが花の真ん中に多数あるという特徴があります。
- アロニア
- あんず
- いちご
- 梅
- かりん
- さくらんぼ
- すもも
- 梨
- ネクタリン
- びわ
- プルーン
- マルメロ
- 桃
- りんご
ちなみに、ナッツ類のアーモンドもバラ科に属します。
バラ科アレルギーについて
「バラ科アレルギー」とは、食物アレルギーの一種です。
りんごや桃、さくらんぼ、アーモンドなどのバラ科の野菜・果物を食べることで、口や喉にかゆみや腫れ、ヒリヒリする感覚などの症状が出る食物アレルギーです。
バラ科アレルギーの症状
主なアレルギーの症状を、ここでご紹介します。
- 口腔内や喉のかゆみ、腫れ、ヒリヒリ感
- 唇や顔の腫れ
- じんましん
- 嘔吐
- 下痢
- 呼吸困難
バラ科アレルギーと食品表示
バラ科の果物や野菜の一部は、食品表示法で特定原材料に指定されています。
特定原材料に指定されているものには、リンゴ、モモ、アーモンドなどがあります。
これらの食品を購入する際は、原材料をよく確認するようにしましょう。
バラ科に属する野菜や果実のアレルギーは増加傾向にある
バラ科の果実は、シラカバやハンノキなどのカバノキ科の植物の花粉とアレルゲン構造が似ているという特徴があります。
そのため、花粉症に悩む方が増えている昨今、それにともなってバラ科アレルギーの方も増えつつあると言われているようです。
そのほか、カバノキ科に関連する大豆アレルギーがある方は、バラ科アレルギーも引き起こしやすい傾向があります。
大豆製品を食べると口や喉がかゆくなる方は、バラ科の果実や野菜にも注意したほうが良いでしょう。
バラ科以外のアレルギーを引き起こしやすい果物
バラ科以外の果物で、アレルギーを引き起こす可能性があるものをご紹介しましょう。
特に、キウイは果物の中で食物アレルギーの発症頻度が高いと言われています。
- みかん科:みかん、オレンジ、はっさく、夏みかん、グレープフルーツ、レモン、ライム、シークァーサー、マンダリンなど
- ぶどう科:ぶどう、山ぶどうなど
- パイナップル科…パイナップルなど
- バショウ科:バナナなど
- ツツジ科:ブルーベリーなど
- マタタビ科:キウイフルーツ
まとめ
バラ科の野菜や果物は、私たちの食生活に欠かせない食材でもあります。
アレルギーの情報を知り、安全においしく楽しみましょう。