高級フルーツの代名詞でもあるメロン。
メロンには果肉の色の違いにより、青肉メロンと赤肉メロンがあり、どちらも香り高く甘くてジューシーですよね。
この記事では上品な香りが魅力の青肉メロンの特徴をはじめ、代表的な品種、定番品種をご紹介します。
また、夕張メロンが有名な北海道産の青肉メロンの品種や、品種一覧、栄養についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
青肉品種のメロンの特徴
メロンは果肉の色の違いから、大きく青肉メロンと赤肉メロンに分けられます。
青肉メロンの品種で代表的なものにはアンデスメロン、アールスメロン、クラウンメロンなどがあります。
鮮やかなオレンジ色の果肉が印象的な赤肉メロンと言えば、夕張メロンやクインシーメロンが有名です。
では、青肉メロンと赤肉メロンの違いは色の他にもあるのでしょうか。
果肉のグリーンがみずみずしく美しい青肉メロン。
食感は、とろけるように柔らかい赤肉メロンと比較するとやや歯応えがあります。
味わいは、赤肉メロンは芳醇な香りと甘さが濃厚。
しかし、青肉メロンはすっきりとした上品な香りとさわやかな甘さが特徴です。
糖度については青肉、赤肉によって大きな違いはありません。
どちらがおいしく感じるかは好みによります。
ただし、果肉の色ではなく品種によって糖度は変わります。
気になるお値段はどちらが高いのでしょう?
両者とも、りんごやみかん、バナナといった果物に比べると随分高級ですね。
ただ、こちらも品種によって値段は変わるものの、青肉と赤肉で大きな違いはありません。
青肉メロンを代表する品種「アールスメロン」
青肉メロンと言えば「マスクメロン」を思い浮かべる方が多いでしょう。
ですが、実はマスクメロンは品種名ではありません。
マスクメロンは、「Musk(ムスク)」のように良い香りがすることから「マスクメロン」の名前が広く知られるようになりました。
しかし、品種名としては大正時代にイギリスから導入された「アールスフェボリット」が代表です。
その後、品種改良を繰り返したくさんのアールス系メロンが作られました。
そのため、それらアールス系メロンを総称して「アールスメロン」と言われています。
アールスメロンの皮には、細く深さのある美しい網目模様が入っています。
この見た目の美しさはもちろん、上品な甘味と芳香、みずみずしくなめらかな食感。
長年に渡り、高級メロンの代表選手として位置づけられています。
静岡県を産地とする「クラウンメロン」はアールスメロンのブランド品種です。
「メロンの女王」とも呼ばれ、平均糖度14〜17度と非常に高く食味に優れています。
青肉メロンの定番品種「アンデスメロン」
1977年に「サカタのタネ」が発表したネット系青肉メロンである「アンデスメロン」。
先ほど紹介した「アールスフェボリット」と「ハネデュー」の交配種と「コサック」と「リオゴールド」の交配種をさらに掛け合わせて誕生しました。
安心できる味、安心できる品質、安心できるメロンという3つの「安心」を持つ「安心ですメロン」を略して「アンデスメロン」と名付けられました。
黄緑色の果肉は甘味が強くて、果汁も豊富。
アールスメロンに似た風味があり、完熟したものはとろけるようななめらかな口当たりです。
温室栽培される高価なメロンとは違い、アンデスメロンはハウス栽培が可能。
そのため、価格は比較的手頃で、大衆的なメロンとして愛されています。
北海道産の青肉メロンの品種「天恵」
北海道産のメロンと言えば、有名なのが赤肉の夕張メロン。
しかし、北海道には青肉メロンにもおいしいおすすめの品種があります。
全国的にも知名度の高い富良野市を代表する青肉メロンのひとつである「天恵」メロンをご存じですか?
天恵は、さわやかな甘さと上品な舌触り、みずみずしいグリーンの果肉が特徴的な品種です。
皮の網目がとても細かく、特に鮮やかな果肉の色と上品で繊細な味わいで、幅広い年齢層に支持されています。
青肉メロンの品種一覧
ここでは、日本国内で生産されているおすすめの青肉メロンの品種を一覧でご紹介します。
- アムスメロン
- アールス栄華
- イバラキング
- キスミー・メロン
- クラリス メロン
- 黄美香(きみか)
- 鶴姫(つるひめ)
- オトメメロン
- ころたんメロン
- デリシーメロン
- ベールグラン
- キングメルティ
- 黄美香
- ペルルメロン
- ユウカメロン
- 肥後グリーン
など。
ひと口に青肉メロンと言っても、さまざまな品種がそろいます。
青肉メロンの栄養
メロンの主な栄養成分は
- ブドウ糖
- 果糖
- カリウム
- 食物繊維
- βカロテン(ビタミンA)
- ビタミンC
などです。
100gあたり熱量は、青肉、赤肉ともに約40kcalです。
両者の違う点はβ-カロテンの含有量で、赤肉メロンは緑肉メロンに比べて、β-カロテンを10倍以上も多く含むとされています。
栄養価を重視してメロンを選ぶのであれば、赤肉を選んだほうが良いかもしれません。
まとめ
この記事では、青肉メロンの品種についてご紹介してきました。
青肉メロンといっても、「アールスメロン」や「アンデスメロン」など耳なじみのあるものから、あまり聞いたことのないものまでたくさんの種類があることをお分かりいただけたと思います。
ぜひこの記事を参考に上品な香りと味わいが魅力の青肉メロンを味わってみてはいかがでしょう。