トマトは、赤や黄色、オレンジなどの鮮やかな色と、甘酸っぱく爽やかな味わいで、世界中で愛されている野菜です。
しかし、トマトは野菜なのか果物なのか、という疑問を抱いたことがある人も多いのではないでしょうか。
今回は、トマトの分類と栄養について、詳しく解説します。
トマトは野菜なのか果物なのか
トマトは野菜なのか、それとも果物なのか。
結論、トマトは「野菜」です。
農林水産省による区分では、トマトは野菜、そして野菜の中でも「果菜類」として分類しています。
この果菜類とは、果実と種実が食用とできるものを意味します。
このような根拠は、農林水産省が分類する以下の区分でわかります。
- 田畑(土)で栽培されるものは野菜
- 木になるものは果物
この認識で見ると、トマトは主に田畑で栽培されるので野菜です。
しかし、トマトは木になる植物なので、野菜の中でも果菜類に分類されます。
他にも果菜類に分類される野菜は、以下のものなどが挙げられます。
- きゃうり
- かぼちゃ
- なす
- スイートコーン
- さやいんげん
- さやえんどう
- えだまめ
トマトの分類基準
トマトは大きさや色、色よって分類されます。
下記で表すグラム数は、すべて1個の重さです。
- 大玉トマト:100g
- 中玉(ミディ)トマト:30〜60g程度
- ミニトマト:10〜30g
この他には、赤色系や桃色系、黄色などのその他の色にも分類されます。
主に赤色系は酸味と甘みが強く、加工用やジュース、ケチャップ、缶詰に使用されます。
また、桃色系はサラダなど生食用として利用されることが多いです。
フルーツトマトは野菜なのか果物なのか
野菜なのか果物なのかを悩ませる名前の「フルーツトマト」。
このフルーツトマトは、品種名ではなく、糖度を高めるための栽培で作られたトマトを指します。
そのため、名前にフルーツが付いていても、フルーツトマトは野菜です。
トマトが果物として扱われる国もある
日本では野菜と分類されるトマト。
世界でトマトは野菜と果物、どちらに分類されているのでしょうか。
- トマトを野菜と認識する国:日本・アメリカなど
- トマトを果物と認識する国:イギリス・フランス・台湾など
このように、国によって、トマトが野菜か果物かの分け方に違いがあります。
トマトの栄養価
トマトは、栄養価の高い野菜です。
主な栄養素は、ビタミンC、リコピン、カロテンなどです。
ビタミンC
ビタミンCは、抗酸化作用を持つ栄養素です。
抗酸化作用は、細胞の老化や病気の予防に役立ちます。
トマトのビタミンC含有量は、100gあたり20mg程度です。
これは、レモンやキウイフルーツと同程度の含有量です。
リコピン
リコピンは、トマトに含まれる赤色の色素です。
抗酸化作用や、生活習慣病の予防などの効果が期待されています。
トマトのリコピン含有量は、100gあたり200mg程度です。
これは、スイカや赤ピーマンの約10倍の含有量です。
カロテン
カロテンは、ビタミンAのもととなる栄養素です。
視力や免疫力の維持に役立ちます。
トマトのカロテン含有量は、100gあたり300μg程度です。
これは、ほうれん草やニンジンと同程度の含有量です。
トマトの選び方
トマトの選び方のポイントは、以下のとおりです。
色
トマトは、赤や黄色、オレンジなどの鮮やかな色のものを選びましょう。
色が鮮やかなものほど、熟度が高く、おいしく食べることができます。
形
トマトは形が整っていて、つやのあるものを選びましょう。
形が整っているものは、傷が少なく、おいしく食べることができます。
触り心地
トマトは触ってみて、少し柔らかいものを選びましょう。
硬すぎるものは、まだ熟していない可能性があります。
保存方法
トマトは、常温で保存することができます。
ただし、気温が高いと傷みやすいので、冷蔵庫で保存するのがおすすめです。
まとめ
トマトは野菜(果菜類)に分類されることを、この記事でお伝えしました。
ビタミンC、リコピン、カロテンなどの栄養素が豊富で、さまざまな調理法で食べることができます。
トマトは、健康に良い野菜です。
ぜひ、さまざまな調理法でトマトを楽しんでください。