桃は、皮をむいてから食べやすい大きさにカットして食べる、という方が多いことでしょう。
しかし実は、桃は皮ごと食べることでさらに甘く、また栄養もたっぷり摂取することができるということをご存じですか?
そこでこの記事では、皮ごと食べれる桃の品種についてご紹介します。
また、桃を皮ごと食べる方法と注意点についてもお伝えしているので、ぜひ参考にしてください。
桃には皮ごと食べられる品種がある
桃の皮には、薄い産毛が生えているため、皮をむいて食べる方が多いでしょう。
しかし、桃の皮には果肉にはない栄養素が多く含まれています。
また、桃は皮と果肉の間がもっとも甘いとも言われています。
そのため、桃は皮ごと食べるのことで嬉しいメリットがあります。
桃の皮に含まれる栄養素
桃の皮に含まれる栄養素には、以下の通りです。
- カテキン
抗酸化作用や殺菌効果があるため、アンチエイジングや風邪などのウイルス予防が期待できます。 - ナイアシン
体内の酵素の働きを手助けして、皮膚や粘膜の健康維持に役立ちます。 - ビタミンE
肌荒れの改善の効果が期待できます。 - カリウム
むくみ解消の効果が期待できます。 - ペクチン
桃の皮と実の間に含まれる水溶性食物繊維です。
ペクチンには整腸作用があり、便秘の改善にも期待ができます。
皮ごと桃を食べることで、皮を向いて食べるよりも一段と甘く、さらにさまざまな健康効果も期待することができます。
しかしながら、桃には皮ごと食べるのに向いている品種とそうではない品種があります。
桃を皮ごと食べるのに向いているのは、白桃系と呼ばれている少し固めの桃です。
以下で品種を詳しくご紹介します。
皮ごと食べれる桃の品種:川中島白桃
桃を代表する品種である「川中島白桃(かわなかじまはくとう)」。
全国で3番目に多く栽培されている桃で、実が固くしまっているのが特徴です。
また、固さがあるのに糖度が高く、甘みもしっかりと感じられます。
皮ごとカリカリとした歯ごたえを楽しむことができます。
皮ごと食べれる桃の品種:あかつき
福島県を代表する品種の桃「あかつき」。
「白桃」と「白鳳」を掛け合わせてできたあかつきは、市場で多く出回るため、比較的手に入れやすい品種です。
先ほど紹介した「川中島白桃」や「白鳳」と並ぶ人気の品種で、固さと豊富な果汁を楽しむことができます。
甘みが強く、ほどよい酸味もあり、よく洗って皮ごとおいしく食べられます。
皮ごと食べれる桃の品種:浅間白桃
栽培が難しく、とても手間のかかる品種のため、栽培している農園が少ない希少品種である「浅間白桃」。
ち密な果肉には、適度な弾力があり、とてもジューシーで香りも豊かです。
甘みは濃厚で酸味は少なく、またサイズも350〜400gにもなる大玉で見た目も良いです。
見た目、食感、味の3拍子がそろう「最優良品種」な桃として評判です。
その他の皮ごと食べれる桃の品種
皮ごと食べるのにおすすめの桃の品種は、まだまだあります。
- なつっこ:川中島白桃とあかつきをかけ合わせて誕生した新品種です。
- おどろき:驚くほどの固さからその名がつけられた「おどろき」は、柿やりんごのようなカリっとした食感が魅力です。
- 黄金桃:黄色い皮と果肉で「マンゴーピーチ」とも呼ばれる甘くてジューシーな桃です。
- さくら白桃:甘味が強く、酸味は控えめで歯ごたえはパリッとしています。
桃を食べるときに、皮を向くのが面倒だと感じているは意外と多いでしょう。
そのような方たちにとっても、皮ごと食べられる桃はおすすめです。
桃を皮ごと食べる方法と注意点
皮ごと桃を食べるには、上手に洗うことがポイントです。
桃には産毛が生えているため、皮ごと食べられないと思っている方が多いかもしれません。
しかし、産毛は流水で洗い流すだけで、実は簡単に落とすことができるのです。
上記でご紹介した固めの桃なら、少し強めにこすり洗いをしても果肉が傷むことはありません。
柔らかい「白鳳系」の桃の場合は、流水で産毛を流すようにやさしく洗います。
水荒らししたあとは、キッチンペーパーやふきんで桃を撫でるように拭き取りましょう。
新鮮な桃の産毛は、固くて肌に刺さる場合があります。
産毛が刺さってしまうと、かゆみを感じたり、赤く腫れたり、アレルギーを引き起こすこともあるので、注意が必要です。
また、皮ごと桃を食べる場合には、無農薬や、最低限の農薬で育った桃を選びましょう。
お値段は、農薬を使っているものよりは多少高めにはなってしまいますが、安心しておいしく皮ごと食べることができるのでおすすめです。
まとめ
この記事では、皮ごと食べれる桃の品種についてご紹介してきました。
桃の皮にはカテキンやビタミンE、カリウムなどの栄養が豊富に含まれています。
まだ皮ごと食べたことがないという方も、この機会に皮ごと桃を味わってみてください。