料理やドリンク、お菓子作りなどにも使いやすい「レモン」。
スーパーでレモンを買う方が多いと思いますが、実は家庭菜園で栽培できることをご存知でしょうか。
そこで今回は、家庭でも育てやすいレモンの品種や良い苗木の選び方、レモンの木を育てる方法、水の与え方や肥料の選び方など栽培のポイントをご紹介します。
これを機会にレモン栽培にチャレンジしてみては?
家庭でも育てやすいレモンの品種3選
料理にも使える、香り・酸味が爽やかなレモン。
最近は家庭菜園でレモンを育てる方も増えています。
レモンには様々な品種がありますが、そこで、家庭でも育てやすいレモンの品種をご紹介します。
耐暑・耐寒性に強い「リスボン」
日本で最も多く栽培されている品種で、レモンの品種の中では耐暑・耐寒性に強いのが特徴。
比較的寒さに強く、たくさん収穫もできるので、初心者でも育てやすい品種といわれています。
実はもちろん、花や葉にも香りがあるのも魅力です。
ジューシーで果肉が柔らかい「ユーレカ」
世界で最も流通している品種。
日照時間が長い地域に最適で耐寒性は弱いですが、寒さ対策さえ気をつければ初心者でも育てやすい品種といわれています。
また、トゲが小さく、実が傷つきにくいのもおすすめポイント。
果樹も横に広がるので、枝の剪定が必要もありません。
トゲが少なく酸味がマイルドな「マイヤー」
中国で発見された品種で育てやすいといわれている「マイヤー」。
苗を植えてから収穫までの期間が短いのも嬉しいポイント。
樹高が通常のレモンよりも低く、トゲが少なく実付きも良いので、初心者でも難易度が低い品種でしょう。
苦味が少ない、酸味がマイルドな美味しいレモンを味わえます。
品種に関係なくレモンを育てるのに難しい地域
一般的にレモンは暑さには強いですが、寒さに弱いのが難点。
冬にマイナス3度以下になるような地域では木が枯れてしまうため、レモン栽培は難しいとされていました。
ただ最近は、
- 温暖化の傾向にあること
- 耐寒性に強い品種もあること
- 鉢植えも可能なこと
などのことから、家庭菜園でレモンを栽培する方も増えてきました。
とはいっても、寒さに弱いレモンの木。
では、寒冷地でレモンを栽培する際は、どのような対策を行えばいいのでしょうか。
寒冷地対策は
寒い地域でレモンを育てる場合は「鉢植え」がおすすめ。
レモンは日当たりの良い場所を好むので、鉢植えの方が室内移動しやすく管理しやすいです。
また、冬の間は、レモンの木がすっぽり覆うようにカバーを被せて防寒対策を行うことも大切でしょう。
レモンは育てやすい品種がおすすめ!良い苗木を選ぶには
せっかく初心者でも育てやすい品種を購入しても、肝心の苗が元気がなければ良いレモンは育ちません。
では、良い苗木を選ぶにはどのポイントをチェックすべきなのでしょうか。
レモンの苗木を選ぶ際は、
- 葉色が良くツヤがあるもの
- できるだけ大きな苗木
をチェックするといいでしょう。
ただ、葉は緑色が濃いものが元気が良い苗に感じますが、あまりにも葉色が濃い苗は虫がつきやすく、病気になりやすい傾向にありますので、避けたほうがいいでしょう。
また、大きい苗の方が価格は高いですが、収穫までの期間も短く済むので、初心者の方にはおすすめです。
レモンの木を育てる方法
では次に、レモンの木を育てる方法を簡単にご紹介します。
今回は寒冷地でも育てやすい、鉢植えで育てる方法をお伝えします。
- 鉢に鉢底網を敷き、その上に鉢底石を敷き詰めて土を入れる。
- 苗木を水を張ったバケツに入れて優しくほぐす。
- 根がほぐれたら手で広げるようにして植え付ける。
- 残りの土をかぶせ、上から軽く押さえて根と土を密着させる。
- 日の当たるところへ置き、水をたっぷり与える。
鉢は10号以上の大きなサイズを選びましょう。
ただし、レモンをずっと同じ鉢で育てると根詰まりを起こしてしまうので、2年に1回を目安に植え替えることが大切です。
レモン栽培での水の与え方や肥料の選び方
最後に、レモンを栽培する際の水の与え方と肥料の選び方についてお伝えします。
どちらもタイミングた大切なので、しっかり覚えておきましょう。
まず水の与え方ですが、基本的には土が乾いたタイミングでOK。
水を与えすぎてしまうと根腐れを起こしてしまうのでご注意ください。
鉢植えの場合は、鉢底から水が流れる程度の量を与えるといいでしょう。
次に肥料の選び方ですが、肥料はオリーブ用の培養土がおすすめ。
オリーブはレモンと似た環境で育つので、同じ肥料で問題ないでしょう。
他にもかんきつ・果樹用の肥料もおすすめです。
まとめ
今回は、家庭でも育てやすいレモンの品種や良い苗木の選び方、育て方などをご紹介しました。
水やりや追肥のタイミングさえ間違わなければ、1本の苗木でも収穫を楽しめる家庭菜園におすすめの果樹です。
気になる方はぜひチャレンジしてみてください。