【黒い皮のスイカ】品種や特徴、収穫時期についてご紹介

最終更新日:2024/07/24

【黒い皮のスイカ】品種や特徴、収穫時期についてご紹介

夏の風物詩のスイカは、甘くてジューシーで、老若男女に人気の果物です。
その中でも、贈答品として人気の黒いスイカ「黒玉スイカ」は、スイカの品種の中でも甘くておいしいと評判です。
そこでこの記事では、人気のある黒いスイカの名前や、その特徴をご紹介します。
また、家庭菜園におすすめの黒いスイカの品種や、おいしいスイカの見分け方、スイカの種や黒い線の謎についても解説します。

黒いスイカの名前と品種一覧

みなさんがまず思い浮かべるスイカの見た目は、緑色に真っ黒な線が描かれているスイカではないでしょうか。
そんななか、黒に近い緑色が全面を覆っている、黒い皮のスイカがあることをご存知でしょうか。
黒い皮をしたスイカは、日本全国で栽培されていて、贈答用として人気があります。

今回は、その中でも特に人気のある黒いスイカの品種を一覧でご紹介します。

  • でんすけすいか
  • ブラックジャック
  • 姫甘泉ブラック
  • 黒太陽
  • 黒美人
  • ダイナマイト

このように、黒い皮のスイカは以外と多いです。
また、名前に黒や、黒ををイメージするものが入っていることも特徴です。
黒いスイカは、「黒玉スイカ」などとよばれ、小さなものは「黒こだますいか」、大きなものは「黒大玉」とも呼ばれています。
それでは、これらの黒いスイカの特徴をご紹介します。

初競りに注目が集まる黒いスイカ「でんすけすいか」の特徴

北海道当麻町の特産品、でんすけすいか
外側の真っ黒な見た目とは対照的に、真っ赤な果肉でインパクトのあるスイカです。

贈答用などにも人気のでんすけすいかは、値段が1玉5,000円以上のものが多く、デパートでは10,000円以上のものもあります。
また、でんすけすいかは毎年初競りにも注目が集まり、北海道内では高値がつくことでも有名です。

このように、高級スイカとして人気のでんすけすいかの特徴は、糖度が12度以上の甘みがあり、シャリシャリの食感で食べ応えがあります。
収穫時期は6月頃から始まり、7月中旬が出回りのピークです。

種なしの黒いスイカ「ブラックジャック」の特徴

染色体の数により、種なしのスイカのブラックジャック
スイカの品種の中でも比較的新しいスイカで、多くの人の努力により誕生した品種です。
ブラックジャックは、熊本県や千葉県、山形県の他、全国のスイカの産地で栽培されています。

ラックジャックの特徴は、糖度が12度以上ととても甘く、歯応えのある食感です。
また、皮が厚いので、輸送中に割れる心配があまりなく、カットして販売しやすい品種です。
例年6月〜8月頃に収穫時期を迎え、ハウス栽培のものは4月下旬に収穫が始まります。

両手に収まるコンパクトな黒いスイカ「姫甘泉ブラック」の特徴

黒い小玉のすいかで、新潟県の特産品「姫甘泉」の晩生種として人気の姫甘泉ブラック
日本海沿いの、水はけの良い土壌で栽培されています。
姫甘泉ブラックは、収穫時期が7月下旬〜8月中旬のため、暑中見舞いやお盆の手土産に使われます。

また、姫甘泉は皮がとても薄く、果汁も多く、甘みがあるところが特徴です。
さらに、果肉も歯応えがあり、小さいながらも食べ応えがあります。
ただし、姫甘泉ブラックは店頭に並ぶことがあまりないため、産地直送便の利用がおすすめです。

山形ブランドの黒いスイカ「黒太陽」の特徴

すいかの産地、山形県で栽培される黒太陽
この黒いスイカは山形県の中でも希少価値の硬い品種で、今後の人気が期待できるスイカです。

また、黒太陽のは糖度が11度以上もある甘さと、シャリシャリの食感で、果汁がとても多い特徴があります。
さらに、小玉から、8kg以上にもなる大玉があるところも魅力です。
例年の収穫時期は7月〜8月で、低温の季節でも栽培は可能です。

スイカ美人シリーズのひとつ「黒美人」の特徴

見た目が黒く、楕円形をした、黒いスイカの黒美人
大きさは2kg〜3kgの小玉で、日持ちの良い品種と言われています。
黒美人のブランド、はちきんは、黒美人の中でもスイカ全体に色ムラのないものに仕上がっていて、糖度が12度以上のものがブランドとして扱われ出荷します。
ラグビーボールのような見た目の黒美人は歯応えがあり、甘みもあります。
黒美人の収穫時期は6月〜9月、そしてハウス栽培なら11月〜1月です。

名前通りの見た目をした黒いスイカ「ダイナマイト」の特徴

北海道月形町の特産品、ダイナマイト
その名の通り真っ黒なスイカで、でんすけと並び、北海道の三大スイカと呼ばれています。
また、出荷時には、ヘタの部分を導火線に見立てたユニークな販売方法が話題です。

ただし、ダイナマイトの生産は北海道月形町の農家でもまだ数が少なく、流通量はわずかです。
そのため、北海道内でも高級店で贈答用として販売されています。

ダイナマイトの味は、甘みが強く食感はシャリシャリで、果汁が多いところが特徴です。
また、出荷時期は6月〜8月頃なので、見かけることがあれば、ぜひ味わってほしいスイカです。

家庭菜園に人気の黒いスイカ

上記でご紹介した黒いスイカは、比較的高級な品種が多いです。
しかし、家庭菜園で育てた黒いスイカなら、収穫したてのおいしいスイカが安く手に入ります。
そこで、家庭菜園で人気のある、黒いスイカの品種を一挙にご紹介します。

  • 黒てまり
    小玉で、糖度が11度〜12度
  • クロちゃん
    中玉で、育てやすく、おいしいと人気
  • たべほうだい黒王子
    種無しの中玉スイカで、糖度が13度以上
  • ばくだん娘
    重さが4〜5kgの中玉で、糖度が12度以上の甘さ
  • くろがね
    7kg以上の大きさになり、大きいものは12kgを超える大玉スイカ
  • ブラックボス
    重さが6kg~7kgほどの大玉スイカで、高騰度で安定している

これらの黒いスイカは、小玉から大玉までバライティーが豊富です。
そのため、家庭菜園の規模や環境に合わせた黒いスイカを栽培できます。

おいしい黒いスイカの見分け方

一般的なおいしいスイカの見分け方は、緑と黒の縞模様がくっきりとしていて凸凹しているものです。
そして、重量感があり、ツルが緑色のもので、ツルの付け根がへこんでいるものがベストです。
しかし、黒いスイカの特徴は、黒いことです。
そのため、緑と黒の区別がつかないほど黒いものがあります。

そこでおすすめの黒いスイカの見分け方は、縞の部分です。
縞の部分に、凸凹があるか確認しまししょう。
真っ黒く見えるスイカでも、よく見るとうっすらと線が見えます。
この部分に注意して確認すると、凸凹がわかります。

また、カット売りのスイカは果肉の色が綺麗で、種が黒いものがおすすめです。
さらに、果肉の色と果皮の色がくっきりと分かれているものも、見分けるポイントです。

スイカの種や縞模様の線はなぜ黒いのか

スタンダードなスイカの見た目といえば、緑に黒の縞模様です。
そして、種は黒いイメージですよね。
種が黒く、黒い縞模様には、それぞれ理由があります。

スイカの種が黒い理由

まず、スイカの種が黒い理由ですが、 スイカの種はまだ未熟なうちは白色をしています。
それが成熟するにしたがって、色素が合成され黒く変色します。
つまり、スイカの種が黒いのは、成熟している証です。

黒い縞模様ができる理由

次に、スイカの黒い縞模様の線についてですが、理由はさまざまな説があり、突然変異でこのような模様になったという考えもあります。
そして、有力な説は、緑に黒い線があると、目立つからです。
もともとスイカの原産地は、アフリカの砂漠地帯です。
雨の降らない砂漠地帯では、種を広く分散できずに絶滅する可能性があります。
そのため、種を鳥などに各地へ運び、運ばれた地で生き残る必要があります。
このようなことから、鳥などに見付けられやすいように、黒い縞模様ができたのではないかと言われています。

黒いスイカのまとめ

見た目にインパクトのある黒いスイカは、全国各地で栽培されています。
中でも今回ご紹介した黒いスイカは、以下の6種類です。
どの黒いスイカも人気が高い品種、そして贈答品におすすめの品種です。

  • でんすけすいか
  • ブラックジャック
  • 姫甘泉ブラック
  • 黒太陽
  • 黒美人
  • ダイナマイト」

また、家庭菜園におすすめの黒いスイカの品種は以下の6種類です。

  • 黒てまり
  • クロちゃん
  • たべほうだい黒王子
  • ばくだん娘
  • くろがね
  • ブラックボス

これらの黒いスイカは、味の特徴や食感、そして大きさもさまざまです。
そのため、スイカの収穫時期の夏に、異なる品種を食べ比べてみるのはいかがでしょうか?

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