【徹底解説】フルーツ缶詰について

最終更新日:2022/09/15

フルーツ 缶詰

季節を問わず安定しておいしい果物を手軽に食べることができるフルーツの缶詰。ここではそんなフルーツ缶詰の魅力と栄養をはじめ、フルーツ缶詰を使ったおすすめレシピ・使い道についてご紹介します。
また気になるフルーツ缶詰のカロリーや、フルーツ缶詰が体に悪いと言われる理由、砂糖不使用の商品、賞味期限と保存法についても詳しく解説していますので、ぜひ参考にしてください。

フルーツの缶詰の魅力と栄養

生のフルーツに比べて値段が安いフルーツ缶詰は、イオンなどのスーパーやセブンイレブンなどのコンビニでも気軽に買うことができ、そのままでもおいしいのはもちろん、アレンジを加えてもおいしく食べられるのが魅力です。

ほかにも魅力はたくさんあり、缶詰ならではの常温で長期保存が可能な点や、果物の皮をむくなどの手間も必要なく、みかんの甘皮などもきれいに取り除かれているため小さなお子さんからお年寄りの方にとっても食べやすい点などが挙げられます。

気になる栄養についてはあまり期待していないという方も多いかもしれません。それは、フルーツ缶詰を作るときに行う加熱処理によって減少してしまう栄養があるからかもしれません。しかし、栄養がまったくなくなるということはなく、むしろ熱の効果で吸収しやすくなる栄養素もあります。

例えばミカンの缶詰の場合、含まれているビタミンは生のミカンと変わりなく栄養価も安定しています。またパイナップル缶にはミネラル成分や食物繊維、カリウムなどが含まれ、桃缶にはカリウム、ビタミンE、ビタミンKなどがしっかりと含まれており、缶を開けるだけで手軽に食べられる点は大きなメリットと言えるでしょう。

フルーツ缶詰を使ったおすすめレシピ・使い道

安く手に入れることができるフルーツ缶詰ですが、まとめ買いをしてしまい、キッチンのストック棚などに入れたままにして賞味期限を切らしてしまうなんてことももあるかもしれません。

そこでここではフルーツ缶詰の使い道を一覧にしてみました。

  • ジャム
  • フルーツポンチ
  • フルーツサンド
  • パフェ
  • ムース
  • プリン
  • ジュース
  • 蒸しパン

など。そのほか、ケーキやゼリー、お弁当、余ったシロップのおすすめの使い道・レシピは以下で詳しくご紹介します。

ケーキのデコレーション

ケーキのデコレーションといえば、イチゴを思い浮かべる方が多いと思いますが、イチゴは旬の冬から5月上旬頃以外は、スーパーなどの店頭で売っていないことも多いものです。
そこで役立ってくれるのは、季節を問わず購入できる黄桃、白桃などの桃やパイナップル、さくらんぼ、ミカン、フルーツミックスなどのカラフルな缶詰のフルーツたちです。

ケーキのデコレーションに缶詰のフルーツを使う際には、シロップをしっかり切らないと、生クリームがべちょべちょになってしまうので、ザルやキッチンペーパーなどでフルーツの汁気をしっかりと切ることが大切です。またフルーツの温度が常温だと、せっかくの生クリームを溶かしてしまうこともあるため、カットしたフルーツはデコレーションに使う直前まで冷蔵庫で冷やしておくことをコツのひとつです。色が似たフルーツはできるだけ偏ってしまわないように配置することもポイントです。

また市販のロールケーキに1カットを横にして生クリームをホイップし、スライスした桃や小さめにカットした缶詰のフルーツを盛りつけることでも、かわいいプチケーキのデコレーションが完成します。

そのままゼリー

缶を開けるだけでおいしい果物を楽しめるフルーツ缶詰は、そのままゼリーにして簡単においしくいただくことができます。

作り方

  1. お好みのフルーツ缶詰をいくつか用意して、シロップとフルーツに分け、カップなどの容器に均等に入れておきます。
  2. シロップ300mlを電子レンジ600Wで2分ほど温め、粉ゼラチン5g加えてよく混ぜます。
  3. 2をカップに入れて固まるまで冷蔵庫で冷やせば完成です。

フルーツはカラフルなもののほうが見た目が華やかになります。ゼラチンは赤ちゃんがアレルギー反応を起こしやすいため、いつからあげたらいいかと悩む場合には1歳を目安に使用しましょう。ゼリーは寒天でも作ることができます。

お弁当

幼稚園や保育園などに通うお子さんがいる場合、遠足などお弁当が必要なこともありますよね。お弁当にフルーツが入っていると、見た目も華やかになりますし、缶詰のフルーツにも栄養があることがわかりましたよね。
それなら、いつでも手に入る缶詰のフルーツを冷凍してお弁当に持っていくのがおすすめです。
冷凍状態なら保冷材の代わりにもなりますし、食べるころには程良く解凍されて冷たいままおいしくいただけます。

缶詰のフルーツを冷凍する方法は、シロップからフルーツだけを取り出し、サイズの大きなものは一口サイズにカットしてから、ひとつひとつを容器などに並べて冷凍します。ほかのものとくっついてしまわないように冷凍すること、水分をしっかりと切ってから冷凍するのがポイントです。暑い夏にはさらに保冷剤を容器の上に乗せるなどして冷たさをキープしておいしく安心して食べることができます。

シロップ

果肉を食べてしまった後、余ってしまいがちなシロップにはどんな使い道があるのでしょう。

砂糖などを煮溶かした糖度の高いシロップは、砂糖代わりに使うのがおすすめです。
ヨーグルトにかけたり、ホットケーキミックスに入れることでいつもとは少し違うフルーツ風味のおいしいホットケーキができます。
また手づかみ食べが楽しい1歳ごろのお子さんにはカットした缶詰フルーツとシロップを加えてレンジでも簡単に作ることができる蒸しパンなどのメニューおすすめです。

気になるフルーツ缶詰のカロリー

ここでは、日本の缶詰のパイオニア的存在である有名メーカー「はごろもフーズ」のフルーツ缶詰『朝からフルーツ』のカロリーご紹介します。内容総量はすべて190gでカロリーはそれぞれシロップを含んだものになります。

  • 白桃:93キロカロリー
  • みかん:98キロカロリー
  • 黄桃:95キロカロリー
  • パイン:96キロカロリー
  • ナタデココ:94キロカロリー
  • アロエ:97キロカロリー
  • ミックス(みかん・パインアップル・黄桃):93キロカロリー
  • パイミン(みかん・パインアップル):90キロカロリー

生のフルーツは一般的に缶詰のフルーツのカロリーの1/3~1/2程度であり、やはり甘いシロップに漬けられることによってカロリーが上がってしまうようです。

フルーツ缶詰が体に悪いと言われる理由

フルーツ缶詰の栄養については最初に書いた通り、きちんと含まれています。とはいえ、フルーツ缶詰が体に悪いというイメージを持っている方は少なくないでしょう。
その理由は、フルーツの鮮度を保って菌が繁殖してしまわないように漬けている甘いシロップにあります。

フルーツ缶詰のシロップには大量の糖分が含まれており、カロリーが高いことも先ほど書きました。シロップが余ったからといって毎日のように飲むと、糖分の摂り過ぎにより健康を害してしまう危険がないとは言えません。ただし、摂取のし過ぎ、食べ過ぎに注意すれば問題はありません。

フルーツ缶詰には砂糖不使用のものも

シロップに含まれる糖質がダイエット中の方には特に気になるかと思いますが、実はフルーツ缶詰には砂糖不使用の商品がたくさんあることをご存じですか?

先ほど紹介した「はごろもフーズ」の『朝からフルーツ』シリーズは、砂糖ではなくガラクトオリゴ糖を使用しており、フルーツ缶詰の人気ランキングでも常に上位に入るほど高い人気を誇っています。
またバナナが有名な「Dole」にも砂糖の代わりにパインアップルの果汁を使用した『ミックスフルーツ果汁100%』があります。ほかにも「アリサン」や「リリーカジュアル」などでも砂糖不使用のフルーツ缶詰のラインナップがあり、これならダイエット中の方や、太ることを気にしているという方でも楽しむことができるのではないでしょうか。

おすすめ!高級な国産フルーツ缶詰の種類

フルーツ缶詰には、自宅用はもちろん、ギフトとしてもすすめの日本国内の産地にこだわったフルーツもあります。

見た目にも高級感があり、各種お祝いにも最適な『新宿高野 国産フルーツ缶詰セット6入』は、国産の白桃、ラ・フランス、さくらんぼ、りんご各295g、みかん 590g(295g×2)の5種類のフルーツがセットになっています。

また国分のオリジナルブランド「K&K」の『にっぽんの果実 フルーツの缶詰 詰め合わせギフト 8缶セット』には、国産黄桃、沖縄県産パインアップル、東北産洋梨、熊本県産甘夏みかん、青森県産りんご(ふじ)のほか、少し珍しい岩手県産ブルーベリー、瀬戸内産伊予柑、山形県産ミックスフルーツの合計8種類がセットになっています。こちらはネット通販だけでなくふるさと納税でも手に入れることができます。

このほか「明治屋」の『産地限定の国産フルーツ缶』や「サンヨー」のフルーツ缶詰も楽天などでも手軽に購入でき、おすすめです。

フルーツ缶詰の賞味期限と保存法

賞味期限の長い缶詰ですが、フルーツ缶詰の賞味期限は一般的に製造日から2~3年と言われており、イメージを裏切ることなく長期保存が可能となっています。

また開封後の賞味期限については、冷蔵庫に保存して2~3日以内食べ切ってしまうのがベストです。

こちらも合わせてご覧ください。