イタリアは、果物を使った料理が多いほど、イタリア人にとって果物は身近な食材の1つです。
旬の時期には、スーパーや八百屋さん、屋外の市場に果物が山積みされ、あたり一面カラフルな色に覆われます。
そこで今回は、イタリアで有名な果物や、イタリアの食卓に欠かせない果物、イタリア人に愛されている珍しい果物など、イタリアの果物について詳しくご紹介します。
タロッコオレンジはイタリアの有名な果物
はじめにご紹介するのは、イタリアの有名な果物、タロッコオレンジです。
タロッコオレンジはブラッドオレンジの一種で、イタリアでよくみかける品種です。
タロッコオレンジの産地は、イタリア南部のシチリア・ピアナディカターニャ地方で、肥沃な土壌と昼夜の寒暖差が大きいことから、甘くて美味しいタロッコオレンジが育つと言われています。
ブラッドオレンジの中でも果実の大きさ・甘味もトップクラス。
上品な香りと適度な酸味、豊かな甘味とコクがある味わいから、ブラッドオレンジの中でも人気を博しています。
タロッコオレンジは皮が剥きづらいので、半分にカットしてスプーンですくって食べるのがおすすめです。
常温の涼しい場所で保管することで、酸味が和らいで美味しくなります。
イタリアの食卓に欠かせないイタリアレモン
次にご紹介するのが、イタリアの食卓に欠かせない果物、イタリアレモンです。
イタリアのシチリア島で収穫されるレモンがほとんどで、どの家庭でもレモンを常備しているほどイタリアではありふれた食材の1つです。
シチリア産のイタリアレモンはエグみがなく、酸味がまろやかなのが特徴で、そのジューシーな味わいはまるでフルーツです。
そのため、レモンを丸ごと食べるレモンサラダ、レモンのシャーベットのリモーネ・グラニータなど、イタリアはレモンを使った料理も多く、日本とは違ってレモンを丸ごと使って楽しむのが主流です。
サボテンの実はイタリア人に愛されている珍しい果物
9月頃になると、イタリアのスーパーや八百屋さんの店頭に並び始めるのが、サボテンの実です。
夏から秋が旬の果物で、イタリア語で「Fichi d’India=フィーキ ディ インディア」といい、インドのイチジクを意味します。
シチリア島では古くからある果物で、そのまま皮を剥いて食べたり、サボテンの実を原料にしたジャムやリキュールなども作られています。
サボテンの実の周りには、剛毛と呼ばれる細かいトゲがあります。
そのため、皮を剥く際には、手袋やトングを使うことをおすすめします。
皮を剥くと、クセや酸味がほとんどない、甘味のある美味しい実が現れます。
しかし、種が多く、食べづらいのが難点です。
ただし、イタリア人は種ごと食べるのが一般的です。
イタリアの果物を使った人気のデザート「マチェドニア」
イタリアでは様々な料理に果物を使いますが、イタリア人の定番で人気のデザートが、マチェドニアです。
マチェドニアとは、色々なフルーツを混ぜて作ったフルーツポンチのようなデザートです。
食後のデザートとして楽しむのはもちろん、学校給食にもあるほど、イタリアではポピュラーなデザートです。
作り方も簡単です。
- オレンジ、りんご、キウイ、いちご、ぶどうと、マチェドニア定番の果物の他、お好みでバナナやメロン、スイカなど、季節の果物を用意します。
- 果物を一口大に切り、レモン1個分の果汁とグラニュー糖(大1)、白ワイン(50cc)を加えてさっと和えます。
- 冷蔵庫で30分以上冷やすだけです。
そのまま食べても美味しいですが、ヨーグルトやアイスクリームなどのトッピングにもおすすすめです。
イタリア旅行で役立つイタリア語
最後に、イタリア旅行で役立つ、果物に関連したイタリア語をご紹介します。
覚えておくと役立つ単語
- 果物:frutta(フルッタ)
- 八百屋さん:Il fruttivendolo(イル・フルッティヴェンドロ)
- 美味しい:Buono (ブォーノ)、Delizioso(デリツィオーゾ)
- 〜をください:Questo, per favore(クエスト・ペル・ファボーレ)
- 1つ、2つ、3つ:uno(ウーノ)、due(ドゥーエ)、tre(トレ)
- ちょっとください:「Un po’, per favore.(ウン・ポ・ペル・ファボーレ)」
- もっと少なく:「Di meno(ディ・メーノ)」
- もっと多く:「Di piu’(ディ・ピュー)」
例えば、八百屋さんで「オレンジを2つください」と言いたい場合は、イタリア語で、「Due arance per favore(ドゥーエ・アランチャ・ペル・ファボーレ」と欲しいものと個数をイタリア語で尋ねると相手に伝わります。
ご参考になれば幸いです。
まとめ
今回は、イタリアで有名な果物やイタリアの食卓に欠かせない果物など、イタリアの果物についてご紹介しました。
9/17はイタリア語で料理を意味する「cucina(クチーナ)」の語呂合わせから「イタリア料理の日」と制定されています。
これを機会に、9/17には果物を使ったイタリア料理を作って楽しんでみてはいかがでしょうか。










