【季節別】福島県名産の果物や生産量日本一の珍しい果物をご紹介

最終更新日:2022/11/23

福島 名産 果物

福島県には、新鮮な果物が数多く並ぶ「フルーツライン」があるほどの果物王国。
さくらんぼを皮切りに、福島県が名産の新鮮な果物が手に入ることから、毎年多くの観光客で賑わいます。

そこで今回は、これから福島県へ果物を求めて訪れる方へ向けて、福島県が名産の果物や品種、福島県のももの美味しさの秘密、福島県が生産量日本一の珍しい果物など、福島県が名産の果物について詳しくお伝えします。

【季節別】福島県が名産の果物と品種

福島県は、春夏秋冬、四季を通して様々な種類の果物が生産されていることから「フルーツ王国」とも呼ばれており、観光果樹園や直売所が並ぶ福島県道5号線、別名「フルーツライン」があるほど果物の生産が盛んです。

このように、福島県は全国でも果物の産地として有名ですが、ここで福島県が名産の果物と品種を季節別で詳しくご紹介します。

春の福島県の果物

福島県の春を代表する果物は、「さくらんぼ」と「いちご」。
果物のシーズン到来です。

さくらんぼ

さくらんぼの食べ頃は6月中旬〜7月上旬。
主に福島県北部を中心に栽培されており、早いものだと5月の連休頃から味わうことができます。
大粒で甘い品種の「佐藤錦は6月中旬から収穫されます。

いちご

福島県のいちごは、早いもので12月から始まり、春先の5月まで長期に渡り出荷される果物です。
品種は「とちおとめ」が中心で、他にも紅ほっぺや、福島県オリジナル品種の「ふくあや香」や「ふくはる香」などもあり、春先のお出かけシーズンにはいちご狩りを楽しむ人で賑わいます。

夏の福島県の果物

福島県を代表する夏の果物、ももをはじめ、出荷量全国6位のプラムが旬を迎えます。

もも

ももは生産量全国第2位を誇る、福島県を代表する夏の果物。
福島県を代表するブランド品種「あかつき」をはじめ、7月頃から収穫される「はつひめ」、日川白鳳、暁星(ぎょうせい)、あかつき、まどか、川中島白桃、ゆうぞら、黄金桃、さくら白桃と、9月中旬頃まで様々な品種が生産されます。

プラム(スモモ)

ももの仲間のプラムの旬の時期は、7月中旬〜下旬。
「ソルダム」、「太陽」など、様々な品種が栽培されており、福島県で生まれた品種の「大石早生」や、大石早生とマンモス・カージナルを後輩させた「紅りょうぜん」も人気があります。

秋の福島県の果物

秋の福島県は果物の定番、梨、りんご、ぶどうの収獲を迎え、フルーツラインが賑わう季節です。

福島県の秋の果物と言われているのが梨。
福島県は、梨の収穫量全国4位を誇る、秋を代表する果物です。
8月下旬から収獲が始まる「幸水」をはじめ、「豊水」、「あかづき」、「南水」、明治19年に栽培が始まった100年以上の歴史を持つ品種「萱場梨(かやばなし)」など様々な品種が栽培されています。

りんご

福島県のりんごはたっぷりの果汁、強い甘みと酸味がバランスがあるのが特徴。
りんごの旬の時期は、10月〜12月。
甘みと酸味のバランスが良い、人気の品種「サンふじ」を中心に、様々な品種が栽培されています。

ぶどう

秋の味覚の代表とも言えるぶどう。
福島県では、「高尾」、「ピオーネ」、「巨峰」の品種の他、福島県オリジナル品種「あづましずく」などが栽培され、8月中旬〜10月上旬まで楽しめます。
中でもあづましずくは1粒の重さが11〜15gと大粒で種はなく、強い甘みと柔らかな肉質が特徴で、贈答用として大変人気がある品種です。

冬の福島県の果物

福島県の冬の特産品として有名なのが「あんぽ柿」。
蜂屋柿(はちやがき)や平核無柿(ひらたねなしがき)などの渋柿を使用し、一つ一つ丁寧に皮を剥いたあと硫黄で燻蒸(くんじょう)する工程を挟むことで、通常の干し柿よりも色が鮮やかで柔らかく、ジューシーな味わいに。
11月上旬頃から柿の収獲が始まり、12月上旬〜2月下旬頃まで出荷されます。

福島県が名産の果物ももの美味しさの秘密

福島県はももの生産量全国第2位。
糖度が高い、高品質の美味しいももが栽培されているのですが、なぜここまで福島県のももが美味しいのでしょうか。

福島県のももが美味しいのはなぜ

それは、栽培方法にあります。

福島県では、ももを栽培する際に袋をかけない「無袋栽培」を採用。
袋に包まれずに太陽の光をたくさん浴びたももは、糖度が高く濃厚な味わいのももへと育つのです。

中でも福島のブランド品種「あかつき」は250~300gほどの大きさで、果実は緻密で肉質がしっかり、糖度も12〜14度と、酸味が控えめで甘いため大変人気があります。

美味しいももの見分け方と食べ方

外見から見る美味しいももの見分け方は、

  • 左右対称に丸くふっくらしている
  • 全体的に濃い色をしている
  • もものお尻が白い

ピンク色のももを選びがちですが、実は赤っぽい濃い色のももの方が甘く美味しいのでおすすめ。
ももは、幹から遠く空に近い方から熟すので、もも狩りなどの場合は、幹から遠いももを選ぶといいでしょう。

もも狩りなどでももを持ち帰った場合、すぐに食べない場合は、新聞紙に包んで風通しの良い場所で常温保存し、食べる1〜2時間前に冷蔵庫の野菜室へ入れて冷やして食べると美味しくいただけます。

【名産品】福島県が生産量日本一の珍しい果物

これまで福島県が名産の果物をご紹介してきましたが、他にも福島県が名産の珍しい果物もあります。
それが、幻の果物「さるなし」です。

さるなしはキウイフルーツよりも小ぶりで、粒は2〜3cmほど。
ベビーキウイとも呼ばれており、皮ごと食べることができ、ほどよい酸味と甘味がバランス良い味わいです。
栄養価も高く、特にビタミンCはレモンの10倍、繊維質も豊富に含んでいることから、スーパーフルーツとも呼ばれています。

ちなみに「さるなし」という名前の由来には様々な説があり、

  • 猿が食べる梨のような実だから
  • 猿が食べると美味しさのあまりすぐになくなってしまうから

などと言われています。

さるなしが食べられる時期は、9月〜10月のわずか1ヶ月ほど。
果実がデリケートで輸送が難しいことから栽培は難しく「幻の果物」と言われていましが、現在では福島県の玉川村で地形を活かした栽培をはじめ、現在では生産量全国1位となっています。

お土産に最適−福島県産の果物をふんだんに使ったおすすめ商品

フルーツ王国と呼ばれている福島県では、福島県産の果物をふんだんに使ったお酒やお菓子などの商品があり、お土産用として大変人気があります。
そこで、福島県産の果物を使った商品を厳選して3つご紹介します。

大人女子にぴったりのお酒「ピーチリキュール桃の涙」

喜多方市の大和川酒造で作られているお酒で、福島県の名産、ももを使ったお酒です。
とろっとした舌触りとももの芳醇な香り、甘さ、日本酒らしい苦味も感じられる一品です。

甘みと塩味のバランスが絶妙「ふくしまりんごのあま塩クッキー」

福島の果樹園で採れた甘くて美味しいりんご使った、甘みと塩味のバランスが絶妙のクッキー。
新鮮な採れたてのりんごをジャムしてクッキー生地に練り込み、セミドライのりんごをのせて焼き上げ、砂糖と焼き塩をまぶして仕上げてます。
ほろほろサクサクとした食感も楽しいクッキーです。

柔らかい触感がクセになる「みしらず あんぽ柿」

福島県会津若松市にある山内果樹園で作られている「みしらず あんぽ柿」。
当園で栽培した会津みしらず柿を使用した、砂糖、添加物等を使わず、硫黄燻製もしていない、柿そのものの自然な甘さを活かした干し柿です。
水分値が30〜40%程度と程よい柔らかさ、上品な味わいが特徴です。

福島県が名産・特産の野菜は

福島県では、きゅうり、トマト、いんげん、ねぎ、アスパラガスなどの野菜が栽培されていますが、中でも生産量が多い野菜は、

  • きゅうり
  • いんげん
  • さやえんどう

福島県が特産品の野菜も豊富で、

  • なすの「会津丸(あいづまる)」
  • かぼちゃの「会津早生(あいづわせ)」
  • だいこんの「赤筋(あかすじ)」
  • ねぎの「阿久津曲がりねぎ(あくつまがりねぎ)」、「いわき一本太(いわきいっぽんふと)」
  • ごぼうの「あざみごぼう」
  • かぶの「館岩(たていわ)」

などがあります。

おわりに

福島県は名産のももをはじめ、様々な種類の果物を栽培している、全国でも有数の果物の産地です。
春夏秋冬それぞれに旬の果物がありますので、美味しい果物を求めて、ぜひ福島県を訪れてみてはいかがでしょうか。

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