福岡県のブランド柿【秋王】の特徴や収穫時期とおすすめの加工品

秋の味覚といえば柿。
世界で柿の生産量が3位の日本では、さまざまな品種が栽培され、品種改良も盛んに行われています。

今回は、その数多い品種の中でも、新品種として人気が高い福岡のブランド柿「秋王」について、特徴や収穫時期などを中心に詳しくご紹介します。
また、秋王を使ったおすすめの加工品や、福岡で栽培されている柿の品種の情報などもお伝えします。

柿の産地で誕生した秋王とは
新品種の柿「秋王」の3つの特徴
1. 秋王の珍しい食べ方
大玉の柿「秋王」の購入場所
1. 秋王の収穫時期と相場
福岡のブランド柿で人気の秋王は加工品も人気
1. いのうえ農園：秋王のセミドライフルーツ・コンフィチュール
2. カフェ　コムサ：秋王のミルクレープ
福岡県で栽培されている秋王以外の柿の品種
1. 福岡県産柿の特徴（秋王以外）
2. 福岡産柿の品種別の収穫時期一覧
まとめ

柿の産地で誕生した秋王とは

生産量が全国で第3位の柿の産地福岡県。
この福岡県で平成13年に育成を開始し、平成27年に販売が開始された柿が「秋王」です。

秋王の正式な品種名は「福岡K1号」で、秋王は商標登録の名称です。
そのため、秋王の名を使用して加工品などを販売する時は県の承諾が必要です。
また、秋王は福岡県が許可した福岡県農家のみの栽培に限ります。
このようなことから、苗木もこの許可を得た福岡県の農家のみが所有できます。

ちなみに、秋王の読み方は「あきおう」で、甘柿の「富有」と「太秋柿」を交配した品種です。
さらに、福岡県内で秋王を栽培している地域は主に、久留米市、うきは市、飯塚市や朝倉市、八女市などです。

新品種の柿「秋王」の3つの特徴

秋王は、主に味や食感に以下の3つの特徴があります。

ほとんど種がない
サクサクとした食感
糖度が17度以上と高く甘い

また、比較的サイズが大きく、秋の王様にふさわしい品格を持っています。

秋王の珍しい食べ方

柿は皮を向き、縦にカットして食べるのが一般的です。
しかし、秋王の食感や種が少ない特徴を生かした食べ方をたまには試してみませんか？

その食べ方とは、秋王を横切りにする方法です。
手順は、秋王を横切り（スライス）します。
次に皮をむいて、1枚ずつピザのように8等分にします。
このようにカットすると、ケーキのような見た目でいつもと違う食べ方ができます。

大玉の柿「秋王」の購入場所

秋王は、福岡県が柿の価格低下や、農家の経営の圧迫を打破するために開発された柿です。
また、販売されたのが平成27年のため、まだ新品種にカテゴリーされます。
そのため、収穫の時期を迎えても、一般のスーパーの店頭に並ぶことはほとんどありません
しかし、現在は福岡県内での栽培面積も増えつつあり、今後は販路が拡大されることが見込まれます。

このような状況で、私たちが秋王を購入できる場所は、一部の百貨店や青果店などです。
また、ネット通販、ふるさと納税制度などでも手に入れることが可能です。
福岡県内なら、農園の直売所などでも販売されます。

ちなみに、福岡県内の果物狩りスポットで柿狩りができるところは多数ありますが、柿の品種は圧倒的に富有柿が多く、秋王は少ないようです。