さくらんぼを食べている時に、美味しそうに覗き込む愛犬を見ると、ついついあげたくなってしまいますよね。
さくらんぼは犬に食べさせても大丈夫なのかは、気になるところ。
そこで、さくらんぼを犬に食べさせても大丈夫なのか、犬がさくらんぼを食べる時の注意点やさくらんぼの種を食べてしまった時の対処法について、この記事で解説します。
愛犬の健康を守るためにも、与え方や量に注意しましょう。
さくらんぼを犬に食べさせても大丈夫なのか
基本的に、犬にさくらんぼを食べさせても大丈夫です。
ただし、与える際は丸ごと与えるのはやめましょう。
犬が食べられるのは、実のみです。
種や茎を取り除いてから与えるようにしましょう。
また、食べても大丈夫な果物だからといって、たくさん与えないことも大切です。
犬がさくらんぼを食べる時の注意点
甘くて小さな粒のさくらんぼ。
犬も食べやすいですが、注意したいのがさくらんぼの種です。
犬がさくらんぼの種を食べてしまった時に見られる症状
さくらんぼの種には「アミグダリン」や「プルナシン」という青酸配糖体が含まれています。
これは、呼吸困難や嘔吐、下痢などの中毒症状を引き起こしてしまう可能性があります。
いつもより食欲がない、元気がない、呼吸が荒い、痙攣、フラフラしている場合は特に緊急性が高いです。
すぐに動物病院を受診しましょう。
また、特に小型犬は噛み砕いた種が喉に引っかかったり、消化器官を傷つけてしまう危険性があるので注意が必要です。
犬によってはアレルギーを引き起こす可能性も
人間の場合、さくらんぼを食べた時に口や喉にかゆみを感じる「口腔アレルギー症候群」を引き起こす可能性があります。
犬の場合はそこまでアレルギーを心配する必要はありません。
しかし、犬によってはさくらんぼでアレルギーを発症する可能性があります。
初めてさくらんぼを与える場合は少量だけ与え、体調に問題ないか注意深く観察すると安心でしょう。
また、さくらんぼの葉や茎、花を食べた際にも中毒症状を引き起こす可能性が高いです。
もし、顔が腫れたり、嘔吐、下痢などの症状が現れた場合は、すぐに動物病院へ行くことをおすすめします。
犬がさくらんぼの種を食べてしまった時の対処法
注意していたにもかかわらず、愛犬が誤ってさくらんぼの種を食べてしまった時はどうすればいいのでしょうか。
まずは愛犬の様子をしっかり観察しましょう。
観察した上で、体調に変化がなければ何も問題はありません。
自宅でできることはほとんどなく、できることは体調が悪くなった時に備えて、食べた日時や量、体調の変化をメモに残すことくらいです。
さくらんぼの種で中毒症状を引き起こすには、相当量を摂取しなければならないので、1粒2粒程度食べた程度であれば、そこまで心配する必要はないでしょう。
しかし、種自体には毒性はありませんが、体内で消化されることで中毒症状を引き起こす可能性が高いので注意しましょう。
さくらんぼの与え方
さくらんぼの与え方について、ここでご紹介します。
基本的に、さくらんぼはおやつとして少量与えるようにしましょう。
甘くて美味しいさくらんぼは愛犬も喜びますが、適量を与えることが大切です。
犬にさくらんぼは何個まで与えていいのか
では、犬にさくらんぼは何個まで与えていいのかを、犬の体格・体重別に1日の摂取量を見てみましょう。
- 超小型犬(4kg未満):3〜7g程度(約1個半〜1個)
- 小型犬(10kg以下):10〜20g程度(約2〜3個)
- 中型犬(25kg以下):25〜30g程度(約4〜5個半)
- 大型犬(25kg以上):40〜50g程度(約7〜9個)
摂取量はあくまでも目安です。
子犬は消化器官がまだ未熟なので、絶対に与えてはいけないというわけではありませんが、あらゆるリスクを回避するためにも与えない方が安心でしょう。
犬がさくらんぼを食べた時の健康効果
さくらんぼには、以下の栄養素が含まれています。
- 糖質(ブドウ糖)
- カリウム
- 葉酸
- βカロテン
- ビタミンA
- ビタミンC
- ビタミンE
人間同様、抗酸化作用による免疫力アップ、疲労回復効果、老化防止などの予防に期待できます。
また、カリウムなどのミネラルも含まれているので、犬の高血圧予防にも期待できるでしょう。
まとめ
さくらんぼは犬に与えても大丈夫な果物です。
必ず実だけを与えるようにし、種や茎、葉、花を食べないように注意しましょう。
さくらんぼの旬は5〜7月。
愛犬と一緒に、さくらんぼを味わってみてはいかがでしょうか。