自然豊かな北海道では、様々な種類の果物が作られているのは皆さんご存知のことだと思います。
でも、「北海道で生産量が日本一の果物は?」と聞かれて、答えられる方はどれだけいるでしょうか。
そこで今回は、北海道で生産量が日本一の果物についてご紹介したいと思います。
他にも、果物の健康効果や、生産量が多い北海道の果物ランキングなどもありますので、最後までぜひご覧ください。
北海道で生産量が日本一の果物
広大大地と豊かな自然を誇る北海道ではたくさんの果物が作られており、北海道ならではのフルーツブランドも数多く、とても人気があります。
北海道のフルーツと言えばメロンやスイカなどのイメージが強いですが、では、北海道で生産量が日本一の果物は何なのでしょうか。
北海道で生産量が日本一の果物
北海道で生産量が日本一の果物は、
- ハスカップ
- アロニア
- スグリ
- シーベリー
- キイチゴ
の5つ。
いずれも生産量全国1位で、ハスカップ、シーベリー、キイチゴに関しては、100%の全国シェアを占めています(2018年)。
上記5つの果物を見ると、スーパーであまり見かけない果物が多い印象ですが、それぞれ北海道の特産果実として生産量日本一を誇っています。
北海道で生産量日本一の果物の味や健康効果
北海道で生産量日本一の果物、ハスカップ、アロニア、スグリ、シーベリー、キイチゴの5つの果物は、どんな果物なのでしょうか。
そこで、収穫時期や味、健康効果についてそれぞれご紹介します。
不老長寿の果実とも言われるほど栄養豊富な「ハスカップ」
ハスカップの旬は7月頃。
ハスカップを栽培している契約農家が、薄皮で実が潰れやすいハスカップを丁寧に一粒ずつ手摘みで収穫しています。
味は、甘みよりも酸味が強く、生で食べるよりもジャムやゼリーなどに加工されることが多い果物です。
ハスカップには、ビタミンE、ビタミンC、アントシアニン、カルシウムの栄養素が含まれているのですが、特にビタミンEが豊富に含まれているのが特徴。
ビタミンEは「若返りのビタミン」と呼ばれるほどエイジング効果が期待できると言われている成分で、抗酸化作用が高く、身体の酸化を防ぐ効果が期待できることから、不老長寿の果実と言われています。
アントシアニンが豊富な「アロニア」
アロニアは北米産でバラ科に属するもので、北海道には1976年に当時のソビエト連邦から輸入された、目新しいフルーツです。
ブルーベリーほどの大きさの実をつけますが、ブルーベリーのようなほのかな甘みはなく渋みが強いのが特徴。
アロニアにはアントシアニンが豊富に含まれており、その量はブルーベリーやハスカップよりも2〜3倍。
抗酸化作用があるカロチノイドに関しては、ブルーベリーの10倍以上含まれているため、アロニアの成分を活かした野菜ジュースやサプリメントなどに加工されています。
収穫は9月上旬。
ハスカップに次ぐ、北海道を代表する果物として注目を集めています。
酸味が強くジャムに最適な「スグリ」
夏の暑さに弱いスグリは、北海道のような北国で育ちやすい植物で、初夏に赤や白、黒やグリーンの半透明な美しい実をつけます。
酸味が強いのが特徴で、そのまま生で食べるよりもジャムやシロップに加工したり、宝石のような美しさを活かして、ケーキやお菓子、料理の彩りとして活用されることが多い果実です。
スグリにはビタミンCが豊富に含まれており、疲労回復や肌荒れ予防などに効果が期待できると言われています。
栄養価が高い「シーベリー」
自生するシーベリーはこれまで国内で栽培されたことがありませんでしたが、北海道の農家が苗から一本一本試行錯誤しながら植えたのが始まり。
収穫樹は8月で、オレンジ色の実は小粒で酸味が強く、さっぱりとした味わいなので、ジュースやフルーツソースなどの加工されています。
シーベリーには200種類ものの栄養成分が含まれているほど栄養価が高い果物で、ビタミンCはプルーンの21倍、ビタミンAはレモンの56倍、ビタミンEはブルーベリーの3倍。
また、鉄分はブルーンの27倍も含まれていることから、鉄分不足の方にもおすすめしたい果物です。
甘酸っぱい実をつける「キイチゴ」
キイチゴ(木苺)は山や野原に自生しますが、栽培しやすく簡単に果実がなることから、日本でも人気のある果樹です。
果実は小さな球体が集まったような形で独特の甘酸っぱい味がしますが、品種によっては甘みが強いものやコクがある味わいのものもあります。
収穫期は7〜9月。
キイチゴの香り成分である「ラズベリーケトン」には、ダイエット効果が期待できると言われているラズベリーケトン」、赤い果実にはアンチエイジング効果が期待されるアントシアニンやエラグ酸、他にもビタミンEや食物繊維やどの栄養素も豊富に含まれています。
北海道の果物で生産量が多い順ランキング
これまでご紹介した生産量日本一の果物以外で、北海道ではどんな果物が生産されているのでしょうか。
北海道で生産量が多い果物は以下のとおりです。(2019年)
- 【りんご】生産量8,050トン
- 【ぶどう】生産量6,900トン
- 【さくらんぼ】生産量1,490トン
- 【すもも】生産量851トン
北海道でもっとも生産量が多い果物はりんごで、全国で7番目に生産量が多く、次いでぶどう、さくらんぼ、すももと人気の果物が続きます。
さくらんぼに至っては生産量全国2位で、旬になると北海道の果樹園ではさくらんぼ狩りが始まり、毎年たくさんの方で賑わいます。
【月ごと】旬の北海道の主な果物
果物の旬を覚えるのは難しいですが、月ごとで覚えるとどんな果物が旬を迎えるのか一目瞭然。
そこで、6月〜9月に旬を迎える北海道の主な果物をご紹介します。
6月が旬の北海道の果物
まだまだ肌寒い日もある北海道の6月に旬を迎える果物は「さくらんぼ」。
定番の佐藤錦の他、水門(北光)や紅秀峰、南陽、ナポレオン、ゴールドキングなどの品種が栽培され、6月下旬〜8月上旬まで楽しめます。
7月が旬の北海道の果物
7月が旬の北海道の果物は、「さくらんぼ」、「メロン」、「スイカ」。
特に人気のメロンは6月下旬〜8月まで旬を迎え、贈り物としても人気の高い夕張メロンや富良野メロンが市場に出回ります。
8月が旬の北海道の果物
8月が旬の北海道の果物は、「プラム」、「プルーン」、「ブルーベリー」。
時間無制限で食べ放題のフルーツ狩りができる果樹園もあり、人気を集めています。
9月が旬の北海道の果物
9月に旬を迎える北海道の主な果物は、「ぶどう」。
デラウエアやナイヤガラ、バッファロー、ノースブラックなどの品種が栽培され、ぶどう狩りシーズンには多くの人で賑わいます。
北海道で生産量日本一の野菜は
北海道は果物だけでなく野菜も豊富に作られており、生産量全国1位の野菜も多いのが特徴。
生産量全国1位の野菜は、
- じゃがいも
- 玉ねぎ
- にんじん
- 大根
- スイートコーン
- かぼちゃ
- ヤマノイモ
- ブロッコリー
8つ。
スーパーで北海道産の野菜を目にすることも多いのではないでしょうか。
上記以外にも、トマトやごぼう、さやいんげん、にんにく、グリーンピース、キャベツ、白菜などが作られています。
北海道の美味しい果物や野菜はふるさと納税がおすすめ
北海道の道の駅や農産物直売所は、採れたての新鮮野菜がお手頃価格で購入できることから人気があり、休日ともなると、新鮮な果物や野菜を求めてたくさんの方が訪れます。
美味しい果物や野菜が安く手に入るのでぜひ立ち寄って欲しいですが、他にもお得に美味しい果物や野菜が手に入る方法があります。
それが、「ふるさと納税」です。
ふるさと納税とは、応援したい自治体に寄附をすることで、地域の名産品などのお礼の品がもらえる制度。
北海道の各自治体でもふるさと納税を行っており、人気のりんごや、メロン、ハスカップなど、地域名産の果物や野菜が返礼品としてもらえます。
ふるさと納税は、デメリットや注意点を十分理解した上で行うことで、様々なメリットや効果がもたらされる制度です。
ぜひ上手く活用してみてださい。
おわりに
今回は、北海道で生産量が日本一の果物や生産量が多い果物についてご紹介してきました。
ランキングなどは農林水産省の統計データの数値をもとにご紹介していますが、生産量などは変動しますので、参考程度にご覧いただけると幸いです。