北海道で生産量が日本一の果物とおすすめの果物狩りスポット8選

最終更新日:2022/10/30

北海道 果物

北海道と言えば、広大な景色とおいしい食べ物です。
特に北海道ではレンタカーを借りてドライブする方や、海の幸を味わう方、さらに冬はスキーなどを楽しむ方が多くいます。
その中でも、北海道をさらに満喫させるなら、北海道で栽培された果物がとてもおすすめです。

この記事では、北海道で生産量が日本一の果物について。
そして、おすすめの果物狩りスポットやお得な購入方法。
さらに、北海道の果物を満喫するためのポイントをご紹介します。

北海道で収穫される有名な果物

北海道には名産と呼ばれる食材があります。
その中でも、北海道産の魚介は、国内外を問わず人気があります。
さらに、北の大地で育った果物や野菜も例外ではなく、とても有名です。

それでは、北海道で収穫できる果物はいったいどのような種類があるのでしょうか。

【北海道の有名な果物一覧】

  • メロン
  • いちご
  • さくらんぼ
  • ハスカップ
  • スイカ
  • りんご
  • ブドウ

この他には、キイチゴ、シーベリー、なども収穫されます。
また、山に自生する山ブドウや、フサスグリなども有名です。

北海道で有名な果物の旬を調べるなら、果物狩りを紹介するサイトを参考にすると便利です。
このようなサイトには、果物狩りができる期間のカレンダーが掲載されています。
そのカレンダーを見れば、北海道の果物の旬の時期が一目でわかります。

北海道の果物の歴史

北海道で果物の栽培が始まった1番古い歴史は、江戸時代と言われています。
その当時の果物は梨で、大野町(現在の北斗市)に植えられた記録があります。
その後、明治に入るとドイツ人のガルトネルが、七飯町にりんごやぶどう、梨を栽培する農場を開きます。

北海道で本格的な果物の栽培が始まったのは、明治6年で、アメリカの開拓使が普及させました。
これ以降、北海道ではさまざまな改良や開発などの変化を繰り返し、現在の栽培方法に発展します。

このようなことから、今の北海道の果物は、さまざまな国が関係していることがわかります。

北海道が生産量日本一の果物

北海道は、果物の生産量ランキングが日本で1位の果物が数種類あります。
その果物とは、ハスカップ、シーベリー、スグリ、キイチゴです。
この中でも全国の収穫量の100%を占める果物は、ハスカップとシーベリーです。

どちらの果物も栄養が豊富で注目度の高い果物で、中でもビタミンは他の果物よりも多く含まれています。

そこで、この二つの果物「ハスカップ」と「シーベリー」について、下記で詳しくご紹介します。

北海道で収穫量1位「ハスカップ」の豆知識

まず、ハスカップの色や味などの特徴ですが、色は深い青紫色で、強い酸味があります。
色や味でブルーベリーと間違えられることが多いのですが、その特徴は異なります。

ハスカップはとても実が柔らかく、潰れやすいため、流通量は少なめです。
さらに、生で食べるよりも、ジャムやゼリーなどの加工品として使われています。

そして、気になる栄養についてですが、ハスカップは不老長寿の果実と呼ばれるほど栄養が豊富です。
その理由は、ビタミンEが多く含まれているからです。
このビタミンEは体内の酸化を防ぐ、抗酸化作用が強く、老化を防止する働きがあります。
また、ビタミンEを補助する働きをしてくれるビタミンCの他、アントシアニンも豊富に含まれています。
このアントシアニンはポリフェノールの一種で、目の機能の改善や眼病予防に効果的と言われています。

ちなみに、ハスカップの名は英語で「Haskap」と表記され、和名は「クロミノウグイスカグラ」です。

北海道で収穫量1位「シーベリー」の豆知識

美容と健康のスーパーフードとも呼ばれるシーベリー。
その特徴は、オレンジ色の小豆ほどの大きさの実で、酸味と渋味があります。

このシーベリーの注目すべき点は、なんと言っても栄養が豊富なところです。
シーベリーには、ビタミンやアミノ酸などの成分が200種類以上含まれています。
そのため、モンゴルやチベットでは昔から薬用効果の高い実として利用されてきました。

シーベリーに含まれる主な栄養は、プルーンの21倍も含まれるビタミンC。
さらに、レモンの56倍のビタミンA、そしてブルーベリーの3倍のビタミンEです。
また、果物には珍しと言われるオメガ3などの不飽和脂肪酸も含んでいます。
このようなことから、年々注目度が高くなっている果物の種類のひとつと言えます。

シーベリーの名は英語で「Seaberry」と表記され、和名は「スナジグミ」や「サジー」です。

北海道で楽しめる果物狩りスポット

北海道では春、夏、秋に多くの果物狩りのスポットがオープンします。
また、一部ですが、冬に果物狩りができるスポットもあります。

5月、6月頃からはいちご、6月、7月からはさくらんぼ、8月には桃やプラム、そして9月以降はブドウや梨の果物狩りが楽しめます。

西本農園(北海道上川郡比布町)

いちごの町比布町は旭川から車で40分とアクセスも良い場所に位置する町です。

西本農園で扱ういちごの品種は「けんたろう」で、北海道でのみ栽培されています。
味の特徴は甘味と酸味のバランスが良く、食べやすいと評判です。

例年は6月〜7月中旬ごろまでいちご狩りが開催されています。

住所:北海道上川郡比布町北1線14号
電話:080-3295-2960

ベリーファームとようら(北海道虻田郡豊浦町)

化学肥料や農薬を使わない栽培方法で育てられたいちごが楽しめます。
豊浦で栽培されるいちごは「豊浦いちご」として商標登録されていて、シーズンには多くの直売所が軒を連ねます。

ベリーファームとようらでは「けんたろう」と「宝交早生」の2種類のいちごを栽培しています。
どちらの品種も甘味、酸味のバランスが抜群でとても人気があります。
特に、宝交早生はとても実が柔らかく、市場には出回らないので一度は味わってほしい品種です。

こちらでのいちご狩りは、予約が必要で、例年6月上旬ころから予約が始まります。
また、開催期間は6月10日前後から2〜3週間です。
さらに、7月から行われるベリー摘みなら、10時〜16時の間は時間無制限で食べ放題と、とてもお得です。

住所:北海道虻田郡豊浦町字豊泉136-1
電話:070-2689-7324

定山渓ファーム(北海道札幌市南区定山渓)

定山渓温泉や豊平峡で有名な定山渓。
札幌からのアクセスも良く人気の果物狩りスポットです。

なぜ定山渓ファームの人気なのか、その理由は、コンセプトにあります。
まず、本格的なガーデンと果樹園が融合しているところ。
そして、アクティビティや、料理体験ができるところです。

さらに年間を通して果物狩りが楽しめるところも魅力で、夏にはさくらんぼやブルーベリー、プラム。
そして秋にはりんご狩りなどができます。
そのため、季節ごとに通えるスポットとして家族でのドライブにぴったりです。

住所:北海道札幌市南区定山渓832
電話:011-598-4050

ニトリ観光果樹園(北海道余市町)

小樽やニセコへのアクセスに便利な余市町にあるニトリ観光農園。
近くには、大人気の観光地積丹岬があります。
そのため、周辺を観光しながらの果物狩りが人気です。

ニトリ観光農園では、夏の時期にはさくらんぼやブルーベリー、プラム、桃狩りを。
さらに、秋にはぶどうやりんご、梨狩りも行っています。

また、園内のレストハウスでは北海道名物ジンギスカンや、特製のりんごやブドウのジュースを堪能できます。

住所:北海道余市町登町1102-5
電話:0135-23-6251

とかちしみずフルーツガーデン(北海道上川郡清水町)

帯広の隣町の清水町で人気のとかちしみずフルーツガーデン。
こちらの施設の魅力は、有機肥料で果物が栽培されているところです。
さらに、雨の日にも安心なハウスが一部設置されています。

平年、7月からはさくらんぼ、そして8月からはプルーンやすもも狩りが始まります。
この他にもハスカップやカシス、あんず、梨なども堪能できます。

清水町は帯広の他、富良野へのアクセスにも便利な場所に位置しています。
そのため、果物狩りを楽しんだあとは、富良野へラベンダーを見に行くのはいかがでしょうか。

住所:北海道上川郡清水町熊牛11-600
電話:0156-62-5838

さくらんぼ山観光農園(北海道余市郡仁木町)

果物の栽培が盛んな町、仁木町にあるさくらんぼ山観光農園。
こちらの施設の魅力は時間無制限で食べ放題なところ。
そして、大人気のシャインマスカットの収穫体験ができるところです。

入園料はその時期の果物によって変動します。
また、2種類以上の果物狩りを楽しめるコースもあるのでとても便利です。

さらに、予約をしておけば、ブドウ棚の下で特製のジンギスカンが味わえます。

住所:北海道余市郡仁木町南町9丁目138番地
電話:0135−32−2285

タカシナ観光果樹園(北海道有珠郡壮瞥町)

洞爺湖観光で立ち寄るなら、壮瞥町のタカシナ観光果樹園がおすすめです。
果物狩りを楽しんだ後に、ゆっくりと温泉に入ったり、洞爺湖後ぐるっとドライブしてみませんか?

6月ごろから始めるいちご狩り、7月はさくらんぼ、そして8月はプラムやプルーン狩りが楽しめます。
さらに、9月、10月頃からはぶどうや梨、りんご狩りができます。

壮瞥町はこの他にも周辺にたくさんの果物狩りスポットがあります。
そのため、いつ訪れるかを果物の種類や品種などで選ぶのも一つの方法です。

住所:北海道有珠郡壮瞥町滝之町362番地
電話:0142−66−2155

スパルベリー(北海道恵庭市)

雪が降り積もり、果物狩りのスポットの少ない冬の期間にいちご狩りができる、スパルベリー。
冬(12月〜1月)に開園し、春先の4月〜5月までいちご狩りが楽しめます。

栽培しているいちごの品種はいちごの女王「とちおとめ」で、甘味の強いところが特徴です。
また、全天候型のハウスなので、天候を気にせずにいちご狩りができるところが魅力です。

スパルベリーの営業日はいちごの生育状況により変わります。
そのため、お出かけするときはスパルベリーのホームページでご確認ください。

住所:北海道恵庭市柏木町2丁目2番44号

お土産に喜ばれる北海道の果物

北海道にはさまざまな種類の果物を特産品とする市町村が多く、お土産に喜ばれます。

まず、1番にお土産におすすめの果物と言えば、人気ランキング上位の「夕張メロン」です。
全国的にも有名な夕張メロンは、毎年初競りの値段にも注目が集まります。
夕張メロンの魅力は、鮮やかなオレンジ色をした実と、甘みの強い果汁の多さです。
口の中でとろける食感は一度食べたらやみつきです。
夕張メロンは、旬を迎える時期になると、夕張市の各所、そしてお土産屋で購入できます。
また、北海道内のスーパーや八百屋でも手に入ります。

そしてもう一つは「でんすけすいか」です
でんすけすいかは旭川の隣町、当麻町の特産品としてとても人気があります。
このスイカの1番の特徴はインパクトのある真っ黒な外見です。
平均的に大玉のでんすけすいかは、その見た目でとても迫力を感じます。
肝心の味ですが、とても糖度が高く甘味を強く感じます。

この他にも北海道にはお土産に最適な果物がたくさんあります。
また、北海道産の果物を使ったジャムやアイスクリームなどもギフトに最適です。

北海道の果物をお得に購入するなら

一般的に旬を迎えた果物はスーパーなどで安く買うことができます。
しかし、有名ブランドの果物などは、値段が高いことが多く、財布と相談する方も多いですよね。

このような時に1番おすすめの購入方法は、「訳あり品」を狙うことです。
訳あり品は、ちょっと見た目が悪かったり、大きさなどの基準を満たしていない果物です。
しかし、味や甘さなどは変わらずに安い値段で買えるので、自宅用に最適です。

訳ありの北海道産果物は、道の駅や、直売所などで購入できます。
また、ネット通販などでも訳あり品の取り扱いがあるので、一度お取り寄せをしてはいかがでしょうか。

北海道の旬の果物を定期便で堪能する

果物の1番美味しいタイミングを逃さずに楽しむなら、フルーツ定期便はいかがですか?
このようなフルーツ定期便は産地直送で北海道の旬の果物の他、珍しい果物が届く場合もあります。
また、ふるさと納税制度でもフルーツ定期便を行っています。

さらに、北海道では農産物や海産物のオーナー制度も人気があります。
その仕組みは、果物や野菜などを生産者に消費者が出資し、収穫したものを受け取る流れです。
特に、果物で言えば、りんごのオーナー制度がとても有名です。
このようなりんごのオーナー制度は毎年3月〜4月にオーナーを募集しています。

自宅で家庭菜園を行っているなら、育てやすい果物を栽培してみませんか?
例えば、メロンやすいかなら、その時期になると家庭菜園用の苗が販売されます。

ちなみに、私が以前に住んでいた道北地域では、お祭りで苗木や植物を売るお店が出店していました。
その中には果物の苗木が売られていることもあり、育て方などを聞いて購入している方も多く見かけました。
このように、イベントなどをきっかけに果物を育ててみるのもひとつの方法です。

北海道の果物を満喫するポイント

北海道には各地に果物を栽培する農家があります。
そのため、収穫時期になると、その畑周辺で多くの直売所がオープンします。
このような直売所は車で通りかかる場所にあるのでとてもわかりやすいと思います。
また、ほとんどの直売所では、看板やのぼりを設置しているので、それを目標に訪れましょう。

直売所の魅力はなんと言っても収穫したばかりの果物が味わえるところです。
さらに、値段も比較的安いので、まさに一石二鳥と言えます。
このように、北海道の果物を満喫するなら、直売所を利用しましょう。

ただし、直売所は、設置する場所によっては農家の敷地内の場合もあります。
この敷地内にある畑は農家の大事な生産場所です。
そのため、勝手に敷地内を歩き回ったりすると思わぬ問題が発生します。
特に小さなお子様を連れている場合は注意しましょう。

北海道の果物をドライブや旅で満喫する

多くの観光地、そしておいしい食べ物、そして道内各地にある温泉。
このように北海道は、ドライブや旅行にぴったりの場所です。
また、四季折々の風景をその季節ごとに楽しめるところも魅力です。
そこで果物を満喫するおすすめのポイントは、ドライブルート、もしくは旅行日程を何パターンが決めておくことです。

もしも果物狩りを中心におでかけするなら、食事をする場所や立ち寄りスポットをその周辺で探す。
または、行きたい観光地があるなら、その周辺の果物の産地を調べておく。
このように、行く予定の場所で何ができるかを調べておくと、とても充実した時間が過ごせます。
特に夏休みやシルバーウィークなどは北海道ではどの観光地も混み合います。
そのため、混雑することを想定したプラン作りも大切です。

例えば、先ほどご紹介した、とかちしみずフルーツガーデンなら、近くに北海道の画家、神田日勝さんの美術館があります。
また、少し足を伸ばせば、池田町の「いけだワイン城」もあります。
このように、車ですぐに移動できる範囲内にいくつかのスポットを決めておくと便利です。

まとめと注意点

以上、北海道の有名な果物やおすすめの果物狩りスポットをご紹介しました。

北海道には生産量が日本一の果物が4種類あります。
その種類は

  • ハスカップ
  • シーベリー
  • キイチゴ
  • スグリ

そして果物を満喫できる果物狩りのスポットは多数あります。

ここで一つ注意点を。
とてもおいしい北海道の果物ですが、体質によっては食べられない場合もあります。
特にアレルギーのある方は、複数の果物を栽培している場所に注意が必要です。
また、自然の中にある果物狩りスポットは、タイミングによっては花粉が飛び交います。
そのため、花粉症の症状が現れる方は、しっかりと対策をしておきましょう。

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