イチジクはどんな味?品種別の味の特徴や美味しい食べ方

最終更新日:2024/05/14

イチジクはどんな味?品種別の味の特徴や美味しい食べ方

みなさんは、イチジクが、どんな味をしているかご存じでしょうか?
りんごやバナナなどに比べ、あまり流通していないイチジクの味がわからないという方は多いかもしれません。

そこで今回は、イチジクがどんな味をしているのか、どんな味の果物に似ているのかについてご紹介します。
また、品種別のイチジクの味や、ドライイチジクの味、イチジクの美味しい食べ方についてもお伝えしていきますので、ぜひ参考にしてください。

イチジクってどんな味?

あまり店頭で見かけることがない「イチジク」。
そのため、イチジクをまだ食べたことのない方も多いのではないでしょうか?
夏の終わり頃から秋にかけてが旬のイチジクは、一体どんな味をしているでしょう。

品種によって味わいが異なるイチジクですが、以下のような特徴があります。

  • 酸味や苦みなどが少なく、甘みは濃厚
  • 甘みは濃厚なのにくどさはなく、後味はさっぱり
  • 食感は柔らかく、とろみがある
  • 種部分がプチプチしている
  • 香りは芳醇

しっかりと完熟した生のイチジクは、上記のように美味しいです。
しかし、中には味が薄く甘みがない、美味しくないと思うものもあります。
その原因としては、樹の生育が良くないことや、未熟であることが考えられます。

せっかく、イチジクを食べる機会があるのであれば、しっかりと完熟したものを選ぶようにしましょう。
ただし、未熟なものも、適度に追熟させることで、本来の甘みを引き出すことができます。

イチジクはどんな味の果物に似ている?

先程、イチジクがどんな味をしているかについてご紹介しました。
しかし、なかなかイメージしにくいという方もいらっしゃるでしょう。
私たちにとって、なじみ深い果物の中に類似するものはないのでしょうか。

完熟した甘いイチジクは、バナナをはじめ、いちごジャムや洋梨に例えられることがあります。
バナナに似たとろみのある味で、種のプチプチ感はいちごジャムのようです。
また、さっぱりとした後味は、洋梨を思わせます。
甘みと酸味のバランスに関しては、りんごやキウイフルーツに似ています。
とはいえ、さまざまなフルーツと類似点があるため、少し複雑な味わいという印象ですね。

品種別−イチジクはどんな味か

完熟しているものなら、生で美味しく味わうことができるイチジク。
もともとは南西アジア原産の果物ですが、日本でも多く生産されています。

品種はとても豊富で、日本国内で育てられているものだけでも約150種類以上と言われています。
最初に書いたとおり、品種により味わいは異なります。
ここでは、3品種の味と特徴についてご紹介します。

蓬莱柿(ほうらいし)

西洋イチジクと比較すると、少し小さめな中国原産のイチジクです。
主に西日本で栽培されています。
糖度は14~19度ほどと高く、甘味が強く、適度な酸味もあってとても美味しいです。

ロードス

宝石にも例えられる美しい見た目が特徴のロードスは、ギリシャから渡来した品種です。
酸味が適度にあり、甘みは濃厚でねっとりとした濃厚な味わいが特徴で、生で食べてもいちごジャムのような甘さと上品な味わいを楽しめます。

ロングドゥート

白イチジクに分類される品種で、日持ちしないため流通量が少なく、市場に出回ることがほぼない珍しい品種です。
夏と秋の年2回収穫され、夏にとれる果実は300gほどの大玉です。
夏のものは甘みがさっぱりといており、秋にとれるものは糖度が高く甘みが強いのが特徴です。

ドライイチジクはどんな味をしているのか

ここまで、生のイチジクの味についてご紹介してきました。
しかし、イチジクはドライフルーツなどの加工品としても楽しまれています。
では、ドライイチジクはどんな味をしているのでしょう。

そもそも甘みが強いイチジクですが、加熱することで甘みはさらに増します。
ジャムやコンポートにすると、強い甘みを感じることができます。

しかし、風味やうま味が凝縮されたドライイチジクは特に甘く、糖分は生のイチジクの約5倍にもなります。
水分が抜けているため、ねっとりとした歯ごたえと、種のプチプチとした食感が印象的です。
品種によって味わいは異なりますが、それでも生の5倍とされる強い甘みと程良い酸味で、クセになる味だと評判です。

イチジクの美味しい食べ方

最後に、イチジクの美味しい食べ方をご紹介します。

完熟したイチジクなら、生で食べるのがおすすめです。
イチジクは皮をむいて食べましょう。
皮むきには少しコツが必要で、手でむくときは、上部から引っ張るようにすると、うまくむくことができます。

また、イチジクは熟していなかったり、ものによってはあまり味がしないものもあります。
そのような場合は、ジャムやコンポートにすると美味しく食べることができます。
その際、トマトの湯むきの要領で、イチジクをさっと熱湯にくぐらせましょう。
こうすると、薄い皮だけをきれいにむくことができます。

まとめ

この記事では、イチジクがどんな味をしているのかについてご紹介してきました。
生のイチジクは、とろけるような甘みがあり、ドライイチジクはさらに濃厚な甘みを楽しむことができます。
ぜひこの記事をきっかけに、甘くて美味しいイチジクを味わってみてはいかがでしょうか。

こちらも合わせてご覧ください。