りんごは大変種類の多い果物ですが、品種によって食感が違います。
シャキシャキとした歯ざわりを楽しむか、ふわふわの食感を楽しむか?
柔らかいりんごと、硬いりんごのどちらが好きか、話題に登ったことがある方もいらっしゃるかもしれません。
この記事では、柔らかいりんごの品種について10種類と、その特徴などをご紹介します。
りんごは品種によって硬さや柔らかさが違う
りんごの品種は世界に2万種類以上とも言われ、品種によって風味はもちろん硬さや柔らかさも違います。
柔らかいりんごと硬いりんご、どちらが好きか、話題にされたことがある方もいらっしゃるかもしれませんね。
そもそも、りんごは硬いものというイメージをお持ちの方も多いかもしれません。
硬いりんごは、いかにもりんごらしい果肉で、噛み切る食感を味わえます。
一方で、柔らかいりんごが好きという方もいらっしゃいます。
それぞれの持ち味がありますが、柔らかいりんごには次にご紹介するような長所があるでしょう。
柔らかいりんごの品種を選ぶメリット
柔らかいりんごを選ぶメリットをご紹介します。
硬いりんごも爽快な歯ざわりや食感を楽しめますが、ふわふわの柔らかいりんごも人気があるようです。
- 噛む力が弱い人でも食べやすい
- ほどよく酸味が抜けている
- サクサクしていて食感が良い
- 加熱しても崩れにくい
柔らかいりんごの品種
ここからは、食感が柔らかいりんごの品種をご紹介します。
王林
柔らかいりんごの品種といえば、王林を挙げる方も多いでしょう。
王林は「ゴールデンデリシャス」と「印度」をかけ合わせて誕生しました。
特徴は、黄緑色の果皮と表面にある褐色の斑点で、果肉は緻密ですが柔らかく、甘味が強いです。
重さは300g前後で、王林ならではの良い香りがします。
10月中旬頃から出回ります。
金星
金星は、青森県生まれの黄色いりんごです。
デリシャス系のりんごで、「ゴールデンデリシャス」と「印度」のかけ合わせと言われています。
果肉はほどよく柔らかく、上品な甘みと爽やかな酸味があり、良い香りがするのが特徴です。
10月下旬から11月上旬にかけて出回ります。
ゴールデンデリシャス
ゴールデンデリシャスは、1890年にアメリカのウェストバージニア州の農園で発見された品種です。
世界中で広く栽培されており、ヨーロッパでは主要な品種のひとつです。
日本ではかつてよく流通していましたが、現在では栽培量が減少しています。
果肉は柔らかく、さわやかな甘みと酸味があります。
サンつがる
青森県生まれのサンつがるは、8月中旬から9月上旬にかけて収穫できる早生品種です。
袋をかけずに栽培されるので、果汁が多く、甘くてジューシーな味わいが人気があります。
果肉が柔らかいので、日持ちがあまりよくありません。
日持ちは、常温で1週間程度となっています。
シナノゴールド
シナノゴールドは、「ゴールデンデリシャス」と「印度」をかけ合わせて誕生した、1999年に登録された品種です。
重さが300〜400g程度の黄色いりんごで、糖度14〜15度と大変甘く、コクのある味わいが特徴です。
ジューシーで、ほどよく柔らかい食感も人気があります。
出回り時期は、10月下旬頃です。
ジョナゴールド
ジョナゴールドは、「ゴールデンデリシャス」と「デリシャス」をかけ合わせてアメリカで誕生しました。
日本には、1970年に導入されました。
重さが300〜400g程度とサイズが大きく、赤い果皮はツヤがあり、時には分泌物でベタベタすることもあります。
甘酸っぱく、上品な香りと爽やかな風味があり、柔らかく、ほどよくシャキシャキとした食感が特徴です。
10月下旬頃から出回ります。
スターキングデリシャス
スターキングデリシャスは、1930年にアメリカで品種登録されたりんごです。
日本では青森県を中心に栽培されており、果物専門店の千疋屋が販売に力を入れていたりんごとして、人気があります。
サクサクと柔らかい食感で、甘みと酸味のバランスがよく、香りがあり、味は濃厚です。
10月下旬から11月上旬にかけて出回ります。
つがる
青森県生まれのつがるは、「ふじ」に次ぐ生産量を誇る品種です。
「ゴールデンデリシャス」と「紅玉」をかけ合わせて1975年に品種登録されました。
とてもジューシーで果肉が柔らかく、柔らかな甘みと酸味があり、桃に近い風味とも言われます。
出回り時期は、8月下旬頃です。
ふじ
ふじは、国内で多く生産されている、ポピュラーな品種です。
「デリシャス」と「国光」をかけ合わせて誕生し、1962年に品種登録されました。
重さは300〜400g程度あり、サイズは大きめで、果肉はジューシー。
酸味が少なく、甘みとコクがあるのが特徴で、密入りのものが人気です。
10月下旬から11月上旬にかけて出回ります。
陸奥
陸奥は、「ゴールデンデリシャス」と「印度」をかけ合わせて、1949年に品種登録されました。
甘酸っぱくさわやかな味で香りが良く、ジューシーで上品な味わいです。
収穫の1ヶ月前くらいまで袋をかけて、最後に日光に当てて果皮が赤く着色されます。
10月下旬から11月上旬にかけて出回ります。
硬い品種のりんごを柔らかくするには
硬いりんごを柔らかくするためには、長めに貯蔵しましょう。
冷蔵庫で1〜2週間保存しておくと、食感が柔らかくなります。
ジョナゴールドなど早熟品種は、1週間ほど置いておくだけでも柔らかくなるようです。
柔らかいりんごを選ぶポイント
柔らかいりんごの品種をご紹介しましたが、お店などで品種がわからない場合もあるでしょう。
食感が柔らかいりんごの選び方を知っていると、品種がわからなくても柔らかめのりんごを選ぶことができます。
次のポイントに着目して、食感の柔らかいりんごを選ぶと良いでしょう。
- 表面が柔らかい
- 重さをあまり感じない
- お尻まで真っ赤になっているもの
柔らかいりんごの利用方法
柔らかいりんごが多く用いられているのは、次の料理です。
離乳食などにも、りんごの柔らかい果肉は活用できるでしょう。
- 煮りんご
- ジャム
- コンポート
- ケーキ
- ジュース
- キャラメリゼ
- クランブル
- アップルパイ
まとめ
柔らかいりんごの品種を、10種類ご紹介しました。
りんごは品種によって硬さや柔らかさがさまざまなので、いろいろ食べ比べるのも楽しいですね。
果肉が柔らかいりんごは、あまり日持ちがしないことが多いため、購入後は早めに食べきると良いでしょう。