品種によって甘さや食感、酸味などが異なるなど、意外にも味のバリエーションが楽しめる「いちじく」。
そのまま生で食べるのはもちろん、ケーキやジャムなどの加工品としてよく使われるいちじくですが、どんな品種があり、その中でも高級な品種は?など気になる方もいるのではないでしょうか。
そこで今回は、いちじくの品種一覧、高級品種のいちじく4種を厳選してご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。
いちじくの品種一覧
いちじくには様々な種類の品種があります。
そこで、市場に出回っている主な品種をご紹介します。
- 日本国内で最も流通している「ドーフィン」
- 実が大きく濃厚な味わい「ビオレドーフィン」
- 色付きが浅く白いちじくとも呼ばれる「蓬莱柿」
- 実が大きくジャムに最適な「ホワイト・アドリアチック」
- 甘味と酸味のバランスが良い「コナドリア」
- 糖度が高い「ザ・キング」
- 希少品種「ビオレソリエス」
- きめ細かいムースのような味わい「アーチペル」
- 極甘な高級品種「ヌアールドカロン」
- 鉢植えに最適な「ホワイト・プロリフィック」
- 耐寒性があり香りも強い「ホワイトゼノア」
- 豊産種で耐寒性がある「ヨルダン」
- 熟しても果皮が緑色のままの白いちじく「ロングドゥート」
- 甘く後味もすっきり「ドウロウ」
など。
国内で流通している品種のほとんどが「ドーフィン」と「蓬莱柿(ほうらいし)」。
ただ最近は、海外の白いちじく品種も増え、家庭菜園に最適な品種も増えています。
いちじくの主な産地は、和歌山、愛知、兵庫などで、いちじくの品種の中には、初夏から夏にかけて実がなる「夏果」、秋に実がなる「秋果」、夏と秋の両方に実がなる「夏秋兼用種」があります。
極甘な高級品種のいちじく「ヌアールドカロン」
このように、市場で出回っているいちじくはたくさんありますが、中でも「高級品種」と呼ばれているいちじくもあります。
その一つが「ヌアールドカロン」。
フランス原産のいちじくで、小粒ながら最高糖度30度と甘さが強いいちじくです。
その濃厚な風味とねっとりとした食感、糖度の高さから「極上のケーキ」と評されるほど。
果重25〜70g、収穫機関は8月〜10月、樹高は2〜3m程度。
家庭のベランダでも気軽に栽培・収穫できる人気品種です。
ギフトに最適な高級ブランドのいちじく「羽曳野バイオレット」
次にご紹介するのが、大阪府羽曳野市にある藤井農園の最高級ブランド「羽曳野バイオレット」。
糖度が高くて色付きも良く、傷もつきにくい、味も見た目も高品質ないちじくです。
甘味と旨味がギュッと詰まっています。
藤井農園は、ハウスと露地でいちじくを栽培している、高品質のいちじくを栽培している農園です。
ネット通販ショップで注文すると、高級感ある化粧箱に詰めて届けてくれるので、大切な方への贈り物としても大変おすすめです。
高単価で取引される高級品種のいちじく「ネグローネ」
フランスで栽培されていた品種で、南フランスの地名にもある「ネグローネ」。
平均果重が30g程度と小ぶりながらも、高単価で取引されている希少品種です。
甘味は少ないですが、いちじくの品種の中ではしっかりと酸味が感じられる品種で、果皮が綺麗な紫色をしていることから、ケーキなどの飾りにもよく使われています。
ネグローネは成長が遅く、実がなるまでに年月がかかるため、初心者や家庭菜園よりも施設栽培に向いている品種ですが、一文字整枝すると収穫量が2.5倍以上と多くなり、また果実の日持ちも良い品種です。
貴重な品種の高級いちじく「ビオレソリエス」
表皮が黒紫色をした、フランスでは有名な品種の「ビオレソリエス」。
国内では佐賀県唐津市などの農園で栽培されていますが、まだまだ限られた生産者しか栽培していないのと、収穫量が少なく市場には出回らないため、「幻の黒いちじく」と呼ばれるほど貴重な品種です。
果重は50~90g、収穫時期は8月下旬~11月中旬。
みずみずしい果肉はねっとりとした強い甘さがあり、まるで蜜のような濃厚でコクのある味わいが魅力のいちじくです。
ネット通販ショップなどで購入が可能です。
また、優品と秀品があり、熟度や味に差はありませんが、秀品のほうが見た目が良いそうです。
気になる方はぜひチェックしてみてください。
まとめ
今回は、いちじくの品種一覧や高級品種のいちじくについてご紹介しました。
いちじくは甘くて美味しいのはもちろん、水溶性植物繊維の「ペクチン」が多く含まれている栄養たっぷりの果物です。
中には家庭菜園で栽培できるいちじくもありますので、いちじくを育てて収穫を楽しんでみてはいかがでしょうか。