秋の風物詩である柿は、甘くてジューシーな味わいで、人間だけでなく犬にも人気のある果物です。
しかし、犬に柿を与えても良いのか、与える場合の注意点はあるのか、気になる飼い主も多いのではないでしょうか。
この記事では、犬は柿を食べて良いのかや注意点などについて解説します。
犬は果物の柿を食べて良いのか
結論から言うと、犬は柿を食べても問題ありません。
柿には、犬の体に良いとされるビタミンCや食物繊維、ポリフェノールのタンニンなどが含まれています。
ビタミンCは、免疫力を高める効果や、コラーゲンの生成を促す効果があります。
食物繊維は、腸内環境を整える効果や、便秘解消の効果があります。
タンニンは、抗酸化作用や、血行促進作用があります。
ただし、柿は糖分が多く含まれているため、食べすぎると肥満や糖尿病などのリスクが高まります。
また、柿の種は大きく、喉に詰まる恐れがあるため、取り除いてから与えるようにしましょう。
犬に柿を与える際のおすすめの与え方
犬に柿を与える際は、以下の方法がおすすめです。
- おやつとして与える
柿は、犬のおやつとして与えるのもおすすめです。
少量ずつ与えることで、ビタミンCや食物繊維、ポリフェノールを摂取することができます。
- ドッグフードにトッピングする
ドッグフードに柿をトッピングするのもおすすめです。
食欲が落ちているときに、食欲増進につながる可能性があります。
- スムージーにする
柿をスムージーにするのもおすすめです。
水分補給にもなるので、夏場などにはぴったりです。
犬に柿をあげる量について
一般的に、柿100gあたりに含まれるエネルギーは、約60kcalと高めです。
栄養豊富な柿ですが、食べ過ぎは糖分過多による肥満や虫歯、消化不良などにもつながりやすくなります。
散歩の時などにも、落ちている柿を大量に食べることがないように気を配りましょう。
犬にとっておやつの適量は、1日に必要とされるカロリーの1〜2割程度が良いとされています。
運動量などによっても異なりますが、下記におおよその摂取量の目安をご紹介します。
なお、干し柿は乾燥している分、水分が抜け、栄養分が凝縮されておりカロリーが高めです。
小さく見えても食べさせる量に注意しましょう。
- 体重4kg未満の超小型犬:1/6個まで
- 体重10kg以下の小型犬:1/3個まで
- 体重25kg未満の中型犬:2/3個まで
- 体重25kg以上の大型犬:1個まで
犬に柿を与える際の注意点
犬に柿を与える場合は、以下のことに注意しましょう。
- 皮や種、ヘタを取り除く
柿の皮や種、ヘタは、犬には消化しにくいため、取り除いてから与えるようにしましょう。
- 食べやすい大きさに切る
柿は、犬が丸ごと食べてしまうと、喉に詰まらせる恐れがあります。
食べやすい大きさに切って与えるようにしましょう。
- 少量ずつ与える
柿は糖分が多く含まれているため、食べすぎると肥満や糖尿病などのリスクが高まります。
少量ずつ与えるようにしましょう。
- 犬の体調に注意する
柿は、アレルギーを引き起こす可能性もあります。
初めて与えるときは、少量から様子を見るようにしましょう。
また、下痢や嘔吐などの症状が見られたら、すぐに与えるのを中止し、獣医師に相談してください。
子犬はいつから柿を食べられる
まだ消化機能が未発達な子犬には、柿などの果物一般をあげるのは成犬になるまで待ったほうが良いでしょう。
すべてのワクチンが終了する生後4カ月以上までは、ドッグフード以外のものは食べさせないほうが良いという考え方もあります。
犬にあげていい果物
下記の他に、犬が食べても大丈夫な果物をご紹介します。
ヘタや種を取り、みかんやオレンジは薄皮も取って果肉だけをあげましょう。
- アサイー
- アセロラ
- いちご
- オレンジ
- 柿
- キウイ
- クコの実
- 栗
- さくらんぼ
- スイカ
- 梨
- パイナップル
- バナナ
- マンゴー
- みかん
- メロン
- 桃
- ライチ
- りんご
まとめ
犬は柿を食べても問題ありませんが、食べ方には注意が必要です。
皮や種、ヘタを取り除き、食べやすい大きさに切って、少量ずつ与えるようにしましょう。
また、犬の体調に注意して、初めて与えるときは少量から様子を見るようにしましょう。