さまざま料理やスイーツに活躍するゆず。
実はその摂取量を誤り食べ過ぎると、体に良くない影響を及ぼすと言われています。
そこでこの記事では、ゆずの食べ過ぎによって体にどのようなことが起こるかについて詳しくご紹介します。
ゆずの食べ過ぎはどのような成分によって起こるのか。
そしてゆずの摂取量の目安、さらに、ゆずの食べ過ぎを防ぐレシピなどもお伝えします。
ゆずを食べ過ぎると起こること
さわやかな香りと酸っぱさが人気のゆず。
ビタミンなどの栄養素が豊富なゆずは、食べ過ぎによって体に良くない影響を及ぼす可能性があります。
その主な症状は以下の通りです。
- 胃痛
- 腹痛・下痢
- 胸焼け・吐き気
- かゆみ・痛み
- 喉焼け
このように、ゆずの食べ過ぎによって体に良くない影響を及ぼす可能性があります。
胃痛は人によって感じ方がさまざまですが、痛いよりも気持ち悪い感覚になる方もいます。
また、腹痛や下痢を繰り返すことでおなかにガスが発生しておならが出やすくなり、さらに、胸焼けや吐き気が続くことでめまいを起こす方もいるようです。
ゆずは、そのまま食べるよりも、薬味として、または加工品として使われます。
特に、加工品の場合は糖質が多くなりがちで、それが太る原因になることもあります。
このようなことから、ゆずの食べ過ぎによる体調不良に効く対処法は、安静にすることです。
また、症状が続くような時は、一度医師に相談しましょう。
ゆずの食べ過ぎはビタミンCの過剰摂取
上記でご紹介したゆずの食べ過ぎにより起こる症状は、主にビタミンCの過剰摂取が原因と考えられます。
一般的に健康な方であれば、多少ゆずの食べ過ぎでビタミンCを多く摂取してもすぐに体に影響は出ません。
その理由は、ビタミンCは水溶性なので、排尿とともに体から排出されるからです。
それではなぜ、ゆずの食べ過ぎによるビタミンCの過剰摂取で体に異変が起きるのでしょうか。
それは、空腹時や体調不良時にゆずを食べ過ぎることにより起こります。
これはゆずに限らず、他の果物の食べ過ぎにも言えることですね。
また、ビタミンCを効率よく摂取できる時間帯は、寝る前と言われています。
そのため、ゆず茶など寝る前に飲むとビタミンCの吸水率が高まります。
ただし、ゆずを紅茶などに入れて飲むと、カフェインの影響で眠れない可能性もあるので注意しましょう。
食べ過ぎの他にゆずの皮にも注意
主に皮つきでそのまま使うことの多いゆず。
ゆずの皮にはビタミンCの他にリモネンという成分が含まれています。
このリモネンは肌に触れることで、かゆみや痛みを生じる場合があります。
原因は、リモネンに油を除去する作用があるため、ゆずの皮の作用が皮膚に刺激を与えて、かゆみ、または痛みを引き起こします。
そのため、指先が乾燥している、または怪我をしている場合は気をつけましょう。
ちなみに、ゆずの皮は猫が誤って口にすると、皮に含まれるリモネンなどで中毒症状を起こします。
特によだれが大量に出たり、元気がない、手足が震える、下痢や嘔吐、皮膚に影響が出た場合は、すぐに水を飲ませたり、動物病院で診てもらうようにしましょう。
ゆずの食べ過ぎで体に影響を及ぼしやすいビタミンCの摂取目安量
ゆずの食べ過ぎによる体への影響がとても心配です。
しかし、1日に摂取できる目安を知れば、ゆずの食べ過ぎを防げます。
ゆずの食べ過ぎで1番体に影響を及ぼしやすいビタミンCの摂取量の上限目安は、成人で約2,000mgです。
また、ビタミンCの1日の推奨摂取量は、成人男性で95mg、成人女性で75mgです。
さらに、生後6カ月の場合は40mg、妊婦が85mgなど年齢などによってその推奨摂取量は異なります。
このようなことから、健康的な成人がゆずを摂取する場合、ゆずを丸ごと食べるなら1/4程度。
そして、果汁のみなら2個まで、さらに皮のみなら半分までが摂取の目安です。
食べ過ぎを防ぐゆずの食べ方
ゆずは、そのままの状態ではなかなか食べられないほど酸味や種が多い果物です。
そのため、ゆずを丸ごと食べられる方はほどんどいないと思います。
そこで、1日のビタミンC摂取量を守り、食べ過ぎを防ぐためのレシピをご紹介します。
ゆずこしょう
酸味と辛みのバランスの良いゆずこしょうなら、少しの量でも十分ゆずが楽しめます。
作り方は、おろした青ゆずと刻んだ青唐辛子、そして塩を混ぜ合わせるだけです。
ゆず茶
ゆず茶は、種を取り除いたゆずと砂糖を合わせて煮詰めたものをお湯などで割ると完成します。
もしも砂糖で太るのが気になる方は、オリゴ糖でも代用できます。
また、紅茶やルイボスティー、ヨーグルトに入れてもおいしいです。
このように、調味料として、もしくはお湯で割るとゆずの食べ過ぎは防げます。
ただし、ゆず茶などはビタミンCの他、糖分の取りすぎの心配がありますので、飲み過ぎに注意が必要です。
まとめ
ゆずは、空腹時、もしくは体調不良の時に食べ過ぎると胃痛や腹痛、下痢など、体に良くない影響を及ぼす可能性があります。
さらに、ゆずの皮に触れることでかゆみや痛みを生じる場合もあります。
しかし、ゆずは1日の摂取量を守り、食べ過ぎなければ問題ありません。
ゆずに限らず、果物は適切な摂取量の目安を知り、適量を心がけましょう。