離乳食初期の果物の選び方やあげる際のポイント、上手な進め方

最終更新日:2024/01/17

離乳食初期の果物の選び方やあげる際のポイント、上手な進め方

自然な甘味が美味しい果物は、離乳食時期の赤ちゃんが大好きな食材の1つ。
喜んで果物を食べる姿はママも嬉しいものですが、果物は離乳食時期によって与えられる果物や調理方法が異なります。

特に離乳食初期に果物を与える際は、与え方や量にも注意が必要です。

そこで今回は、離乳食初期の果物の選び方やあげる際のポイント、上手な進め方などをご紹介します。

果物は離乳食初期からOK

果物は離乳食初期、赤ちゃんが5ヶ月〜6ヶ月頃から食べさせることができます。
果物はビタミンや食物繊維が豊富に含まれているので、赤ちゃんの様子を見ながら果物を食べさせてみましょう。

ただし、この頃の赤ちゃんは歯が始める子もいますがまだ噛むことができないので、果物の量や種類、調理方法の工夫が必要です。

また、果物の中にはアレルギーを引き起こしやすい果物もありますので、新しい果物を与える時は、万が一のことを考えて平日の午前中など、かかりつけ医が開いてる時間を選ぶと安心です。

離乳食初期の果物の選び方

果物ならどんなものでもOKというわけではなく、離乳食の時期によって与えられる果物があります。
そこで、離乳食初期の果物の選び方をご紹介します。

果物の選び方

離乳食初期の生後5ヶ月〜6ヶ月はゴックン期と呼ばれる時期で、十倍がゆ小さじ1からはじめ、慣れてきた頃に果物を与えることができます。
離乳食初期のゴックン期は、味がまろやかで刺激が少なく、加工しやすい果物を選ぶのがベスト。

また、長期保存できる缶詰の果物は大変便利ですが、缶詰の果物はシロップに漬かっており大量の砂糖が使われているので、離乳食で果物を与える場合はなまの果物を選ぶようにしましょう。
どうしても缶詰の果物を使いたい場合は、シロップを洗い流してから与えましょう。

離乳食初期に食べられるおすすめの果物

離乳食初期に食べられる果物は、

  • りんご
  • バナナ
  • みかん
  • メロン
  • もも
  • スイカ
  • いちご

など。

おすすめはりんごとバナナです。
特にりんごは、加熱してすりつぶすことで甘味が増しなめらかになり、バナナも潰して水分を加えることで食べやすくなるので、離乳食に最適です。
水分が多いスイカやメロン、みかんも裏ごしでジュースにしやすいので離乳食初期でも与えやすいでしょう。

ただし、注意したいのがアレルギーです。
バラ科のりんご、いちご、梨、桃、さくらんぼ、ウリ科のメロン、スイカ、バナナ、オレンジなどは、アレルギーを起こしやすい果物として指定されている食品なので注意が必要です。

離乳食初期に果物をあげる際のポイント

では次に、 離乳食初期に果物をあげる際のポイントについてご紹介します。
5ヶ月〜6ヶ月の赤ちゃんはまだまだ胃腸が未熟なので、量や与え方などに注意しましょう。

1日1種類の果物が基本

離乳初期で初めての果物を与える場合、1日1種類の果物を与えるようにしましょう。
複数の果物を与えてしまうと、万が一アレルギー症状を引き起こした際、どの果物でアレルギーが出たのかがわからなくなりますので、1日1種類の果物が基本です。

加熱した果物でアレルギーリスクを軽減

果物は生のまま与えても問題ないですが、離乳初期はできるだけ加熱した果物をあげましょう。
アレルギーを引き起こす果物のアレルゲンは熱に弱いため、加熱することでアレルギーが起きにくくなります。
アレルギーのリスクを軽減するためにも、果物を電子レンジなどで加熱してから食べさせることをおすすめします。

適量を食べさせる

離乳食初期に果物を与える際は、小さじ1の少量がベスト。
食いつきがいいと毎食あげたくなりますが、色々な食材を体験させるためにも、最初は毎食ではなく、2〜3日に1回を目安に与えるといいでしょう。
1日に何回も食べさせてしまうと、甘味がない野菜を食べなくなってしまう子ももいるのでご注意ください。

7ヶ月、8ヶ月、9ヶ月〜の摂取量

離乳食初期で順調に果物を与えることができたら、2回食になる離乳食中期(7ヶ月〜8ヶ月)は20g〜30g、3回食になる離乳食後期(9ヶ月〜11ヶ月)は30g〜40g、離乳食完了期は50gを目安に果物を与えましょう。
完了期はおやつとして果物を与えても問題ありません。

離乳食初期の果物の上手な進め方

離乳食初期はゴックン期と呼ばれている時期なので、バナナや桃は加熱してペースト状に、りんごや梨はすりおろしたり裏ごししてペースト状にしたり、果汁を絞って与えてもいいでしょう。
水分が多いイチゴやみかん、メロンやスイカも裏ごしや果汁を絞って与えてもOK。
初めて与える際は、ガーゼで絞った果汁を白湯で2倍以上薄めて与え、慣れてきたらすりおろしを加熱して与えるといいでしょう。

離乳食初期にえずく原因

離乳食初期、離乳食を食べた赤ちゃんが苦しそうに「えずく」ことがあります。
えずく原因として考えられるのは、

  • 果物がドロっとしすぎている
  • 初めての食材で驚いた
  • アレルギーの可能性
  • 鼻水が出ているなど体調が良くない

など。

特に果物によっては固さが原因のことが多いので、白湯を加えてゴックンしやすい固さに調節するようにしましょう。
また、アレルギーが原因でえずくこともありますので、どんな果物でえずいたかメモをし、検診の際などかかりつけ医に相談すると安心でしょう。

離乳食初期の赤ちゃんが果物を食べない理由と対処法

せっかく苦労して用意した果物を食べないことも当然あります。
アレルギー以外で、果物を嫌がるのはなぜなのでしょうか。

果物を食べない理由と対処法

果物を食べない主な理由は、酸味、食感のいずれかです。
これまで母乳やミルクしか口にしてこなかった赤ちゃんは、ちょっとしたつぶつぶやゴロゴロが残っていると気になって食べないことがあります。
固さはヨーグルトくらいが目安。
やわらかくすりつぶしたつもりでも赤ちゃんにとっては気になる場合もあるので、ヨーグルトくらいの固さを目安にすりつぶしましょう。
また、酸味が苦手だったり、体質的に受け付けない子もいますので、無理に与えないことも大切です。

逆に果物しか食べなくなってしまうことも

甘味が強い果物は、与える頻度や量が多いと、果物ばかり欲しがって離乳食が進まくなる可能性も出てきます。
ビタミンや食物繊維が豊富な果物は離乳食に取り入れたい食品の1つですが、毎回必ず与えたほうがいいというわけではありません。
もし果物しか食べなくなってしまった場合は、徐々に量を減らして、野菜などの量を増やして調整していきましょう。

離乳食初期におすすめの果物レシピと便利な冷凍保存法

最後に、果物の果汁に慣れた頃に試したい果物レシピと便利な冷凍保存法をご紹介します。
ぜひ離乳食を作る際の参考にしてみてください。

かぼちゃとバナナのペースト

  1. かぼちゃの種と皮を除いて、小さく切って茹でて柔らかくする。
  2. 柔らかくなったかぼちゃをすり鉢やミキサーでペースト状にし、野菜スープを入れてのばす。
  3. 耐熱容器に小さくカットしたバナナ(5g)を入れて電子レンジで20秒ほど加熱する。
  4. バナナをすり鉢などですりつぶしてかぼちゃペースト(15g)と混ぜたら完成。

なすとりんごのとろとろ煮

  1. なすとりんご(各50g)の皮をむいて5mm程度にカットし、水が入ったボウルになすを入れてアク抜きする。
  2. 水(200cc)を鍋で沸かし、①を入れて10分ほど煮る。
  3. ②をすりつぶしたら完成。

冷凍保存法

離乳食で使う果物を、毎回少量作るのは手間も時間もかかって大変。
一度に少量しか使わない果物は、冷凍保存するのが便利です。

裏ごししたり、ミキサーでペースト状にした果物は、蓋付きの製氷皿に入れて冷凍しましょう。
蓋付きの製氷皿がない場合は、凍った後フリーザーバックに入れて冷凍庫で保管すると使い勝手がよく大変便利です。
保存期間は1週間程度。
解凍した果物は水分が出やすいので、凍ったまま電子レンジや鍋で煮るなど再加熱してから与えるようにしましょう。

まとめ

今回は、離乳食初期食べられる果物についてお伝えしてまいりました。
離乳食がなかなか進まなくてつらい時期に救ってくれるのも果物です。
離乳食初期は、無理に食べさせなくても大丈夫。
赤ちゃんのペースに合わせて、楽しみながら果物を与えていきましょう。

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