離乳食の果物はいつから食べることができるのか?時期ごとに紹介

最終更新日:2024/01/12

離乳食の果物はいつから食べることができるのか?時期ごとに紹介

離乳食を始める時期を迎えると、赤ちゃんには栄養のあるものをいろいろ食べてほしいと思うものです。
果物は赤ちゃんが喜んで食べてくれる食材の一つですが、いつからどのような果物を食べさせて良いか悩むお母様も多いのではないでしょうか。
この記事では、離乳食に果物を食べさせる時期や調理方法などについてまとめました。
離乳食初期、中期、後期と時期ごとに食べられる果物もご紹介します。

離乳食の果物はいつから食べさせて良いのか 

季節を感じることができ、ビタミンやミネラル、食物繊維も豊富な上に種類も多いので飽きがこない果物。
甘味があるため離乳食の進みが遅い赤ちゃんも喜んで食べてくれることが多い果物は、離乳食におすすめの食材です。

消化機能が未発達の赤ちゃんに、いつから果物を離乳食で食べさせて良いのでしょうか。
果物は、離乳食をスタートさせる生後5〜6ヶ月から赤ちゃんに食べさせることができます。

ただし、加熱なしの生の果物をそのまま大量に食べさせるようなことは避けましょう。
ほかの離乳食と同様に果物も、赤ちゃんの成長スピードに合わせて調理の仕方を変える工夫が必要です。

もちろん、食べさせる果物の種類や量も赤ちゃんに合わせて変えなければなりません。
離乳食初期から後期の完了期まで、それぞれの時期ごとにおすすめの果物があります。
時期に合った離乳食を食べさせることで、赤ちゃんの健やかな発達を促しましょう。

生後5〜6ヶ月の離乳初期に食べられる果物

生後5〜6ヶ月の離乳食初期に、赤ちゃんが食べられる果物とおすすめの調理方法などをご紹介します。

いちご

離乳食初期には、いちごは裏ごしして加熱したものを食べさせましょう。
いちごの酸味が加熱することで和らぎ、食べやすくなりますよ。

いつからそのままで食べられるのか

生のそのままのいちごは、生後7~8ヶ月頃の離乳中期から食べさせて構いません。
カットして小さくしたものを食べさせましょう。

さくらんぼ

種と薄皮を取り除いて食べやすくし、細かく切って食べさせます。
まるごとですと誤飲の危険性がありますので、3歳くらいまでは切って食べさせるのが良いでしょう。

バナナ

とろみがあり甘い味が赤ちゃんも好んで食べてくれるバナナは、ほうれん草などの野菜やヨーグルトとも好相性。
バナナの果肉は柔らかいですが、離乳食初期は加熱調理して食べさせましょう。
離乳食としてバナナともよく合うヨーグルトは、牛乳アレルギーがなければ、生後 7〜8ヶ月頃から食べさせるようにするのがおすすめです。
ヨーグルトは砂糖なしのプレーンタイプか、乳児用のものが良いでしょう。

いつから生で食べられるのか

アレルギーの影響がなければ、バナナは離乳食中期以降生で食べさせることができます。
それぞれ固さが異なるバナナですが、よく熟した柔らかいものを刻んで食べさせると良いでしょう。

柔らかい桃ですが、離乳食初期には加熱して食べさせます。
加熱してすりつぶしたり、裏ごししてペースト状にしたものから始めましょう。
すりおろした麩と桃を一緒に煮込んで、食べやすい離乳食にするのもおすすめです。
スーパーなどで販売されているフルーツ果汁を使っても、手軽に作ることができますよ。

缶詰の桃は甘いので砂糖の摂り過ぎや、濃い味に赤ちゃんが慣れてしまうことにも繋がります。
離乳食には、できれば生の桃を使うのが良いでしょう。

みかん

みかんは離乳初期にも果汁をしぼったり、すりおろしたりしてそのまま食べさせることができます。
薄皮はむき、ほかの甘みのある果物や甘いにんじんなどと合わせると食べやすくなるでしょう。

メロン

メロンは、離乳食初期には果汁から食べさせましょう。
これは、まだ赤ちゃんがメロンの繊維を噛み潰すことができないためです。
お茶パックなどを使うと、簡単に果汁を絞ることができます。
味も甘みも濃いので、お湯で薄めてから食べさせるのがおすすめです。

生後7〜8ヶ月の離乳食中期に食べられる果物

生後7〜8ヶ月の離乳食中期になると食べられる果物と、おすすめの調理方法などをご紹介します。

皮をむいて種を取り、加熱してトロトロになった柔らかいものを食べさせましょう。
柿は消化しにくく体を冷やすことがありますので、赤ちゃんには適量を食べさせるようにします。

また、柿は渋みが強い場合もありますので、まずお母様が味見をして熟したものを選びましょう。
干し柿は表面が固いので、食べさせるのは1歳半過ぎあたりからがおすすめです。

キウイ

キウイには緑色と黄色のものがありますが、離乳食中期に食べさせるなら、黄色い酸味の少ないものがおすすめです。
皮をむいたキウイの果実をすりつぶしたり、細かく刻んだりして食べさせましょう。

生後9〜11ヶ月の離乳食後期に食べられる果物

生後9〜11ヶ月の離乳食後期になると食べられる果物と、おすすめの調理方法などをご紹介します。

すもも

独特の酸味がありますので、よく熟した柔らかいものを選びましょう。
果肉がスプーンなどで潰せるぐらいに柔らかい場合は、そのまま生で食べさせることができます。
固いものは、種を取ってすりおろして食べさせましょう。
乳児用ヨーグルトなどに混ぜて食べさせるのもおすすめです。

パイナップル

最初は少量を加熱して、すりおろすか刻んで食べさせましょう。
繊維質の多いパイナップルは、赤ちゃんには食べにくい果物です。
パイナップルはたんぱく質を分解する酵素を含んでいるため、そのまま食べさせると酵素の働きで口元の不快感につながることもあります。
加熱してすりおろせば離乳食として活用できますが、刺激を感じるような場合は注意しましょう。

ゆず

焼き魚の味付けとしても人気の高いゆずですが、離乳食後期には赤ちゃんの離乳食に少量加えても大丈夫です。
ただし、一般的に赤ちゃんは酸味や苦味を嫌います。
赤ちゃんに食べさせる前に、お母様が味見をして酸っぱさを確認するのをおすすめします。

お酢も離乳食後期から入れることができますが、赤ちゃんが嫌がるようなら無理に食べさせなくても良いでしょう。

離乳食に果物を食べさせる際の注意点

赤ちゃんが喜ぶ甘くおいしい果物ですが、果物の種類によっては食物アレルギーや口腔アレルギーを起こすものがあります。

初めて果物を食べさせる時は、離乳食用スプーンにさじほどの少量からスタートしましょう。
その日に食べさせる果物は1日に1種類だけにし、ほかの食材と混ぜずにその果物だけを食べさせるようにして様子を確認します。

万が一、食物アレルギーを起こした際には、病院にすぐに行けるよう平日の日中など、時間帯にも気を配るようにしましょう。

まとめ

自然の甘みがある果物は、赤ちゃんも喜ぶので離乳食におすすめです。
離乳食初期、中期、後期と赤ちゃんの成長に合った果物を選びましょう。
時期に合った離乳食を食べさせることで、赤ちゃんの唾液や消化液の分泌が増えて、胃腸の消化吸収力の健やかな発達が期待できます。
果物はアレルギー反応を起こす場合があることを忘れず、初めての時はごく少量から、様子を見ながら慎重に食べさせてくださいね。

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