台湾は、温暖な気候に恵まれ、一年を通してさまざまな果物が食べられます。
中でも、マンゴーやパイナップル、パッションフルーツは、台湾を代表する果物です。
そんな台湾の果物の種類や旬、また、台湾の果物を持ち帰ることはできるのか、などについて、この記事でご紹介します。
台湾は果物を使ったデザートも人気
台湾には、台北の士林夜市など、多くの人気観光地があることはよく知られています。
屋台や市場でご当地グルメやデザート、お茶などに舌鼓を打てるのは、台湾旅行の醍醐味と言えるでしょう。
小籠包や麺類、台湾カステラなどがよく知られているかもしれませんね。
他にも外せないのは、南国の果物を使った台湾デザートでしょう。
トロピカルでフルーティーな台湾デザートを、まずはご紹介します。
南国の果物を使った台湾デザート
- フルーツジュース
- 水果茶
- かき氷
- 愛玉
台湾で人気を集めている食品の1つとして、果物も外すことはできません。
南国テイストあふれる台湾の果物を使ったフルーツジュースや、マンゴーなどフレッシュな果物がたっぷり使われたふわふわのかき氷は、見た目も美しく、どれも大変美味しいと評判です。
また、愛玉(アイユー)という、ゼリー状になっている台灣スイーツもおすすめです。
愛玉は、クワ科イチヂク属のつる性植物の果実から作られます。
この植物は台湾にしかないので、愛玉はまさに台湾ならではのスイーツでしょう。
夏は冷してそのまま食べられますし、冬の寒い季節にも温めて食べられることが人気です。
その他、台湾では「水果茶(台湾果茶)」も人気のある飲み物です。
水果茶は、いわゆるフルーツティーにあたります。
フルーツティーというと、果物の香りを付けたお茶をイメージされるかもしれません。
しかし、台湾のものはさらにヘルシーでダイナミック。
カットされた生の果物がたっぷり入った台湾茶が、水果茶と呼ばれています。
タピオカ用の、太めのストローでいただきます。
このように、台湾の人気のデザートは、果物を使ったものが多くあるのです。
台湾の特産品の果物一覧と旬
四季を通じて暖かい台灣は、美味しい南国フルーツの宝庫です。
フルーツパラダイスとも言える台湾の特産品の果物を、旬の時期と合わせて一覧でご紹介しましょう。
- ビワ:3〜4月
- ウメ:3〜5月
- レンブ:5〜7月、11〜3月
- スイカ:4〜8月
- スモモ:5〜8月
- 竜眼:7〜8月
- ライチ:5〜8月
- マンゴー:5~7月
- パッションフルーツ:7〜9月
- ドラゴンフルーツ:6〜11月
- 桃:4〜8月
- 梨:6〜10月
- 釈迦頭:7〜2月
- ブンタン:9〜10月
- ローゼル:9〜11月
- キンカン:12〜2月
- オレンジ:12〜2月
- 柿:10〜12月
- なつめ:12〜2月
- いちご:12〜3月
他にも、グァバやスターフルーツ、パイナップルやパパイヤなどがあります。
これらは、台湾では1年中食べることができます。
台湾の特産品の珍しい果物
台湾の特産品の果物を上記でご紹介しましたが、中でも特に珍しいと思われる果物についてご紹介します。
日本のスーパーなどでは、あまり見られない南国フルーツです。
仏頭のような果物【釈迦頭】
釈迦頭(しゃかとう)は、黃緑色の果物で、台湾の特産品です。
200〜400gほどの重さで丸い形をしており、表皮が仏像の釈迦の頭のようにボコボコとしています。
糖度が高く非常に甘いので、シュガーアップルという名前でも呼ばれています。
クリームのような白い果肉は、甘い中にもほのかな酸味もあり、とても濃厚です。
台湾の特産果物の1つであるアテモヤは、この釈迦頭とチェモリアをかけ合わせて生まれた果物です。
形がりんごみたいな果物【なつめ】
台湾で形がりんごのような果物といえば、なつめが挙げられるでしょう。
なつめは明るい緑色をしており、見た目は小さな青りんごのようです。
味はほんのり甘く、食感はシャキシャキしています。
日本では乾燥していて赤いイメージが強いなつめですが、台湾では蜜棗(ミーザウ)と呼ばれる生なつめが一般的です。
この生なつめは、栄養豊富なことで古くから知られています。
味と香りがりんごみたいな果物【レンブ】
レンブ(蓮霧)は、台湾では1年中食べることができるポピュラーな果物です。
台湾が生産量世界一です。
りんごのような真っ赤な果皮で、冬になると赤黒くなり、色の濃さが増します。
香りもりんごのようですが、フトモモ科のジャワフトモモの果実です。
繊維質を感じるシャキシャキした食感と、酸味と甘みが混じった味のレンブは、りんごみたいな果物と例えられることもあります。
レンブには、ビタミンAやCが多く含まれ、食物繊維も豊富です。
腸内環境を整える働きや、抵抗力を高める効果があり、カナダなどにも広く流通しているヘルシーな果物です。
台湾から果物を持ち帰るには
台湾で美味しい果物を味わうと、日本に持ち帰りたいと思うのは自然のことでしょう。
しかし、台湾のほとんどの熱帯果物は、日本へ持ち込むことはできません。
その理由は、自国の植物を海外からの害虫や病気などから守るためです。
そのため、熱帯果物の持ち込みは法律で厳しく規制されています。
けれども、実はいくつかの果物は検疫に合格すると持ち帰ることができます。
検査を受けられる果物なら、空港の植物防疫カウンターでチェックを受けましょう。
合格すれば、手続きをした上で持ち込みが可能となります。
では、どのような果物がその対象なのでしょうか。
植物防疫所のサイトから、検査を受けることができる果物をご紹介しましょう。
植物検疫所で手続きが必要な果物
空港の植物検疫カウンターで、チェックを受けて合格すれば持ち込みできる果物をご紹介します。
免税売店などでお土産として販売している果物であっても、輸入規制品に該当するケースもありますので注意しましょう。
- ココヤシ
- タマリンド
- ドリアン
- パインアップル
- くり
植物防疫所による輸入規制果物一覧
輸入規制により持ち込めない果物は、植物防疫所のサイトによると次の通りです。
- オレンジ等のかんきつ類
- 柿
- サントール
- スターアップル(スイショウガキ)
- スターフルーツ(ゴレンシ)
- なし類
- なつめ
- パッションフルーツ
- バナナ
- パパイヤ
- グアバ(ばんじろう)
- バンレイシ(釈迦頭・釈迦果)
- ドラゴンフルーツ(ピタヤ)
- マンゴウ
- マンゴスチン
- もも
- ランサット
- ランブータン
- リュウガン
- りんご
- ライチ(レイシ)
- レンブ
- びんろうじゅ
- メロン
- トマト
まとめ
台湾には、マンゴーやパイナップルなど、さまざまな種類の果物が栽培されています。
旬の果物は、日本ではなかなか味わえないものも多く、ぜひ現地で味わっていただきたいものです。
また、台湾から日本への果物持ち帰りは、航空会社によって規制が異なります。
持ち帰り可能な果物や数量については、事前に確認しておきましょう。
台湾の果物を存分に味わい、楽しい旅行の思い出を作ってください。