今回ご紹介するのは、小さいリンゴの品種。
スーパーであまり見かけることがない小さいりんごですが、どのような品種があり、どんな味わいなのでしょうか。
この記事では、小さなりんごの品種4種をご紹介します。
中には市場にあまり出回らない希少品種も。
小さなりんごは美味しいのはもちろん、その見た目の可愛らしさから、りんご飴や観賞用としても人気があります。
ぜひ最後までご覧ください。
りんご飴にも利用される小さいリンゴの品種「アルプスの乙女」
「アルプスの乙女」は、「ふじ」と「紅玉」を混植した農園で偶発実生として育成された品種でしたが、遺伝子解析により「ふじ」と「ヒメリンゴ」の可能性が高いことがわかりました。
アルプスの乙女は直径5cm前後、果重40〜60gと小さく、果皮は光沢がある濃い赤色で長円形、糖度が高く濃厚で、適度な酸味と皮に渋みを感じる味わい。
小さくて食べやすく、見た目も可愛らしいことから、お祭りなどの屋台にあるりんご飴など、製菓用としても使われるりんごです。
アルプスの乙女の収穫時期は10月中旬〜11月中旬。
主に長野県で栽培されていますが、青森県や山形県、北海道などでも栽培されています。
長期保存が可能な小さいりんごの品種「ミニふじ」
紅玉の産地で有名な青森県三戸町でのみ栽培されている希少品種「ミニふじ」。
ミニふじは、直径4〜5cmと手の中に収まるほど小さいながらもジューシーで、甘さと酸味のバランスが絶妙なりんご。
ふじに勝るとも劣らない味と糖度があり、シャキッとした歯ざわりも魅力です。
小形のミニふじは食後のデザートにはもちろんのこと、珍しさと見た目の可愛らしさから贈答用や料理、デザート、観賞用の花材としても活用されています。
旬は12月中旬〜2月頃。
貯蔵性があるため、冷暗所なら1ヶ月以上、密閉した袋に入れて冷蔵庫で保存すれば2ヶ月以上美味しく食べることができます。
一度に食べ切れる小さいりんごの品種「こみつ」
「こみつ」の品種名は「高徳(こうとく)」で、高徳の品質を高め、蜜の量など基準を満たしたもののみが「こみつ」と名乗ることができる貴重なりんごです。
果実はキレイな円形の紅色でやや光沢があり、豊かな果汁と断面積の6割近くまで蜜が占めるくらいの蜜の多さが特徴。
箱を開ける前から放つほど香りが強く、酸味は穏やかで強い甘さがありますが、蜜自体はそれほど甘くなく意外とさっぱり食べられます。
こみつの収穫は10月下旬〜11月上旬ですが、貯蔵性があるので2月頃まで市場に出回ります。
皮を剥いてそのまま食べたり、皮ごと輪切りにスライスして食べるのもおすすめです。
生産量が少ない希少な小さいりんご「スリムレッド」
1995年に品種登録された群馬県生まれのりんご「スリムレッド」。
「ふじ」と「あかぎ」を交配し育成したりんごで、名前のとおり、縦長でスリムなボディが特徴。
大きさは180g前後とやや小ぶりで歯ごたえたよく、甘味と酸味のバランスもよいりんごです。
生産量が少ないため、市場にはあまり出回りません。
皮が薄く小ぶりで食べやすいので、丸ごと食べるのはもちろん、丸ごとコンポートにしたり、タルトて楽しむのもおすすめです。
小さいりんごのおすすめの食べ方
大玉のりんご1個を1人で食べきるのは難しいですが、小さいりんごは1人分にぴったりで、丸ごとかばんに持っていけるサイズ感も魅力です。
生で丸ごと食べるのが一番おすすめですが、
- りんご飴
- ジャム
- コンポート
- サラダ
- タルト
- 焼きりんご
など加工して食べるのもおすすめです。
りんご飴レシピ
ではここで、小さなりんごを使ったりんご飴に作り方をご紹介します。
見た目も可愛らしいりんご飴は、お誕生日やパーティーなどで喜ばれますので、ぜひ一度作ってみてください。
材料(5〜6人分)
- 小さいりんご 12個
- グラニュー糖 200g
- 水 60ml
- 食紅(赤) 小さじ1/4
作り方
- りんごをよく洗って水気を拭き取る。
- りんごの軸を取り除き、芯の部分に竹串を刺す。
- 鍋にグラニュー糖、水、食紅を入れてよく混ぜ加熱する。
- ふつふつと煮立ったら弱めの中火にして5分ほど煮詰め、全体的に色が濃くなり泡立ったら火から下ろす。
- 手早くりんご全体に餡を絡め、クッキングシートに立てて置く。
- 餡が固まったら完成。
ポイントは、火にかける前に砂糖・水・食紅をしっかり混ぜること。
また、火にかけたら混ぜずに、煮詰まるまで見守ることが大切です。
まとめ
今回は、小さいリンゴの品種4種をご紹介しました。
小さいりんごは見た目も可愛らしく、丸ごと食べるのにちょうどいいサイズです。
贈答用としても人気がありますので、気になる方はぜひチェックしてみてください。