果物の中でも、身近な果物「りんご」。
りんごの旬は、10月〜12月頃にかけてですが、スーパーなどでは1年を通して購入することができる人気の果物です。
りんごの品種といえば「ふじ」や「紅玉」、「ジョナゴールド」などが有名ですが、他にも市場にあまり出回らない珍しい品種があることをご存知でしょうか。
そこで今回は、珍しいりんごの品種11種類をご紹介します。
青森県の珍しいりんごの品種4選
りんごの生産量、全国1位を誇る青森県。
そんな、りんご王国青森県では、ふじをはじめ、つがる、王林、ジョナゴールドなどの品種が主に栽培されていますが、中には珍しい希少品種もあります。
そこで、青森県で栽培されている、珍しいりんごの品種4つをご紹介します。
星の金貨
「ふじ」と「青り3号」を交配し育成した、星の金貨。
星の金貨は栽培が難しいため収穫量が少なく、果皮が薄く傷が目立ちやすいため、市場にはあまり出回らないことから、珍しい品種として知られています。
ジューシーで甘味が強く、小玉で皮が薄く食べやすいので、丸かじりにぴったりの品種です。
とき
「王林」と「ふじ」を交配し育成した、とき。
淡い黄色で濃厚なコクのある甘味と、シャキシャキとした食感が特徴のりんごです。
りんご生産者の評価も高いときですが、旬が短いことから、「希少な黄色りんご」と言われています。
きみと
「東光」と「ふじ」を交配し育成した、きみと。
果皮は黄色で糖度が15%と甘味が強く、蜜が多いのが特徴です。
まだまだ新しい品種のため、収穫量も流通量も少ない希少品種です。
ローズパール
「ふじ」と「ピンクパール」を交配し育成した、ローズパール。
2015年に品種登録されたばかりの新品種のりんごで、一番の特徴は桃色に染まった果肉です。
カットすると綺麗なピンク色で、甘味を引き立てるほどよい酸味と食感の良さが際立つりんごです。
長野県の珍しいりんごの品種2選
青森県に次いで、りんご生産量全国2位を誇る長野県にも、希少と言われている珍しいりんごがあります。
おいらせ
「スターキングデリシャス」と「つがる」を交配し育成した、おいらせ。
綺麗な赤色の果皮で果重350〜450gと大玉で、爽やかな甘味とほどよい酸味が楽しめるりんごです。
霜降り牛のように細かく蜜が入っており、香りが良いのも特徴です。
栽培者が限定されているため生産量が少なく、希少性が高い高級りんごとして知られています。
あいかの香り
長野県長野市で農園を営む藤牧秀雄氏が、「ふじ」の自然交雑実生から選抜、育成したあいかの香り。
果重は400g~500gほどと大玉で、糖度14%と高く、酸味が少なく食味が良いのが特徴です。
果肉全体に蜜が広がっています。
栽培技術が難しため、市場にあまり出回らない希少品種です。
岩手県の珍しいりんごの品種3選
りんごの生産量全国3位を誇る岩手県。
りんごのブランド化にも力を入れている岩手県にも、希少な珍しい品種のりんごがあります。
はるか
「ゴールデンデリシャス」と「スターキングデリシャス」を交配し育成した、はるか。
岩手大学の横田名誉教授が、26年もの歳月をかけて生まれた品種です。
果皮が黄色で糖度が15度を超えるほど高く、 蜜が入りやすいのが特徴です。
その中でも、糖度や蜜入りなど高い水準を満たしたものは「冬恋(ふゆこい)」というブランド名がつき、高値で取引されています。
甘くてジューシーなはるかですが、生産量が少ないため希少品種の1つとして知られています。
きざし
「ガラ」と「ふじ」を交配し育成した、きざし。
早生品種としては糖度13%前後と甘く、果重は200g前後とやや小さめです。
果実全体が濃紅~濃褐紅色で、縞模様がはっきりしています。
酸味が強いですが、濃厚で爽やかな味わいのりんごです。
生産量が少なく、現在はほとんど流通されていない希少品種です。
紅ロマン
「シナノレッド」と「さんさ」を交配し育成した、紅ロマン。
収穫時期が8月下旬頃~9月初旬と、夏の時期に食べられる珍しい品種です。
歯ざわりはや柔らかめでジューシーで香りがよく、甘味とさわやかな酸味のバランスも良いのが特徴です。
JA江刺のオリジナル品種でしたが、現在は岩手県内の他の産地にも生産が拡大しつつあります。
群馬県の珍しいりんごの品種「ぐんま名月」
「あかぎ」と「ふじ」を交配し育成した、ぐんま名月。
果皮は黄色ですが、日の当たる面のみ橙紅色に染まります。
蜜入りがよく甘くてジューシーなため、近年人気が高まっている品種です。
しかし、生産者が少なく旬の時期も短いので、市場ではあまり見かけることがありません。
甘さはもちろん、シャキシャキとした食感と香りも良い、味のバランスが良いりんごです。
福島県生まれの珍しいりんごの品種「ほおずり」
「ふじ」と「紅玉」を交配し育成した、ほおずり。
爽やかな甘酸っぱさと果汁の多さが特徴のりんごで、よく熟すと「ふじ」のように蜜が入ります。
肉質がしっかりしているのと酸味が強いため、製菓用としてもおすすめです。
ほおずりは福島県の他、北海道の七飯町や長野県などでも少量生産されています。
まとめ
今回は、珍しいりんごの品種を11種類ご紹介しました。
スーパーなどではあまり見かけない品種ばかりですが、直売所やネットショッピングなどで購入することができます。
気になる方はぜひ購入して味わってみてください。