【イチジクの甘い品種の苗木一覧】育てやすい苗木の品種・植え方

最終更新日:2024/07/29

【イチジクの甘い品種の苗木一覧】育てやすい苗木の品種・植え方

最近は、家庭菜園で果樹を育てている方も多いですが、「イチジクを育ててみたい」という方も多いのではないでしょうか。
イチジクは、1本の苗木だけで美味しい実がなりますし、庭がなくても鉢植えで育てることも可能です。

そこで今回は、イチジクの中でも甘い品種の苗木や、育てやすい品種の苗木、育て方のポイントなどをご紹介します。
ぜひ最後までご覧ください。

イチジクの甘い品種の苗木一覧

そもそも完熟した生のイチジクは、酸味が少なく甘味が強いものですが、実は品種によって甘さは異なり、中には糖度30度にもなる甘さの強い品種もあります。
そこで、イチジクの中でも甘い品種の苗木をご紹介します。

  • ロードス(糖度30度)
  • ヌアール・ド・カロン(30度)
  • バナーネ(糖度28度)
  • ゼブラスイート(糖度27度)
  • ビオレソリエス(糖度23度)
  • ザ・キング(糖度18度)
  • セレスト(18度)
  • ブルンスウィック(18度)
  • 姫蓬莱(17度以上)
  • 蓬莱柿(12〜16度)
  • 桝井ドーフィン(11〜19度)

などです。

中でも糖度が高いのが、「ロードス」と「ヌアール・ド・カロン」です。
ロードスは糖度が30度前後の、ねっとりと濃厚で皮まで甘い激甘の品種です。
ヌアール・ド・カロンも糖度が30度と甘く、濃厚でネットリした食感のイチジクですが、珍しい品種で日本ではあまり流通していません。

甘いイチジクの中でも糖度が高く育てやすい品種の苗木

甘いイチジクを育ててみたいけれど、家庭菜園で育つのか心配という方も多いのではないでしょうか。
そこで、甘いイチジクの中でも糖度が高く、初心者でも育てやすい品種の苗木2種をご紹介します。
どちらも国内でよく栽培されている品種なのでおすすめです。

初心者でも栽培しやすい「桝井ドーフィン」

早生イチジクで、スーパーで販売されている苗木の8割が桝井ドーフィンというほど、国内で最も多く栽培されている品種です。
初心者が育てやすい品種ですが、耐寒性は弱いので暖地に向いています。
収穫時期は6~7月、8~10月です。
果重は、80〜100gと小ぶりですが糖度が高く、8月上旬~11月中旬まで成熟期も長く果実も実りやすい品種です。

耐寒性が強い「蓬莱柿」

50g~100gの赤紫色の実、糖度16〜20度と強い甘味の中にほのかな酸味も感じられる白イチジク。
日本に古くからあるイチジクで、「日本イチジク」とも呼ばれています。
収穫時期は9~11月です。
イチジクの中では豊産で、寒さ・乾燥にも強いので、初心者の方が育てやすい品種です。

収穫が楽しみな甘い品種のイチジク−苗木の選び方

苗木を選ぶ際のポイントは、次の通りです。

  • 根張りが良いもの
  • 幹が太くツヤがあるもの
  • 枝や葉の状態が良いもの

いい苗は、色の濃い葉がついていたり、幹や枝のツヤも良いです。
そのため、ひょろひょろした細長い幹をした苗木など、全体的に元気がない苗木は選ばないようにしましょう。

苗木は、ホームセンター、園芸店、種苗会社の通信販売サイトのいずれかで購入することができます。
初心者の方は、直接苗木を見ることができる、ホームセンターや園芸店で購入することをおすすめします。

イチジクの苗木を植え付ける時期と植え方

イチジクを植える際は、成長が止まる休眠期の12〜3月がベストタイミングです。
特に寒冷地では、芽が成長し始める春先に植えるのが最適です。
ちなみに、イチジクは自家結実性があり、苗木1本でも実が成るため、違う品種を2本以上植える必要はありません。

イチジクは「鉢植え」と「地植え」の2つの方法で楽しむことができますが、取り扱う品種やお住いの地域によって植え方を考える必要があります。
そこでここでは、ベランダでも栽培できる鉢植えの方法についてご紹介します。

鉢植えの方法

  1. 赤玉土(小粒)と、腐葉土を7:3の割合で混ぜておく。
  2. 鉢底石を鉢に敷き、土を1/2~2/3ほど入れる。
  3. 苗木の根鉢を崩し、根を広げて苗を置く。
  4. その上からさらに土を入れ、苗木を50cm程度の位置で切り詰める。
  5. 横に支柱を立てて支え、たっぷりと水を与えれば完成。

地植えにしても鉢植えにしても、イチジクはやや木陰ができる日なた、水はけの良い土を好むことを覚えておきましょう。

イチジクを育てるポイント

イチジクを育てるポイントは、次の3つです。

水やり

鉢植えの場合は、土の表面が乾いたときが水やりの合図です。
水を与えすぎると、根腐れを起こしてしまうので注意しましょう。
地植えの場合は、水やりの必要はありませんが、日照りが続く夏の暑い時期は適度に水やりをするといいしょう。

肥料

次に、肥料です。
気候や品種などによって異なりますが、肥料によって収穫や成長に影響を及ぼすため重要です。
弱アルカリ性〜中性の土壌が最適なので、6~9月の成長期に石灰を施した土壌を1〜2ヶ月置きに追肥することをおすすめします。

剪定

最後に剪定ですが、イチジクは新しく伸びた枝に実がどんどんなっていくので、翌年の実の付きがよくなるためにも剪定は必要です。
品種によって選定方法は異なりますが、以下の方法で剪定するといいでしょう。

  • 1年目の冬(12〜2月)
    それぞれの枝が20~30cmのところで切り詰める。
  • 2年目の春(4~5月)
    枝が混みあっているところを間引く。
  • 2年目の冬(12~3月)
    夏果〜混みあった枝は全て間引きしコンパクトに仕上げる
    冬果〜1~2芽を残して剪定しそれ以外の枝は間引く

いずれにしても、夏果、秋果、夏秋兼用果によって剪定方法が異なりますので、どこで切るかをしっかり把握しておくことが大切です。

まとめ

今夏は、イチジクの甘い品種の苗木や苗木の育て方などについてご紹介しました。
糖度が高いイチジクは、バナナやジャムのような甘さがあり、生食はもちろん、コンポートやジャムなど加工しても楽しめます。
また、イチジクは収穫する楽しみもありますが、見た目も可愛らしいので観賞用としても楽しめる果樹です。
ぜひ、ご自宅で育ててみてはいかがでしょうか。

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