イチジクの珍しい品種の特徴や流通量の少ない品種

最終更新日:2024/06/04

イチジクの珍しい品種の特徴や流通量の少ない品種

ほどよい酸味と上品な甘みが特徴のイチジクには、たくさんの品種があることをご存知でしょうか?
中には珍しい品種のイチジクもあり、一般的なイチジクと特徴が異なります。

そこで今回は、幻の黒イチジクと呼ばれる珍しい品種についてや流通の少ない珍しいイチジクの品種、イチジクの育てやすい品種についてご紹介します。
また、日本で一番栽培されているイチジクの品種についてもご紹介します。
ぜひ参考にして美味しいイチジクをいただきましょう。

幻の黒イチジクと呼ばれる珍しい品種

イチジクは、ねっとりと甘い食感が特徴で、そのまま食べられるだけでなく、ジャムやドライフルーツなどとしても楽しまれている果物です。
そんなイチジクにはいろいろな品種があり、特徴が異なります。
その中でも、幻の黒イチジクと呼ばれている珍しい品種があります。
それが「ビオレソリエス」です。

ビオレソリエスは、フランスで有名な品種です。
しかし、日本では限られた生産者しかおらず、ほとんど市場には出回らない希少種となっています。

果実の大きさは一般的なイチジクと比較すると小粒です。
果皮は全体が黒紫色に染まり、果肉は赤い部分が多くねっとりとした食感で、糖度がとても高く甘いのが特徴です。

収穫時期は、9月中旬頃から10月中旬頃になります。
なかなか食べられない品種なので、見かけた際には、ぜひ購入し味わってみましょう。

流通の少ない珍しいイチジクの品種

イチジクにはたくさんの品種がありますが、一般的に流通する品種は限られていて、流通量の少ない品種が多くあります。
流通の少ない珍しい品種をご紹介します。

ロングドゥート

ロングドゥートは、白イチジクと言われる果皮が色づかず、緑色のままの品種です。
夏と秋に収穫できる品種で、夏の果実はとても大きいです。
秋の果実は小さいですが、糖度がとても高く甘いです。
酸味はほとんどなく、ねっとりとした濃厚な甘さが楽しめます。
日持ちしないので流通量が少なく、あまり見かけることがない珍しい品種です。

ホワイトゼノア

ホワイトゼノアは白イチジクの品種で、果皮が薄いのでそのまま食べられます。
夏と秋に収穫できる品種で、イチジクの中でも耐寒性が強いです。
果実の大きさは中くらいで、果肉がしっかりしています。
イチジクらしい風味があり、さっぱりとした甘さが特徴です。

ヨルダン

ヨルダンは、イスラエルで多く栽培されているイチジクです。
在来種は野生で生息していると言われています。
夏と秋に収穫できる品種で果実は大きく、果皮は濃紫色です。
最高糖度30度と言われるほど甘く、酸味とのバランスがとても良い濃厚な味わいが特徴です。

サルタン

サルタンは、チュジニア原産の黒イチジクです。
夏と秋に収穫でき、病気に強い品種です。
果実は洋梨のような形をし、果皮は濃い赤紫色です。
糖度が高くねっとりとした甘さの味わいが特徴です。

シュガー

シュガーは、果実がとても小さいのが特徴です。
秋に収穫できる品種で、果皮は黄緑色です。
ミニサイズのイチジクですが、香りがよく甘みもあり食べやすいイチジクです。

ドウロウ

ドウロウは、アジアやアラビア半島が原産国のイチジクで、果実は短卵型をしています。
果皮は黄色から赤橙色をしていて、果肉はしっかりしています。
甘みは強いですが、後味がスッキリしているのが特徴です。

イチジクの育てやすい品種

イチジクはとてもデリケートな果物で、日持ちしません。
流通に向いていない果物なので、出回る量が少ないのです。

特に珍しい品種はなかなか流通しないため、珍しい品種のイチジクが食べたい方は苗木を買って自分で育てるのもおすすめです。
育てやすい品種を一覧でご紹介します。

  • 桝井ドーフィン
  • ホワイトゼノア
  • コナドリア
  • ビオレソリエス
  • 蓬莱柿
  • バナーネ
  • ザ・キング
  • とよみつひめ

などです。

日本で一番栽培されているイチジクの人気品種

日本で一番育てられている品種は、「桝井ドーフィン」という品種です。
桝井ドーフィンは国内のイチジクの生産量の約8割を占めている品種で、お店で見かけるイチジクは、ほとんどこちらのイチジクです。

果実はしずく型をしていて、夏、秋どちらも収穫できます。
夏は果実が大きくなり、秋はやや小さくなります。
果皮は熟すと濃い赤紫色になり、柔らかいです。
しっかりとした甘みはありますが、くどくなく後味はさっぱりしています。
一般的に夏に収穫できるイチジクの方が味がよく、美味しいと言われています。

まとめ

この記事では、珍しいイチジクについてご紹介しました。
幻の黒イチジクと言われるビオレソリエスは、生産者が限られていてほとんど出回らない品種です。
手に入る機会がある場合は、ぜひ購入し味わってみましょう。

流通が少ない珍しいイチジクもご紹介しました。
イチジクはデリケートな果物であまり流通しません。
珍しい品種が食べてみたい場合は自分で育ててみるのもおすすめです。

育てやすい品種もご紹介したので、ぜひ参考にして美味しいイチジクを楽しみましょう。

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