【熊本の果物のばんぺいゆ】味や食べ方など詳しくご紹介

最終更新日:2024/02/27

【熊本の果物のばんぺいゆ】味や食べ方など詳しくご紹介

熊本の「ばんぺいゆ」という果物を知っていますか?
柑橘類のなかでも大きな果物ですが、どのような特徴があるのでしょうか。

この記事では、ばんぺいゆとはどんな果物なのかや、味や旬の時期についてご紹介します。
また、食べ方についてもご紹介していきますので、ぜひ参考にしてください。

熊本で人気の果物-ばんぺいゆとは-

熊本で有名な果物の「ばんぺいゆ」。
漢字で書くと「晩白柚」と書き、読み方がわからないという方もいらっしゃると思います。

日本最大級の柑橘類で、直径は20~30cmほどあり、同じ柑橘類のみかんと比べると、その大きさははっきりと目立ちます。
また、重さは1.5~3kgあります。

ばんぺいゆは、皮がかなり分厚いのが特徴です。
黄色い果皮の中に白い綿のような柔らかい部分があり、その中に果肉があります。

ばんぺいゆは、ザボンの一種で、果肉が白いのが特徴です。
台湾では、果肉が白い柑橘類を「白柚」と呼びます。
ばんぺいゆは、この「白柚」に「晩生」の意味を加えてつけられた名前です。

ばんぺいゆは、原産地がマレー半島で、大正9年に熊本県出身の植物学者の島田弥市氏が苗を台湾に持ち込みました。
その15年後に熊本県果樹試験場に持ち込まれ、熊本の八代地方での栽培が適していることがわかり栽培が普及しました。
八代地方だけでの栽培を推奨している果物で、今ではほとんどが八代市産のばんぺいゆで、八代市の特産品になっています。

香りがよい果物-ばんぺいゆの味と成分-

ばんぺいゆは、黄色い果皮の中に白い薄皮があり、その中に果肉があります。
薄皮は果肉の一部なので、果肉だけにすると果皮の分だけ小さくなります。

大きな柑橘系はグレープフルーツなどが代表的ですが、苦いイメージがある方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、ばんぺいゆは苦味がほとんどありません。
穏やかな酸味があり、糖度が12度ほどで爽やかな味わいが楽しめます。

また、香りがよいので、熟すまで部屋において匂いを楽しむこともできますよ。
果汁にはビタミン類、クエン酸などが含まれています。

熊本の果物-ばんぺいゆの旬と栽培方法-

ばんぺいゆは、季節によって販売されていないことがあります。
いつが旬の果物なのでしょうか。

ばんぺいゆは、12月頃から収穫が始まり、旬の時期は1月から2月頃です。
収穫後すぐには出荷されずビニールハウスで追熟されますが、追熟の期間は一般的に2週間程度です。
そのため、食べごろの旬は、収穫時期の1月から2月頃とほぼ同じといえます。

ばんぺいゆは、果実が大きいので台風などの影響を受けやすく、受粉にも手間がかかります。
そのため、露地栽培よりもビニールハウス栽培の方が台風などの影響を受けにくく栽培しやすいため、多くの農園でビニールハウス栽培がされています。

ばんぺいゆの食べ方

ばんぺいゆは皮が厚いため、むきかたがわからない方も多いと思います。
皮のむきかたをご紹介します。

  1. 上部を切り取ります。
  2. 果肉の丸みに沿って、縦に4~5箇所切り込みを入れます。
  3. 切り込みから手で皮をむきます。
  4. 果肉を取り出して、白い部分を取り除きます。
  5. 中の薄皮を剥いて、果肉を食べましょう。

ばんぺいゆはそのまま食べても美味しいですが、ジャムにしたり、ケーキやゼリーなどのスイーツに使うのもおすすめです。
また、ばんぺいゆは黄色い皮と白い綿の部分も食べられます。
シロップで煮て砂糖漬けにするのがおすすめです。

ばんぺいゆは日持ちする果物なので、常温で保存した場合、10~14日程度は日持ちします。
より日持ちさせたいなら、新聞紙などにくるみ冷暗所におくのがおすすめです。

ばんぺいゆは、暖かい場所で作られる果物なので、温度の低い場所が苦手です。
そのため、冷蔵庫や冷凍庫での保存には注意が必要です。
低音障害を起こす可能性がありますので、冷蔵庫や冷凍庫には入れないようにしましょう。

熊本のばんぺいゆを購入する方法

ばんぺいゆは、旬の時期を迎えると、全国の直売所やスーパーなどで購入することができます。
もしも、手に入らない場合は、楽天などのネット通販で購入することもできます。
産地から直送してくれる店舗もありますので、チェックしてみましょう。
また、ふるさと納税の返礼品としても選ぶことができますので、なかなか食べる機会のないばんぺいゆを選ぶのもおすすめです。

まとめ

柑橘類にはいろいろな種類がありますが、果実の大きさだけでなく、味や食感も特徴的なばんぺいゆは他にはない違いを楽しむことができます。
栽培されている場所が限られ、旬の時期以外はなかなか手に入らない果物です。
とても大きな果実で、余すところなく食べられますので、見かけた際はぜひ手にとって特別な味わいを楽しみましょう。

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