世界で収穫される緑色の珍しい果物10選

最終更新日:2022/07/20

果物 緑 珍しい

世界には珍しいと言われる果物はたくさんあります。
そのような果物は現地でしか手に入らないものや、加工品でしか味わえないものなどさまざまです。

この記事では、世界の珍しい果物の中でも「緑色」をしている果物に注目し、その特徴や味。そして原産地や収穫時期などについてご紹介します。
また、緑色の珍しい果物をおいしくいただくためのレシピも掲載していますので、ぜひ一度ご覧ください。

緑色をした世界の珍しい果物10選

日本を含め世界には珍しい果物がたくさんあります。そこで今回ご紹介する果物は、種類や味の違う緑色の珍しい果物をピックアップしてみました。
中には手に入りくい珍しい緑色の果物。
または名前が珍しい緑色の果物などもあります。
まずは世界でも珍しいと言われている緑色の果物を一覧でご覧ください。

  • ジャックフルーツ
  • ノニ
  • フェイジョア
  • バンレイシ
  • パンノキ
  • コブミカン
  • サワーソップ
  • ポポー
  • パンダナス
  • フィンガーライム

もちろんこの他にも世界には緑色の珍しい果物はあります。

緑色の珍しい果物「ジャックフルーツ」

世界最大の果物と言われているジャックフルーツ。
黄緑色の果皮に細かい突起があるところが特徴です。
味は粘り気のある濃厚な甘さです。
ジャックフルーツは熟すと黄色へ変色します。

原産地:インド、バングラデシュ
収穫期:5〜9月、1〜2月
和名:パラミツ
英語:Jackfruit

緑色の珍しい果物「ノニ」

小さい楕円形の実で、健康効果の高いノニ。
日本では沖縄県で栽培されています。
ノニは熟す段階で緑色から黄色へ変化し、完熟すると木から落下します。

味は酸味と苦味が強く、ジュースで飲まれることが多いところが特徴です。
また、栄養価がとても高いところが魅力で、ビタミンを始め140種類以上の有効成分が含まれています。
この有効成分の豊富さで奇跡の果物とも称されています。

原産地:東南アジア、オセアニア
収穫期:1年中
和名:ヤエヤマアオキ
英語:Noni

緑色の珍しい果物「フェイジョア」

卵型のフォルムが特徴的なフェイジョア。
果皮の表面にでこぼこしたコブがあるところが特徴です。
味は熟したものは甘く、ザラザラとした舌ざわりがします。

美しい白地に赤紫色の花が魅力です。
日本でも栽培できますが、その育て方がとても難しいのでなかなか手に入りにくい果物です。

原産地:中南米
収穫期:10月下旬〜11月下旬
和名:フェイジョア
英語:Feijoa

緑色の珍しい果物「バンレイシ」

果皮がボコボコしているところが特徴的なバンレイシ。
腐りやすい品種なのであまり幅広い輸出はしていません。
別名アテモヤとも呼ばれ、沖縄県でも栽培されています。
味はカスタードクリームのような甘みがあります。
ゴツい見た目とは異なり果実は乳白色で黒い種を持ちます。
台湾などで多く栽培されているので、旅行へ行った際は味わってみてはいかがでしょうか。

原産地:中南米
収穫期:9月〜10月
和名:バンレイシ
英語:Sugar apple

緑色の珍しい果物「パンノキ」

ボコボコした丸い形が特徴的なパンノキ。
果物に分類されますが、その食べ方は焼く、揚げる、茹でるなどさまざまです。
焼いた時の味がパンに似ているところが特徴的です。
日本では沖縄県などで栽培されています。

原産地:ポリネシア
収穫期:不明
和名:パンノキ
英語:Bead fruit

緑色の珍しい果物「コブミカン」

直径4cmほどのポコポコした果皮が特徴のコブミカン。
暑い気候で育つため、日本ではほとんど栽培されていません。
みずみずしい食感と、程よい酸味があります。
また、レモンやライムのような香りがあり、トムヤムクンやグリーンカレーに使用されます。

原産地:タイ、マレーシア
収穫期:10月
和名:コブミカン
英語:Kaffir lime

緑色の珍しい果物「サワーソップ」

大きいもので4kgほどの重さ。そして直径で20〜40cmまで成長するサワーソップ。
その特徴は果皮にトゲのような突起物があるところ。
そして名前の通り酸味があります。味はヨーグルトに似た爽やかさで、ココナツに似た香りがします。

原産地:南アメリカ、中央アメリカ、西インド諸島
収穫期:8月〜10月
和名:サワーソップ、トゲバンレイシ
英語:Soursop

緑色の珍しい果物「ポポー」

ポポーの花言葉は「健康」で、とても栄養価が高いことが由来してるようです。
かつて日本では栽培のしやすさからブームになったそうです。
しかし、日持ちがしないことから、現在では栽培しているところはとても少ない果物です。
現在では愛媛県や茨城県の一部で栽培されています。
味はクリーミーで甘いカスタードクリームに例えられ、ねっとりとした食感です。

原産地:北アメリカ
収穫期:9月〜10月
和名:ポーポー、アケビガキ
英語:Pawpaw

緑色の珍しい果物「パンダナス」

一見パイナップルと間違う形のパンダナス。
あまり聞き馴染みのない名前ですが、世界に600以上の品種があると言われています。
果実の色は緑からオレンジ色に変化し、果実の他、種も食べられます。
味は甘みがありますが、噛みきれません。
パンダナスの特徴は太陽に向かって根を伸ばし移動をするところです。
そのため別名ウォーキングツリーとも呼ばれます。

原産地:ハワイ
収穫期:8月〜11月(沖縄の場合)
和名:タコノキ、アダン
英語:Pandanas

緑色の珍しい果物「フィンガーライム」

品種によって果皮や果実の色が変わるフィンガーライム。
その大きな特徴はキャビアのような小さいツブツブの果肉です。
味は酸味とスパイシーさが合わさったような感じです。
フィンガーライムは高級食材で、フランス料理に使われることの多い果物です。

原産地:オーストラリア
収穫期:6月〜1月
和名:フィンガーライム
英語:Finger lime

日本で育てやすい緑の珍しい果物

スーパーなどにはほとんど出回らない緑の珍しい果物。
環境や気候が合えば育てることも可能です。
そこで日本でも比較的育てやすい種類の果物をご紹介します。

ノニの育て方

ノニの発芽環境は23〜28℃です。
そのため種まきは桜の散る時期、4月からがベストです。
発芽して30cmまで成長したら、鉢を移し替え、新しい土に取り替え、肥料を与えます。
水やりは土の表面が乾いたら与えます。また、剪定をするとベランダでの栽培も可能です。

ポポーの育て方

ポポーの栽培は、種から育てる場合は温度管理が重要なポイントです。
そのため、簡単に栽培をするなら苗で育てましょう。
まず第一にポポーを収穫するには2本以上の株が必要です。
また、実がなるまでには5〜6年かかりますので、ゆっくりと成長を待ちましょう。

ポポーの苗は、11月〜2月に鉢や地面に植えます。
この時、地面に植える場合は日当たりの良い場所が最適です。
また、地植えの場合はは粘土質の土を。
鉢植えの場合は赤玉土や腐葉土を混ぜた土を使います。
さらに水やりは地植えの場合は特に必要ありません。
ただし鉢植えの場合は、土の表面が乾いたら与える程度でOKです。
ポポーの実を収穫するには、人工授粉が必要です。そのため、花が咲いて3〜5日経過したのち、人口受粉を行いましょう。

緑色の珍しい果物を購入する

これまでご紹介した緑色の珍しい果物は近くにスーパーではなかなか手に入りません。
そのため、1番の方法は現地で購入することです。また、インターネット通販では、生で購入できる種類もあります。
しかし主に加工品や苗、冷凍のタイプでの購入が一般的です。

例えばノニはジュースで。またジャックフルーツやサワーソップはドライフルーツとして販売されています。
この先に旅行へ行く機会のある方は、このような緑の珍しい果物を目にすることもあると思います。
その時は、ぜひ現地の方においしい果物の見分け方のアドバイスをもらって、楽しんでください。また、値段交渉などは、現地の言葉で行うとスムーズにいきますよ。

緑色の珍しい果物を使ったレシピ

先ほどご紹介したパンノキ。生のままでは食べられないため、加熱処理が必要です。
そこでパンノキを使ったおすすめレシピをご紹介します。

パンノキのバターソテー

1番シンプルで簡単なバターソテーは、パンノキのおいしさがよくわかるレシピです。
まずパンノキを縦に4等分にカットします。
次に中央をカットして種を取り除きます。
皮をむいて、さらに縦に薄切りにします。フライパンにバターを溶かし、パンノキを焼きます。

パンノキのココナツミルク煮

パンノキはお子様もよろこぶスイーツにも変身します。
まずパンノキの皮をむき、一口大にカットします。
次は鍋の中にココナツミルクとパンノキを入れて沸騰させます。
沸騰後は弱火にし、かき混ぜながら30分ほど煮ると完成です。

緑色の野菜や果物が体に与える影響

最近の研究で、緑色の野菜や色が鮮やかな果物は脳に良い影響があると発表されました。
このように、緑の果物に限らず、栄養素の高い野菜や果物は体に少なからず良い影響をもたらします。
もちろん、食生活は何かに偏ったものを食べずにバランスの良い献立が求められます。
そのため、意識をして緑や赤など彩りのある野菜や果物を積極的に取り入れると、健康的な生活が期待できます。

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