みかんは、冬の代表的な果物として多くの人に親しまれています。
甘くて食べやすいだけでなく、ビタミンCが豊富に含まれていることで知られています。
この記事では、みかんのビタミンC含有量について詳しく解説するとともに、ビタミンCが体に与える嬉しい効果についてご紹介します。
風邪予防や美肌効果など、みかんを食べると得られる様々なメリットを知ることができます。
みかんをもっと美味しく、そして健康的に食べるために、ぜひ参考にしてください。
みかんのビタミンC含有量
みかんはビタミンCが豊富な果物として有名です。
では、みかんにはどのくらいの量のビタミンCが含まれているのでしょう。
一般的な「みかん」として広く流通している、温州みかんの可食部100g当たりのビタミンCの含有量は、約35mgです。
果肉と薄皮のどちらにもビタミンCが豊富に含まれています。
成人(15歳以上)の1日のビタミンCの推奨摂取量は100mgです。
みかんの種類やサイズによって多少の違いがあるものの、1日に3〜4個程度食べると必要量を満たすことができます。
とは言え、ビタミンCはほかの食品からも摂取することができます。
そのため、1日1個のみかんを食べるだけでもビタミンCを摂るためには十分役立ってくれます。
ビタミンCは青みかんや、ゆず、いよかん、すだちなどの柑橘類全般に多く含まれているので、積極的に摂取を心がけましょう。
みかんに含まれるビタミンCの嬉しい効果
みかんに含まれるビタミンCには嬉しい効果がたくさんあります。
ビタミンCは、肌の土台となるコラーゲンの生成に欠かせない栄養素です。
抗酸化作用があり、シミやシワ、そばかすを防ぐ美肌効果があります。
また、ビタミンEとともに、老化の原因となる活性酸素から体を守る働きがあります。
さらに、ビタミンCには、白血球の機能を強化して免疫力を高める働きもあります。
粘膜の健康維持を助け、風邪やインフルエンザの予防も期待できます。
また、毛細血管や軟骨などを正常に保つ働きがあると言われています。
「焼きみかん」として、焼いてもおいしく食べられるみかん。
ですが、ビタミンCは熱に弱いため、加熱するとビタミンCが減ってしまうのでご注意ください。
ただし、焼きみかんには血行促進や冷え性の改善などの効果が期待できます。
みかんに含まれるビタミンC以外の栄養成分
みかんには、健康維持を期待できる「機能性表示食品」として認められている品種があるのをご存知ですか?
例えば、和歌山県の「有田みかん」や静岡県の「三ヶ日みかん」、「西浦みかん」などのみかんがこれに当たります。
これらには、ビタミンC以外にも多くの栄養成分が含まれ、さまざまな効果が期待できます。
β-クリプトキサンチン
みかんに豊富に含まれるβ-クリプトキサンチン。
体内でビタミンAと同様の働きをし、目などの粘膜を健康に保つ効果があります。
体内のβ-クリプトキサンチン量が高い人は糖尿病などの生活習慣病になりにくいともいわれており、注目が高まっています。
カリウム
カリウムはミネラルの一種で、ナトリウムを排出する作用を持ち、塩分の過剰摂取を抑制する働きがあります。
体内の余分な水分を排出する働きもあるため、むくみ解消にも効果があると言われています。
食物繊維
みかんの皮やスジには水溶性食物繊維と不溶性食物繊維の2種類が含まれています。
水溶性食物繊維は血糖値の上昇をゆるやかにしたり、不溶性食物繊維にはお通じ改善に効果があるとされています。
ヘスペリジン
みかんのスジや袋部分に含まれる、ポリフェノールの一種です。
ビタミンCを安定させ働きを強化したり、血流を良くして体を温める役割もあります。
缶詰のみかんにもビタミンCはあるのか
続いては缶詰のみかんについてです。
缶詰は加熱殺菌をするため、熱に弱いビタミンCは生と比較すると約半分程度と少なくはなってしまいます。
全てなくなるというわけではなく、缶詰にもビタミンCがきちんと含まれています。
みかんのほかにビタミンC豊富な果物
ビタミンCを多く含む果物は、みかんの他にもたくさんあります。
100g当たりの含有量を、以下でご紹介します。
- 生のアセロラ(酸味種):1,700mg
- ゆず:160mg
- キウイフルーツ:140mg
- すだち:110mg
- レモン:100mg
- いちご:60mg
- りんご:4mg
数値で見るとみかんよりも含有量が多い果物は存在しています。
しかし、食べやすさ、摂取のしやすさを考慮すると、みかんは大変優秀な果物と言えます。
ぜひ、積極的にみかんのビタミンCを摂取しましょう。
最後に
みかんは手軽にビタミンCを摂取できる、冬の強い味方です。
風邪予防や美肌効果など、嬉しい効果が期待できます。
寒くなる季節、みかんを毎日の食生活に取り入れて、健康と美容をアップさせましょう。