柚子は特有な香りと酸味が特徴の果物で、果肉だけでなく果皮も食べられます。
そんな柚子には、ビタミンcが豊富に含まれています。
この記事では、柚子のビタミンcの含有量などについて解説します。
ぜひ参考に、美味しい柚子を楽しんでみてください。
柚子の皮にはビタミンcが豊富
柚子は、果肉や果汁だけでなく、果皮を削ったり切ったりして使えるので、捨てるところが少ない果物です。
そのまま食べるよりも、なにかの料理に使ったり、ゆず茶として楽しんだりすることが多いです。
そんな柚子はビタミンcが豊富に含まれています。
特に果皮は、果汁の約4倍のビタミンcが含まれています。
果汁や果肉よりも果皮の方が多くビタミンcを含んでいるので、果皮は捨てずに使うのがおすすめです。
柚子に含まれる栄養はビタミンcだけじゃない
柚子には、ビタミンc以外にも体に嬉しい栄養がたくさん含まれています。
含まれる栄養成分をご紹介します。
- ビタミンc:果汁40mg、果皮160mg
- ビタミンE:果汁0.2mg、果皮4.0mg
- ビタミンB1:果汁0.05mg、果皮0.07mg
- カリウム:果汁210mg、果皮140mg
- カルシウム:果汁20mg、果皮41mg
- マグネシウム:果汁11mg、果皮15mg
- 鉄:果汁0.1mg、果皮0.3mg
- 食物繊維:果汁0.4g、果皮6.9g
柚子に期待できる効果
ビタミンcが豊富なことで期待できる効果は、免疫力アップや美肌効果などです。
ビタミンcは白血球の働きを高め、細菌やウイルスから体を守る働きをします。
柚子を食べることで、免疫力が上がり、風邪などの感染症の予防につながります。
コラーゲンの合成を促進する働きなどもあり、美肌効果が期待できます。
メラニン色素の生成を抑える働きもあるので、シミ、そばかすなどの予防になり美白効果も期待できます。
また、カリウムが含まれていることで、むくみ対策になります。
カリウムは体内の余分なナトリウムを体外に排出する働きがあります。
ナトリウムのバランスを良い状態に保つため、高血圧を予防する効果も期待できます。
その他にも、疲労回復効果や血流の改善、リラックス効果、動脈硬化の予防なども期待できます。
柚子のビタミンcの含有量は他の果物と比べても多い
柚子にはビタミンcが豊富に含まれていると言われても、他の果物との違いがわからないですよね。
そこで、他の果物のビタミンcの含有量をご紹介します。
(柚子のビタミンcは果汁40mg、果皮160mg)
- キウイフルーツ:果肉69mg
- すだち:果汁40mg、果皮110mg
- レモン:果汁50mg、全果100mg
- 温州みかん:32mg
- りんご:皮付き6mg、皮むき4mg
- 梅:生6mg
- バナナ:生16mg
- ぶどう:生2mg
- いちご:生62mg
ゆずを加熱してもビタミンcは減少しない?
ビタミンcは加熱すると少なくなると聞いたことはありませんか?
加熱すると多少の変化はあるようですが、通常の加熱程度では大きな変化があるわけではないようです。
ただし、ビタミンcは水溶性のビタミンです。
茹でる料理をすると、水中にビタミンcが溶け出し減少してしまいます。
加熱するとビタミンcが減少すると言われるのは、加熱するときにこのような調理方法をすることが多いからでしょう。
柚子はビタミンcの含有量が多いので摂取量に気をつけよう
柚子を食べることで体に嬉しい効果がたくさん期待できます。
中には、ビタミンcをとりすぎてもよいのか、気になる方もいるのではないでしょうか。
ビタミンcの1日の摂取量の目安は、成人で100mgとされています。
ゆずは果皮で160mgあるので、1個で1日分のビタミンcを超えます。
ビタミンcは毒性が低いので、健康な人ならとりすぎても健康を害することはないと言われています。
ですが、サプリメントなどでビタミンcをとっている方が柚子をたくさん食べたりして過剰に摂取すると、腹痛や吐き気、下痢などの症状を起こすことがあります。
また、腎臓に病気がある方は取りすぎると結石などのリスクが高まります。
体に良いものでも食べ過ぎるのは良くありません。
摂取量を目安に毎日食べ続けることが大切です。
まとめ
柚子は果肉よりも果皮に多くビタミンcが含まれています。
ビタミンcは免疫力をあげたり、美肌効果が期待できたり嬉しい効果がたくさん期待できます。
食べ過ぎるのは良くありませんが、摂取量を目安に、いろいろな楽しみ方をして美味しい柚子をいただきましょう。