その気候から、果物がおいしく育つ山形県。
この記事では、山形の名産の果物について詳しくご紹介します。
その内容は、山形県の名産と呼ばれる果物の品種別の収穫時期や、産地とその歴史。
そして、購入場所やおすすめのお土産や食べ方についてなど。
山形の名産の果物を満喫するためのノウハウをご案内します。
山形県の名産の果物とは
山形と言えば何と言っても全国で収穫量が1位のさくらんぼが名産です。
さらに、ラ・フランスを始めとした西洋なしやあけびの収穫量も日本一です。
また、この他にも、桃やぶどう、りんご、スイカにメロン。
そして日本なしや柿、ブルーベリーやすももなども名産です。
その中でも特産品として人気ランキングの上位の果物はさくらんぼや西洋なしです。
果物の収穫カレンダーなどを見るとわかりますが、山形県では春や夏など季節を通して果物が楽しめます。
そのため、山形は「果物王国」とも呼ばれています。
また、後ほどご紹介しますが、山形には果物以外のおいしいものもたくさんあります。
それでは山形で収穫できる名産の果物について詳しく見ていきましょう。
山形県の名産果物の品種と収穫時期
山形県内で栽培される名産果物は上記の通り多数あります。
また、その果物の品種も多数あり、収穫時期は品種により変化します。
そこで今回は、人気のある果物の中からさくらんぼと西洋なし、りんご、ぶどうについてご紹介します。
「さくらんぼ」の品種と収穫時期
- 佐藤錦:4月下旬〜7月上旬
- 紅秀峰:6月下旬〜7月中旬
- ナポレオン:6月下旬〜7月中旬
- 紅さやか:6月上旬〜6月中旬
- 紅きらり:6月下旬〜7月上旬
- 紅てまり:7月上旬〜7月中旬
- 高砂:6月中旬〜6月下旬
「西洋なし」の品種と収穫時期
- バードレット:8月中旬〜9月中旬
- ラ・フランス:10月中旬〜12月下旬
- シルバーベル:11月中旬〜12月下旬
- オーロラ:9月中旬〜10月上旬
- バラード:10月中旬〜11月上旬
「りんご」の品種と収穫時期
- 王林:9月下旬〜10月中旬
- シナノスイート:10月中旬〜10月下旬
- 秋陽:9月下旬〜10月中旬
- つがる:9月中旬〜9月下旬
- 昴林:9月下旬〜10月上旬
「ぶどう」の品種と収穫時期
- デラウェア:6月中旬〜9月上旬
- 巨峰:9月上旬〜10月下旬
- 高尾:9月上旬〜9月下旬
- 安芸クィーン:9月上旬〜9月下旬
- ピオーネ:9月上旬〜10月上旬
- ロザリオビアンコ:9月下旬〜11月上旬
- シャインマスカット:9月上旬〜1月上旬
山形県の名産果物の産地
たくさんの名産果物を栽培する山形県。
その山形県内で栽培される果物は各地に点在しています。
そこで、各果物の主な産地を一覧でご覧ください。
- 【さくらんぼ】:山形市、東根市、天童市、寒河江市、村山市、河北町、上山市、南陽市、山辺町、中山町など
- 【西洋なし】:山形市、東根市、天童市、上山市、高畠町、大江氏、南陽市、寒河江市、中山町、朝日町など
- 【あけび】:天童市、寒河江市、村山市など
- 【りんご】:山形市、東根市、天童市、大江町、朝日町、中山町、寒河江市、南陽市、山辺町、米沢市など
- 【ぶどう】:山形市、東根市、天童市、高畠町、上山市、南陽市、寒河江市、鶴岡市など
- 【桃】:山形市、東根市、天童市、寒河江市、河北町、村山市、大江町、中山町など
- 【柿】:寒河江市、上山町、鶴岡市、酒田市など
- 【日本なし】:酒田市、鶴岡市など
- 【ブルーベリー】:鶴岡市、寒河江市など
山形県の名産果物のルーツと歴史
山形県には、収穫量が日本一を誇る特産品と言われる果物が3種類あります。
それは、さくらんぼ、西洋なし、あけびです。
そこで、この3種類の果物がいつから栽培されているのか、その歴史について少し触れてみましょう。
さくらんぼの歴史
まず、山形県で1番有名な果物、さくらんぼについてです。
さくらんぼの栽培が山形で始まったのは明治8年です。
この時期には全国でさくらんぼの栽培が始まります。
しかし、本州でさくらんぼを実らせることに成功したのは山形県とその周辺だけでした。
それではなぜ、山形県とその周辺でさくらんぼの栽培に成功したのでしょうか。
その理由は、山形県の気候が大きく関係しています。
山形県は山に囲まれた地形で、梅雨や台風の被害が比較的少ない地域です。
そのため、雨に弱いさくらんぼにとってはとても栽培しやすい土地だったのです。
西洋なしの歴史
次に西洋なしです。
16世紀頃からドイツやイギリスで栽培されていた西洋なしは明治初期に日本に伝わります。
その後、昔からなしの産地であった山形に西洋なしが伝わり、1875年に栽培が始まります。
しかし、最初に栽培された西洋なしは、とてもおいしいとは言えない仕上がりだったそうです。
そのため、せっかく栽培された西洋なしはそのまま捨てられていました。
その後、捨てられて時間が経過した西洋なしがおいしいと気づいた発見者によって、現在では人気の果物に発展しました。
あけびの歴史
最後にあけびです。
あけびはもともと山に自生していたものを天童市の団体が採取したことがきっかけで栽培が始まります。
山形県であけびの栽培が盛んになったのは、30年ほど前で、珍しい種類の果物として関東方面で評価されました。
このことをきっかけにあけびを栽培する農家が増え、現在では全国生産量の9割を占めます。
山形県の名産果物を購入する
山形県の名産果物は、時期になると全国のスーパーや山形県内の直売所で新鮮なものを購入できます。
また、ネット通販でのお取り寄せも可能です。
さらに、お土産や贈り物として山形県の果物をおくるなら、詰め合わせセットがおすすめです。
特に、フルーツの詰め合わせの他、山形の果物を使ったお菓子や飲み物なども人気です。
例えば、山形県産の果物を無添加で加工したドライフルーツ。
もしくは山形県産の白桃を使った缶詰などはお子様のいるご家庭で喜ばれます。
もしも、定期的に山形県の名産果物を楽しむなら、ふるさと納税を利用するのも良いでしょう。
山形県のふるさと納税の返礼品は、年5回山形フルーツが届く定期便の他、大人気のシャインマスカットをなどが人気です。
山形で人気上昇中のお土産
ここで、山形県のお土産として人気の2種類のお菓子をご紹介します。
どちらも山形県の名産果物を使った商品です。
仵屋本店:「羊羹kaju」
創業210周年を記念して作られたお菓子です。
地産地消をテーマにお菓子作りを続けてきた杵屋本店の羊羹は見た目、味ともに逸品です。
透明な羊羹の中に、色鮮やかな杵屋本店のフルーツ琥珀糖を閉じ込めた上品な羊羹です。
また、牛乳パックを再利用した素材の白いパッケージは環境への配慮を伺えます。
杵屋本店の商品は、山形県内の店舗の他、オンラインショップで購入できます。
株式会社シベールXJR東日本グループ:「山形 ラ・フランスガレット」
山形県山形市に本社を置く、株式会社シベールとJR東日本グループの共同開発商品です。
クリームチーズと発酵バター、そして山形県高畠町産のラ・フランスを使ったガレットです。
生地はしっとりしていてと柔らかく、ラ・フランスの味わいをしっかりと感じられるお菓子です。
山形ラ・フランスガレットは、山形駅や米沢駅、新庄駅、赤湯駅、仙台駅、道の駅米沢などで購入できます。
山形県の名産果物をおいしく食べる
山形県に限らず、名産と呼ばれる果物はそのまま食べるのが1番です。
しかし、たまにはアレンジして食べたくなりますよね。
そこで、おすすめのアレンジレシピを2つご紹介します。
まずひとつめは冷凍フルーツ串です。
お好きな果物をくり抜き、串に刺して、冷凍庫で冷やすだけで完成します。
とても簡単な作り方ですが、カラフルに仕上げることで、写真映えのするスイーツができます。
次は、果物を使った和菓子です。
今回は、和菓子の代表選手大福に挑戦しましょう。
大福に使う餅は、切り餅をやわらかくしたもの、もしくは白玉粉を使います。
また、市販のあんこを使用すれば、あとは果物を包むだけで完成します。
フルーツ大福を作る時のポイントは、果物の水分をしっかりと切ることです。
さらに、あんこも白あんなどを使うと味わいが変わります。
このように、果物を使ったスイーツ作りのポイントは色の組み合わせです。
例えば、赤いさくらんぼと緑のシャインマスカットの組み合わせなら、とてもキレイな見た目に仕上がります。
山形の果物以外の名産をもっと知る
山形県には果物以外名産がたくさんあります。
その果物以外の名産で有名なものをランキングで見てみると
- お米
- 米沢牛
- 芋煮
- 玉こんにゃく
- 山形のだし
このように、おいしい料理や食べ物がたくさあります。
中でも、もらうとうれしい山形土産で上位を占めるのが玉こんにゃくや山形のだしです。
山形の玉こんにゃくは甘じょっぱい味が特徴で、みたらし団子のような見た目をしています。
また、山形のだしは、きゅうりやなすなどの野菜と山芋やオクラ、昆布などを使った夏の定番メニューです。
ちなみに、山形県の県の木はもちろんさくらんぼですが、県の花はべにばな。
そして県の鳥はオシドリで、県の獣はカモシカです。
山形の名産果物をきっかけに山形県を深く知るのも良いかもしれませんね。
最後に
山形県は名産の果物の種類がとても多い地域です。
その中でもさくらんぼや西洋なし、あけびは生産量が1位です。
また、りんごやぶどうなども全国の生産量のトップクラスです。
そのため、山形県は果物の宝庫と言えます。
さらに、山形県のおいしいお米に米沢牛、そして名産の果物を使ったお菓子で山形を満喫しましょう。