食べておいしい、そして見ているだけでも元気がでる夏の果物。旬の季節を迎えると店頭に並ぶ夏の果物たちは思わず食べたくなりますよね。そこで今回は、夏に楽しめる果物の種類や全国の夏にできる果物狩りの施設を中心に、スイーツに変身させるアイデアや、夏の果物をさまざまなカタチで楽しむ方法などをお伝えします。
夏に旬を迎える果物の種類
春から暑い夏へシフトする季節。
このような時期は夏の果物がおいしさのピークを迎えるシーズンです。
夏の果物の旬を感じるのは、スーパーの生鮮食品売り場に陳列される時。
またはニュースで話題になる時です。
それでは夏に旬を迎える果物とはいったいどれだけの種類があるのでしょうか。
以下の一覧でご覧ください。
夏の代表的な果物一覧
- スイカ
- メロン
- さくらんぼ
- ブドウ
- パイナップル
- マンゴー
- モモ
- バナナ
- ブルーベリー
この他にも日本各地では夏に旬を迎える果物がたくさんあります。
また栽培方法の違いなどによって、季節を問わず旬を迎える果物もあります。
旬の果物はなぜ人気があるのか
四季の移り変わりがわかりやすい日本の気候。季節ごとに収穫される果物は季語として俳句にも登場します。
それではなぜ旬の果物は人気があるのでしょうか。
その理由はいくつかあります。
そこで考えられるのが旬の果物には栄養が豊富に含まれるところです。
果物は収穫の時期に向けて成長します。
その成長は育つ環境にあわせて順応してきたため、栄養価が高いとされています。
このようなことから、旬の果物はおいしく感じるので人気が高いと言えます。
夏の果物の栄養価
上記の通り、旬を迎えた果物は栄養価が豊富です。
そこで気になるのはどのような栄養価が含まれるかです。
果物の栄養価はその種類によって変わります。
果物には、ビタミンやミネラル、そして食物繊維が多く含まれています。
その中でもカリウムの量は他の食材よりも多く、健康効果が期待できます。
このカリウムは体内の塩分を排出する役割を果たします。
夏の果物の中でカリウムを多く含むものは、バナナやさくらんぼ、メロンなどです。
また、夏の果物は水分を多く含むものも多いので、暑い夏の水分補給にもおすすめです。
夏の旬とはいつなのか
夏の旬、もしくは夏のシーズンなど、この期間はいつからいつまでなのでしょうか。
この明確な区分は太陽暦なら6月、7月、8月を指し、およそ3カ月を夏と呼びます。
ただし、北は北海道から南は沖縄まで気温も気候も違う日本では、少し誤差があるように感じます。
夏に楽しめる全国のおすすめ果物狩りスポット一覧
日本には全国に果物狩りスポットと呼ばれる場所があります。
果物狩りを行っているシーズンや種類は異なりますが、夏のレジャーにはぴったりです。
北海道・東北
【北海道】
八剣山果樹園(北海道札幌市)
6月中旬からはいちご、7月上旬はさくらんぼ。
そして8月上旬からはプラムの果物狩りが体験できます。
札幌中心部から車で約40分ながらも乗馬体験やキャンプも楽しめます。
ニトリ観光果樹園(北海道余市市)
夏のシーズンはいちごやさくらんぼ、もも、プラム、ブルーベリーが収穫できます。
バスツアーにも利用される人気の果樹園です。
ベリーファームとようら(北海道虻田郡豊浦町)
6月頃からいちご、7月下旬からはブリーベリー狩りが体験できます。
また手ぶらでできるバーべキューも人気です。
【東北】
ベリーズ司園(青森県三戸郡南部町)
有機栽培で育てられたいちごやさくらんぼ狩りが楽しめます。
果物狩りは予約制で行っているので、必ず予約をしてから出かけましょう。
仲野観光果樹園(山形県天童市)
6月からさくらんぼ狩りが始まります。
さらに、8月上旬からはももやぶどう狩りが体験できます。
また、季節のフルーツを使ったスイーツも人気です。
まるえ観光果樹園(福島県福島市)
6月〜7月にかけてさくらんぼやも狩りが体験できます。
お土産付きの果物狩りコースが好評です。
特に13品種のブルーベリーを楽しめるところが魅力です。
サンファームチェリー&ベリーガーデン(岩手県紫波郡紫波町)
6月〜7月にかけてさくらんぼやブルーベリー狩りが楽しめます。
開催時期はサンファームの公式ページでご覧いただけます。
JRフルーパーク仙台あらはま(宮城県仙台市)
2021年に東日本大震災による津波の被害を受けた場所にオープンした施設です。
その目的は人々の笑顔を取り戻すことで、果物狩りを始め、カフェや直売所なども運営しています。
いちごやブルーベリー狩りなどを体験できます。
かづの精果園(秋田県鹿角市)
7月中旬〜8月中旬にかけてブルーベリーの摘み取りができます。
クラシック音楽を聴きながら成長したブルーベリーは格別の味です。
関東・東海
【関東】
富津アクアファーム(千葉県富津市)
7月〜8月にはブルーベリー、1月〜5月にかけてはいちご狩りが体験できます。
藤戸いちご園(茨城県那珂郡東海村)
6月〜8月はブルーベリー、2月〜5月はいちご狩りができます。
果物狩りができる最新の情報はFacebookで確認しましょう。
やまちゃんふぁーむいちご畑(埼玉県越谷市)
7月下旬〜8月下旬までブルーベリー狩りが楽しめます。
秋には柿、1月からはいちご狩りもできます。
佐野観光農園アグリタウン(栃木県佐野市)
6月〜8月の期間はブルーベリーやモモ狩りが体験できます。
また5月頃まではいちご狩りも楽しめます。敷地内では有名な佐野ラーメンも堪能できます。
【東海】
かしまハーベスト(静岡県浜松市)
7月中旬からメロン狩りが楽しめます。
また、5月下旬まではいちご狩りもできます。
常果園(愛知県岡崎市)
果物狩りの他、BBQや水遊びなども楽しめます。
7月下旬からぶどう狩りの体験ができます。
五桂池ふるさと村(三重県多気郡多気町)
江戸時代に作られた県内で最も大きな溜池「五桂池」のある総合レジャー施設です。
夏にはブルーベリー、秋にはみかん狩りが楽しめます。
北陸・甲信越
【北陸】
瑞香園(福井県あらわ市)
7月下旬からブルーベリー体験ができます。
自家栽培のブルーベリージャムやソースはお土産として人気です。
加賀フルーツランド(石川県加賀市)
6月からさくらんぼやブルーベリー、7月からはブドウ狩りが楽しめます。
BBQやパークゴルフもできるので1日過ごせます。
殿山農園(富山県高岡市)
8月中旬からモモ狩りの体験ができます。
また、生育状況によっては8月頃からぶどう狩りもできます。
【甲信越】
フルーツガーデンイチフル(山梨県笛吹市)
6月下旬にはモモ、8月中旬からぶどう狩りが体験できます。
モモとブドウ狩りをセットで楽しめるプランもあります。
JA信州うえだ塩田東山観光農園(長野県上田市)
例年では6月頃までいちご狩りが楽しめます。
9月からはブドウやりんご狩りが体験できます。
フルーツランド白根グレープガーデン(新潟県新潟市)
夏の期間は、いちごやさくらんぼ、ブルーベリー、ブドウ、モモ、すもも狩りが楽しめます。
時期により果物の種類が変わりますので、何度行っても楽しめます。
関西・中国・四国
【関西】
農園紀の国(和歌山県御坊市)
7月上旬〜8月下旬の間メロン狩りが体験できます。
また、1月〜5月中旬まではいちご狩りもできます。
みどり農園(京都府綴喜郡井手町)
8月上旬からブドウ狩りが楽しめる他、秋には柿やみかん狩りも体験できます。
また、春先にはたけのこ掘りの体験も可能です。
淡路島フルーツ農園(兵庫県淡路市)
6月中旬まではいちご狩り。6月からはブドウ、7月からはブルーベリー狩りが体験できます。
公式ページで空き状況を見て予約をしましょう。
マキノピックランド(滋賀県高島市)
6月からはさくらんぼやブルーベリ狩り。
そして8月からはぶどう狩りが楽しめます。
園内にはレストランやグラウンドゴルフを楽しめる施設もあります。
農業公園信貴のどか村(奈良県生駒郡三郷町)
7月〜8月にかけてブルーベリーやブドウ狩りが体験できます。
また、6月下旬と11月中旬にはメロン狩りもできます。
【中国】
海辺のいちじく園(広島県尾道市)
例年8月中旬から11月上旬までいちじく狩りが楽しめます。
また、いちじく狩りの他にジャム作りやジュース作りの加工体験もできます。
桃茂実苑(岡山県赤磐市)
6月下旬頃からモモとブドウ狩りが体験できます。
23品種のモモと4品種のブドウが堪能できます。
渡辺観光農園(島根県安来市)
8月〜10月までの期間にぶどう狩りが体験できます。
また、6月末まではいちご狩りもできます。
【四国】
小西さん家のブルーベリー畑(香川県高松市)
例年7月〜9月までブルーベリー狩りが楽しめます。
また、保存料を使用せずに製造されてた自家製ジャムも人気です。
竹森ガーデン(愛媛県上浮穴郡久万高原町)
8月下旬からぶどう狩りが楽しめます。
予約は不要ですので、お気軽に果物狩りができます。
巨峰園(高知県南国市)
8月上旬〜9月中旬の間ブドウ狩りができます。
さらに、大回転造波プールも併設されているので、1日中楽しめます。
九州・沖縄
【九州】
フルーツファーム樹蘭(福岡県久留米市)
6月中旬からはブルーベリー、8月中旬からは巨峰狩りの体験ができます。
また、果樹園で収穫した果物を使用したパイやケーキ、ジャムも人気です。
西山田観光農園(佐賀県佐賀市)
7月からはブルーベリー、8月中旬からは巨峰狩りができます。
また、初めての方でもできる蕎麦打ち体験も行っています。
優峰園フルーツランド(熊本県熊本市)
8月から梨やブドウ狩りの体験ができます。
また、釣り堀や流しソーメンも楽しめます。
まるみ観光果樹園(宮崎県児湯郡都農町)
6月下旬にブドウ、7月下旬からは梨狩り体験ができます。
天然ミネラル栽培の果物はひと味違います。
川路ぶどう園第2農園(鹿児島県鹿児島市)
7月〜9月中旬にかけてブドウ狩りが体験できます。
時間制限がないため、ゆっくりとブドウを堪能できます。
【沖縄】
カヌチャリゾート(沖縄県名護市)
ツアーに申し込むとパイナップルの収穫量日本一の東村でパイナップルの収穫体験ができます。
開催期間は7月〜9月上旬です。
夏の果物はどこで買うと安いのか
夏が旬の果物は、収穫量も多く、たくさん出荷されます。
そのため、多くのお店では安い価格で購入が可能です。特にスーパーなどでは店頭の目立つ場所に旬の果物が陳列されるので特売されていることも多いでしょう。
また、大型スーパーのコストコなら、種類や量が豊富でお得な旬の果物がたくさんそろえられています。
もしもお呼ばれをして手土産として夏の果物を持っていくなら、フルーツ盛り合わせなどがおすすです。
スーパーや果物屋では、カットフルーツや、盛り合わせなどおすすめの果物のセットが販売されています。
そのようなセットは色合いや、バランスの良い果物の種類がそろえられているのでとても喜ばれます。
また、贈り物として果物を送るなら、ネット通販も便利です。
ふるさと納税で夏の果物を手に入れる
たとえ住んでいない地域でも寄付をすると返礼品がもらえるふるさと納税。その返礼品は地元の名産品であったり、アイテムなどさまざまです。
ふるさと納税を頻繁に利用する方の中には、旬の食べ物を受け取る目的で利用している方もいます。
もちろん、夏が旬の果物を返戻品として扱っている自治体もあります。
普段ではなかなか手に入らないような高級な果物がもらえる可能性もありますで、ぜひ一度のぞいてみましょう。
夏の果物をスイーツで楽しむ
夏の果物はそのまま食べるのもおいしいですが、スイーツで楽しむ方法もおすすめです。
そこで夏の果物をスイーツに取り入れるアイデアをいくつかご紹介します。
ショートケーキ
いちごを乗せるイメージの強いショートケーキ。
たまには色とりどりの夏の果物を使って、味や見た目の変化を楽しんでみませんか?
おすすめの果物はメロンやブルーベリーなどです。
また、スポンジの間に入れる生クリームに刻んだバナナを入れてもおいしく仕上がります。
ショートケーキの他には、タルトなどにもおすすめです。
シロップ漬け
パーティーやお祝いなど、華やかなシーンには夏の果物のシロップ漬けはいかがでしょうか。
作り方はとても簡単、好きな果物をカットし、水と砂糖を煮立てたたものにレモン汁を加えて漬け込むだけです。
スムージー
朝食などに夏の果物を取り入れるなら、スムージーがおすすめです。
冷凍した夏の果物、もしくは氷を入れて、ミキサーに入れて作ります。
お好みで牛乳やヨーグルト、野菜を加えると味の変化が楽しめます。
フルーツ飴
祭りの定番お菓子と言えば、フルーツ飴です。そこで、夏の果物を使って、おウチでお祭り気分を味わいましょう。
作り方はお湯で砂糖を溶かし、竹串に刺した果物を絡めて冷やします。
上手に作るコツは、果物の水分をしっかりと拭き取ることです。
家庭菜園で育てやすい夏の果物
夏の果物は家庭菜園、または木を植えることのできる庭があれば育てることができます。
種まきや苗植えの時期と育て方はそれぞれ異なりますが、栽培方法はさほど難しくありません。
ただし、桃栗三年柿八年のことわざがあるように、桃は収穫時期までに3年かかります。
このように木に実る果物は時間がかかります。そのため、すぐに夏の果物を楽しみたい時は、スイカやメロンの苗を育てると良いでしょう。
夏の果物の保存方法
夏の果物は、冷やして食べるものと、常温で食べるものに分かれます。
例えば、追熟して食べたい果物は、常温で保存をして食べる方法がおすすめです。
例えば、バナナやメロン、マンゴーなどは10〜15℃前後の常温で追熟させて楽しみましょう。
その他には、半分だけ残ってしまったスイカやメロンなどは、小さくカットして冷凍保存をすると便利です。
このように冷凍した果物はスムージーやシャーベットで楽しめます。
また、冷たい果物を食べる時は、食べる1〜2時間前に冷蔵庫で冷やしておくとおいしく召し上がれます。
夏の果物の楽しみ方はいろいろ
夏の果物はおいしい時期に食べることが1番です。
しかし、見た目に美しい果物は、他の楽しみ方もあります。
食べる楽しみ
お弁当
お弁当に彩りを添える果物は、いちごやメロンなどが定番です。
その他にはフルーツサラダなどもお子様の喜ぶお弁当メニューです。
特に幼稚園に通う頃の年齢のお子様は野菜が苦手な子も多いと思います。
そのような時は、野菜と果物をミックスして楽しく食べられる工夫をしましょう。
離乳食
夏の果物は栄養が豊富なので、離乳食にぴったりです。
ただし、生後何カ月かによって、食べられるものが異なるので注意が必要です。
スイカやメロン、もも、さくらんぼは、生後5〜6カ月のお子様なら、ペースト状で召し上がれます。
ただし、アレルギーが心配な方は、一度医師に相談してから、利用しましょう。
生ハム
生ハムと言えば、メロンです。
しかし、実はモモやいちじくも生ハムに良く合います。
さらに、ブラックペッパーやレッドペッパーを合わせると、おつまみのレパートリーが増えますよ。
見る・感じる楽しみ
絵手紙
夏のお中元の時期は、果物をいただく機会も増えると思います。
そのような時はお礼の気持ちを込めて絵手紙で気持ちを伝える方法はとても喜ばれます。
特に夏の果物は俳句の季語にも使われるので、自作の俳句を添えて送ってみるのはいかがでしょうか。
絵手紙は墨を使って描くイメージがありますが、水彩画などもおすすめですよ。
ネイルデザイン
海やプールに遊びにいく時に夏の果物をモチーフにしたネイルはいかがですか?
かわいい爪先に赤や黄色の夏の果物はとても映えます。
また、仕事上ネイルができない方は、フットネイルで楽しむ方法もおすすめです。
もしもセルフネイルが苦手なら、夏の果物をモチーフにしたネイルシールで楽しみましょう。
折り紙
お子様と一緒に夏の果物を楽しむなら、折り紙で表現する方法が1番です。
折り紙を一緒に製作することは、果物への興味や知識が増やせます。
出来上がった折り紙は画用紙などに貼り付けて、壁面に飾ると良い思い出が作れます。
写真
贈り物で高級品として有名な果物をいただいた時は記録に残したいものです。
そのような時は、スマホなどを使い写真に残しておきましょう。
食べた時期や、味の感想などを記録してコレクションする方法もおすすめです。
また、名前の知らないような珍しい果物の名前を知りたい時はスマホのアプリを使うと便利です。
中でもGoogleアプリの検索カメラ機能で写真を撮ると、わからなかった果物の名前がわかる可能性があります。
遊び
夏の果物を使って、しりとりや山手線ゲームなどの言葉遊びもおすすめです。
このような言葉遊びで難易度を上げるなら、3文字縛りや4文字縛りなどの決まりを設定するととても盛り上がります。
また、小さいお子様と一緒に遊ぶ時は、夏の果物を題材にしたなぞなぞなども楽しめます。
余談ですが、国民的アニメ「サザエさん」のオープニングに登場する果物や野菜をご存じですか?
実は季節によって果物と野菜の映像が異なっています。
お子様と一緒にサザエさんをご覧になる時は、このような点に注目をしてみるはいかがでしょうか。
名前に多い夏の果物
毎年雑誌やネットなどでは赤ちゃんの名づけランキングなどを目にすることがあると思います。
このような名付けには夏の果物に関係した名前が多く見られます。
例えば杏(あんず)やもも、柚(ゆず)などは代表的で、男の子にも女の子のも名付ける方が多いようです。
夏に出産のご予定がある方は、赤ちゃんの名前に夏の果物を取り入れてみるのはいかがでしょうか。