冬になると旬を迎えるみかんは、ビタミンCや食物繊維が豊富で、風邪予防や症状緩和に役立つと言われています。
しかし、食べ過ぎには注意が必要で、体調や体質に合わせて適切な量を摂取することが大切です。
この記事では、みかんが風邪の時に効果がある理由、食べ方の注意点などについて詳しく解説します。
風邪の時にみかんが良い理由
風邪をひいた時は、風邪薬を服用して、安静にするのが1番です。
さらに、風邪を早く治すためには、適度な栄養補給も必要です。
しかし、風邪の時は熱が出たり、鼻水、咳などで食欲がない時もあります。
そのため、通常の食事で栄養を摂るのが難しい時もありますよね。
このような時におすすめの果物がみかんです。
それではなぜ、みかんが風邪の時に効果的なのでしょうか。
その理由は、みかんに含まれるビタミンCが効果的といわれているからです。
みかんに含まれるビタミンCは、抗酸化作用、そして免疫機能を高める働きが期待できます。
また、ビタミンCはコラーゲンの生成を助け、鼻や喉の粘膜強化に力を発揮します。
さらに、ビタミンCは体に入った異物を排除する白血球の動きをサポートしてくれます。
このような効果が期待できるみかんは、風邪をひいた時や風邪のひき始めの時にとてもおすすめです。
ただし、風邪の時に食べるみかんは、風邪が治るというよりも、補助の役割をすると覚えておきましょう。
風邪で食欲がない時のみかんはダメ?
風邪の症状は発熱や咳、鼻水など人それぞれです。
さらに、風邪の時は、食欲がなくなり、体力回復に必要な栄養が摂りずらいものです。
このような風邪の時に、「みかんは食べるのは良くないのでは?」と、不安になる方もいると思います。
また、みかんは消化に悪いイメージがある方も多いかもしれません。
みかんは外皮をむき、薄皮に包まれたまま食べることが多いです。
そのみかんの薄皮は主に食物繊維が多く、果肉よりも消化に時間がかかります。
そのため、体が万全ではない風邪の時は、この消化のしずらい薄皮が負担になる場合があります。
このようなことから、消化器官の発達していない赤ちゃんや、小さな子どもがいるご家庭では、食べるみかんの量を考える必要があります。
また、妊婦の方も、食べ過ぎに注意をしましょう。
さらに、みかんにはクエン酸が含まれています。
このクエン酸は、風邪の時に多い、嘔吐や下痢で胃腸が弱っている状態にはNGです。
そのため、風邪の時のみかんの摂取は、その時の体の状態に合わせるようにしましょう。
みかんの食べ方の注意点
みかんは栄養価の高い果物ですが、食べ過ぎには注意が必要です。
- ビタミンCは水溶性ビタミンなので、過剰摂取しても尿によって排泄されます。しかし、まれに下痢や腹痛などの症状を引き起こす可能性があります。
- 食物繊維の過剰摂取は、便秘や腹痛の原因となることがあります。
- 冷え性の方や消化機能が弱い方は、みかんを温めて食べると良いでしょう。
- 薄皮やスジには食物繊維が豊富に含まれていますが、消化しにくいです。気になる方は取り除いて食べることをおすすめします。
1日の摂取量の目安
- 成人の場合:1日2~3個
- 子供の場合:年齢や体格に合わせて調整する
風邪の時に効果的なみかんの食べ方
食欲のない風邪の時には、みかんの食べ方にも工夫が必要です。
この食べ方の工夫で、食欲が戻ったり、効果的にみかんを摂取できます。
例えば、以下の食べ方がおすすめです。
- 風邪の時に効果があ言われているいるはちみつとみかんを組み合わせる
- りんごなどの他の果物を組み合わせてフルーツポンチにする
- 体を温めるなら、焼きみかんもおすすめ
もしも、無農薬、もしくはノーワックスのみかんなら、皮を煎じた飲み物も効果的です。
このみかんの皮を煎じた飲み物は、咳や喉の痛みに効果的です。
風邪の時にみかんの缶詰は効果があるのか
シロップ漬けにされているみかんの缶詰は、とても甘いので風邪の時にも食べやすいですよね。
しかし、風邪の時に効果があるのか疑問に思う方も多いでしょう。
みかんの缶詰は、シロップ漬けの分、カロリーが高い傾向にあります。
そのため、全く食欲がなく、何も食べられない状態の時にはエネルギーの補給ができます。
さらに、缶詰のみかんにも栄養は含まれますので、その効果が期待できます。
また、みかんを使ったゼリーもみかんの缶詰と同じことがいえます。
ただし、下痢や嘔吐で胃腸が弱っている時は避けた方が良いでしょう。
風邪予防にもみかんはおすすめ
風邪をひかないためには、毎日の風邪予防が大切です。
そのため、家にいる時にできることをいろいろと試してみましょう。
風邪の予防に1番おすすめのみかんの活用の仕方は、お風呂です。
みかんの皮にはリモネンという成分が含まれています。
この成分がお風呂のお湯に溶け出すと、毛細血管を広げる作用があります。
そのため、みかんの皮を入れたお風呂に入ると血液循環が良くなり、体が温まります。
このようなことから、みかんの皮を入れたお風呂は風邪の予防に効果的です。
さらに、みかんのお風呂は冷え性や神経痛などにも効果を発揮します。
みかんの皮をお風呂に入れる時は、みかん5〜6個分を用意し、よく洗います。
そのみかんの皮を布の袋などにいれて湯船に浮かべるだけです。
みかんのお風呂の効果的な入り方は、ぬるめのお湯で長い時間入ることです。
まとめ
みかんは風邪予防や症状緩和に役立つ栄養素が豊富ですが、食べ過ぎには注意が必要です。
風邪のひき始めや回復期には、適量を意識して食べましょう。
また、冷え性の方や消化機能が弱い方は、温めて食べたり、薄皮やスジを取り除いたりするなど、体調に合わせて工夫することをおすすめします。
みかんを美味しく食べながら、健康的な生活を送りましょう。