カリウムは体内の余分なナトリウムを排出し、血圧を下げる働きを持つ重要なミネラルです。
しかし、腎機能が低下している方などは、カリウムの摂り過ぎに注意が必要です。
この記事では、カリウムの含有量が少ない果物と、カリウムの摂取量を抑える方法をご紹介します。
果物を食べながら、健康的にカリウムを管理しましょう。
果物に含まれるカリウムは多い?少ない?
私たちの体に必要なミネラルのひとつであるカリウム。
それは、細胞内液の浸透圧のバランスを保ったり、ナトリウムを排出する働きがあり、体液の濃度調整を行う栄養素です。
カリウム不足になると、食欲不振や脱力感をはじめ、低カリウム血症と言われる症状が起こる恐れがあるとされています。
一方、腎臓の機能が低下している場合にカリウムを過剰摂取しすぎると、高カリウム血症になってしまう場合があります。
そうなると、筋肉の収縮がうまくいかなくなったり、しびれが引き起こされる場合もあります。
そのため、カリウムの摂取量を控えめにするなど、気を配らなければなりません。
では、果物にはカリウムはどのくらい含まれているのでしょう。
果物に含まれるカリウム量は、果物の種類によって異なります。
しかし、カリウム量が多いとされているものと、少ないのものがありますので、以下で詳しくご紹介していきます。
カリウムが少ない果物一覧
基本的にはどの果物にもカリウムは含まれており、果物のカリウム量は全体的にも多めです。
ここでは、カリウムが少ない果物を一覧でご紹介します。
- ブルーベリー(10g):14mg
- びわ(50g):48mg
- ぶどう(100g):65mg
- パイナップル(60g):90mg
- すもも(70g):90mg
- ライチ(60g):102mg
- いちご(60g):102mg
- スイカ(90g):108mg
- りんご(150g):110mg
上記のカリウム量は、1食あたりのg数に対しての含有量です。
カリウムが多い果物一覧
では、カリウムが多い果物にはどのようなものがあるのでしょう。
こちらも、1食あたりのg数に対しての含有量の多い果物を、一覧でご紹介します。
- バナナ(100g):360mg
- 夏みかん(100g):285mg
- メロン(80g):272mg
- はっさく(100g):270mg
- いよかん(80g):228mg
- アボカド(40g):180mg
むくみの解消や便秘予防にも一役買ってくれるバナナ。
やはりカリウムの含有量がずば抜けて高いです。
また、柑橘系にもカリウムは多く含まれています。
果物のカリウムの摂取量を少なくする方法
カリウムの摂取量が気になる場合、どのようにしたら少なく摂取できるか、考える方もいるでしょう。
ここでは、カリウムの摂取量を少なくする方法をご紹介します。
カリウムは水に溶ける性質があります。
そのため、果物をカットしてから水にさらすことで、カリウム量を減らすことができます。
5分程度水にさらすだけでも、果物のカリウム量を減らすことが可能です。
水にさらす以外でも、やはり食べる量を抑えることが、カリウムの摂取量を少なくすることにつながります。
みかんなら1日1個、りんごなら1/2個程度が適量です。
最後に
カリウムは健康維持に欠かせないミネラルですが、摂り過ぎには注意が必要です。
果物はカリウムが豊富な食材ですが、今回紹介したように、種類によって含有量は大きく異なります。
カリウムの摂取量を抑えたい場合は、カリウム含有量の少ない果物を選ぶと良いでしょう。
また、果物を食べる前に水にさらしたりすることで、カリウムを減らすこともできます。
上記を参考に、自分の体調や食生活に合わせて、適切なカリウム摂取を心がけましょう。