飲み物やお料理、お菓子作りなど、幅広く使われる材料の「レモン」。
普段スーパーで見かけるレモンの多くは外国産のレモンですが、温暖な気候と昼夜の寒暖差がある高知県ではレモンの栽培が盛んで、中でも「グリーンレモン」に注目が集まっています。
そこで今回は、高知県産レモンの特徴や収穫時期、おすすめの食べ方、購入方法や保存方法など、高知県のレモンについて詳しくご紹介します。
レモン栽培が注目されている高知県
一般的にスーパーで売られているのは外国産のレモンが多いですが、国内でもレモンは栽培されており、高知県もその1つ。
外国産レモンの多くは、店頭に並ぶまでに腐らないよう農薬や防カビ剤（防ばい剤）が使用されていますが、高知のレモンなど、国内産レモンの多くは農薬・化学肥料を使わずに栽培されているものが多いので、皮ごと食べられるほど安心安全。
そのため、高知のレモンなど、国内産レモンに今注目が集まっています。
レモンの生産量とレモンを栽培している主な地域
高知のレモンの生産量は43.3トン、全国シェア0.8％程度（1018年）。
国産レモンの多くは、広島県や愛媛県、和歌山県で栽培されています。
高知県では主に、黒潮町、香南市、四万十市でビニールハウス栽培されています。
特に有名なのが黒瀬町で栽培されている「黒瀬グリーンレモン」。
黒瀬町は県内有数のグリーンレモンの産地で、農業用ハウスで徹底した管理のもと一つ一つ丁寧に栽培・収穫され、全国の国産レモンよりひと足早く出荷されます。
高知県産レモンの特徴と収穫時期
高知県で栽培されている人気のレモン「グリーンレモン」は、果実が熟して黄色くなる前に収穫します。
そのため、色味は鮮やかな青色で、黄色いレモンよりも香りが高いのが特徴。
爽やかな香りと柔らかい酸味、ジューシーさがグリーンレモンの魅力です。
グリーンレモンの収穫時期は、6月下旬〜9月中旬。
それまで黒瀬町では、春に収穫を終え、秋に栽培が始まるキュウリやミョウガなどの作物が主流で、夏に栽培する作物はありませんでした。
そのため、夏に収穫を迎えるグリーンレモンは夏の間の新たな収入源として栽培が広まり、今では黒潮町を中心に数十軒の農家が所属する「黒潮グリーンレモン研究会」が発足したほど、黒瀬町はグリーンレモンの産地として知られることになりました。
高知県産レモンのおすすめの食べ方
高知県産のグリーンレモンは、農薬も化学肥料も一般的な栽培方法より5〜8割減の減農薬栽培。
そのため、表面を軽く洗うだけで皮まで安心して食べることができます。
高知県産レモンは、嫌な酸味がなく果汁がしっかり入っているので、どの料理にも驚くほどよく合います。
夏は炭酸飲料にレモンの果汁を絞って飲むのもおすすめ。
また、お刺身や天ぷら、ドレッシングとして使うなど食事と合わせたり、レモンケーキなどお菓子作りの材料にすることで、よりグリーンレモンの爽やか風味や酸味が引き立つ美味しい料理になります。
高知県産のレモンを購入する方法
高知の黒瀬グリーンレモンは、黒瀬町内や高知県内のスーパーや直売所などで購入できる他、通販でも購入可能。
外国産のレモンよりも値段は高く、スーパーでは1個198円ほど。
外国産レモンが2個で198円なのに対し、国産レモンのグリーンレモンが1個198円なので、約2倍の値段と高級レモンなのは確か。
収穫期間が3ヶ月と希少なので、店頭に並ぶのは珍しいかもしれません。
そこでおすすめしたいのが通販です。
中には果汁や味は良品ながらキズやサイズ不揃いの訳あり商品もあり、スーパーよりもお得にグリーンレモンを購入することができます。
レモンを栽培している高知県農家が推奨するレモンの保存方法
グリーンレモンのほとんどがノーワックスで保存料などの添加もないため、保存方法がとても大切です。
高温多湿の場所以外であれば常温で2週間くらい置いても問題ないですが、レモンは新鮮なうちに食べるのが一番美味しいので、到着後はできるだけ早く食べるのがおすすめ。
特に、レモンティーやお菓子作りの材料として皮を使う場合は、新鮮なレモンの方がより風味が引き立ちます。
ただし、どうしても食べきれない場合は、乾燥しないように1個ずつ新聞紙などに包み、ポリ袋に入れて冷蔵庫の野菜室に入れましょう。
保存状態がよければ、1ヶ月ほどは日持ちします。
徐々に色が黄色に変化することがありますが、味に違いはなく問題ないのでご安心ください。
まとめ
今回は、高知県で栽培されているレモンについてご紹介しました。
国産レモンは外国産レモンよりも値段が高いですが、嫌な酸味がなく爽やかな風味と香りが際立つ、皮まで安心して食べられる美味しいレモンです。
気になる方は直売所へ立ち寄ったり、お取り寄せしてみてはいかがでしょうか。
