高知で栽培される名産の果物の種類や収穫時期と味わい方について

最終更新日:2024/11/07

高知で栽培される名産の果物の種類や収穫時期と味わい方について

温暖で日照時間が比較的長い高知県。
このような気候の高知県では、さまざまな果物が栽培されています。

今回は、高知県で栽培されている果物にスポットを当て、高知の名産と言われている果物の種類、そして収穫の時期についてご紹介します。
さらに、高知県の果物が楽しめる果物狩りスポットや、購入方法なども併せてご覧ください。

これから高知県へ旅、またはドライブへ行かれる方は、ぜひご参考にしてみてくださいね。

高知で栽培されている果物の種類

高知県内で栽培される果物は、季節ごとにさまざまです。
特に、名物や特産品とされる果物は、次の通りです。

  • 土佐文旦
  • 水晶文旦
  • 新高梨
  • ポンカン
  • ゆず
  • 日向夏

このように、高知県では、柑橘類を中心に栽培されています。
その中でも、文旦とゆずは日本の生産量ランキングの1位に君臨しています。

また、メロンやいちご、びわ、スイカ、スモモ、イチジクの栽培でも有名な産地です。
さらに、桃やさくらんぼ、りんご、マンゴーを栽培している地域もあります。

高知県の名産果物の収穫時期

高知県の名産果物を味わうなら、収穫時期を知ることが1番です。
そこで、高知県で収穫される果物のおいしい時期をご紹介します。

春:3月・4月・5月に収穫を迎える高知県の果物

春に収穫を迎える高知県の果物は、土佐文旦や土佐小夏、メロン、山北温室みかん、ビワなどです。
その中でも土佐小夏は、3月の中旬頃から収穫が始まります。

夏:6月・7月・8月に収穫を迎える高知県の果物

高知県の暑い夏に収穫される果物は、すいかやメロン、スモモ、山北みかんなどです。
さらに、高知県の県花のヤマモモも、この時期に収穫を迎えます。
また、8月の初旬からは幸水梨の収穫も始まります。

秋:9月・10月・11月に収穫を迎える高知県の果物

味覚の秋に高知県で収穫される果物は、豊水梨や秋月梨、そしてハッタツ梨です。
さらに、水晶文旦や温室土佐文旦、露地栽培の山北みかんが収穫の時期を迎えます。
そして、高知県の特産品、新高梨は10月頃に収穫が始まります。

冬:12月・1月・2月に収穫を迎える高知県の果物

寒い冬の時期で収穫される高知県の果物は、土佐文旦やきんかん、いちご、ポンカンなどです。
さらに、晩成種と呼ばれる王秋梨や次郎柿、馬次郎柿の収穫も始まります。

高知県で特産品の果物「新高梨」

高知県で1番有名と言っても過言ではない梨といえば、新高梨です。
その特徴は、通常の梨のサイズよりも大きいところです。
例えば、梨の平均的な重さが500g前後だとすると、新高梨は平均で700gです。
さらに、大きな新高梨なら、重さ1kg近くあり、直径は14cmほどです。
このように、新高梨は、その大きさでインパクトのある梨として有名です。

また、新高梨は1927年(昭和2年)にその名を命名されてから栽培されている歴史のある梨です。
高知県内では針木や黒岩が主な産地で、ギフトなどの贈答品としても人気があります。
そして、新高梨の魅力は大きさだけではなく、味の評判もとても良いところです。
気になる味は、甘いみずみずしい果汁で、香りが高い特徴があります。

高知県は柑橘類の宝庫

上記でご紹介した通り、高知県はみかんやゆず、レモンなどの柑橘類を多数栽培しています。
ここでは、高知県で栽培されている柑橘類の味や特徴などを種類別にお伝えします。

土佐文旦・水晶文旦

秋〜冬にかけて収穫の時期を迎える土佐文旦と、秋が収穫時期の水晶文旦は、東南アジアが原産の柑橘です。
この土佐文旦と水晶文旦の違いは収穫の時期だけではなく、栽培方法や見た目に違いがあります。

土佐文旦は主に露地やハウスで栽培され、外皮の色は黄色です。
一方、水晶文旦はハウス栽培が多く、外皮は緑色をしています。
また、土佐文旦は甘味と酸味のバランスが抜群で、シーズン後半になると甘味が増します。
そして、水晶文旦は文旦の中でも甘味の強い品種で、その香りも魅力のひとつです。

レモン

高知県で栽培されているレモンは、主にグリーンレモンと呼ばれる温室レモンが有名です。
一般的な黄色のレモンとの違いは、香りの高さと爽やかな酸味、そしてほんのりと甘さを感じるところです。
グリーンレモンは平年6月下旬から9月まで収穫され、さまざまな料理に活用されています。

ゆず

果汁や皮のすべてを利用できるゆずは、高知県が日本一の産地です。
高知県のゆずは、とてもさわやかで香りが高く、果実酢や薬味に活躍します。
さらに、高知県のゆずを使った加工品も多く販売されています。
また、黄玉と青玉などを合わせ、ほぼ一年中収穫されます。

四万十ぶしゅかん

四万十育ちの禁断の果実とも呼ばれる、四万十ぶしゅかん
ぶしゅかんは、民家の庭先に植えられていることの多いポピュラーな果物です。
ぶしゅかんの見た目は緑色でゆず、またはかぼすと似ていて、酢みかんの仲間です。
そして、果汁は黄色ですっきりとした酸味があり、そして上品で独特な香りがします。
あまり聞き慣れない名前のぶしゅかんですが、とても生命力が強く、無農薬で育ちます。
また、高知県の名物、かつおのたたきのタレや、ポン酢などの料理によく使われます。

高知県で果物狩りができるスポット

高知県内には、もぎたての果物を楽しめるスポットがたくさんあります。
また、周辺に観光スポットもあり、旅行やドライブにぴったりです。
さらに、果物狩りスポットには収穫したての果物の直売所もあるのでお土産におすすめです。
そこで、高知県内で楽しめるおすすめの果物狩りスポットをご紹介します。

土佐の高知の果物畑

10月からみかん狩りが体験できます。
入園料で、園内のみかんが食べ放題です。
また、お弁当の持ち込みや、バリアフリーに対応しているので、老若男女楽しむことができます。

住所:高知県香南市香我美町山北松ケ畝4120-2

西島園芸団地

1月〜6月初旬まで開催されるいちご狩りは、40分の食べ放題で楽しめます。
さらに、フルーツ券の購入でメロンやスイカも味わえます。
また、南国の花、ブーゲンビリアが咲き誇る姿も見どころです。

住所:高知県南国市廿枝600

虚空蔵山観光農園 フルーツランド

見晴らしの良い展望台や子供に人気の遊具のある果物狩りスポットです。
9月初旬から梨狩りが、そして9月中旬にはりんご狩りやみかん狩りが始まります。
特に、梨はさまざまな品種が楽しめると評判です。

住所:高知県高岡郡佐川町東組824-3

佐田農園

ミツバチを利用した自然受粉を行っている、2018年からいちご狩りを始めたスポットです。
いちご狩りの時間は午前と午後の時間帯に分かれ、時間内は食べ放題です。
また、直売所では、いちごの箱売りの他、規格外のいちごの詰め合わせなども販売しています。

住所:高知県宿毛市押ノ川490

高知のおいしい果物を購入しよう

高知県産のおいしい果物を楽しむなら、果樹園に併設されている直売所や高知県内の果物屋での購入をおすすめします。
さらに、高知の道の駅や、農産物直販所なども狙い目です。
また、遠方で直接高知へ行けない時は、ネット通販やふるさと納税が便利です。

高知の果物を使ったスイーツやドリンクも見逃せない

温暖な気候で育った高知県の果物は、そのまま食べる他、スイーツやフルーツジュースにも良く合います。
例えば、高知県大月町のふるさと納税の返礼品は、高知の果物を作ったタルトが受け取れます。
また、カゴメの「野菜生活100 高知和柑橘ミックス」は高知県産の土佐文旦、そしてゆずや温州みかんを使用したミックスジュースが楽しめます。
このように、高知県産の果物は、加工品で味わうのもおすすめです。

まとめ:高知で果物を楽しむコツ

高知で栽培されている果物は柑橘類の他、新高梨など多くの名産品があります。
また、温暖な気候やハウス栽培を利用して一年中いろいろな果物が楽しめます。
そのため、好きな果物の収穫の時期を狙って、果物狩りや直売所を訪れるのがコツです。

また、高知県で果物を味わう際は、ぜひ、野菜や魚介類などの高知の特産品もお楽しみください。

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